【大学受験対策】教えます!大学受験の本質から考える過去問演習方法

T.A(2014年上智大学大学院外国語学研究科入学)
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志望校合格のために欠かせないのが過去問演習。「どれだけの量をやる必要があるのかはなんとなく聞くことがあるけど、なんでやる必要があるのかはよく知らない。」そんな方も多いのではないでしょうか?今回は「過去問演習の意義」を考えて、どのように演習すべきかをお話しします!

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受験校の過去問演習は2年分は必須!演習時期はいつから?

 

まず、過去問演習をする上で重要になるのは「どれだけの量をこなせるか」です。志望度に応じて演習する分量を変える必要がありますが、すべての受験校に対しそれぞれ最低でも2年分は解いておく必要があります。志望度が高くなるにつれて演習量も増やすイメージで(第一志望校であれば手に入る限り解き続けてもいいぐらいです!)、演習をしなければ「レベル」「問題形式」「分量」などを把握することができません。大学の試験情報を把握することは非常に重要で、多くこなすほどに年度による偏りのない情報を得ることができます。そうするためにも、自分の受験する大学の問題は万遍なく演習しましょう。

 

次に、時期に関してですが、過去問演習を「本格化」させるのは早ければ早いほどよく、遅くても8月末には始められるようにしましょう。加えて、本格化させる前に(できれば4月ごろに)、一度自分の第一志望校の問題を解いてみることをおススメします。この演習の目的は「第一志望校の特徴・レベルを肌で感じる」ことです。合格点を取る必要もなければ、時間内に解ききる必要もありません。ただ、自分が目指すものを肌で感じて、試験本番までにどれくらい勉強しなければならないかを逆算する材料にしましょう。

 

なぜ、このように演習する必要があるのか、もう少し詳しくお話しします。

 

 

 

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」

 

孫子の兵法として有名なこの言葉(オリジナルは「敵」ではなく「彼」ですが)。「敵のことを知り、自分のことを知れば、どんな戦いでも負けることはない」という意味ですが、大学受験においても同じことが言えます。突き詰めて言えば、過去問演習の目的はすべてこの言葉に集約することができます。

 

まず、「敵を知る」ですが、大学受験においては「大学のことを知る」ということになります。あなたが志望する大学は「合格のために何点必要か」「頻出の問題形式は何か」「1つの大問あたりにかけていい時間はどれくらいか」など、知るべきことがたくさんあります。端的に言えば、これらを演習を通して「知ること」が過去問演習の1つのポイントです。

 

次に「己を知る」ですが、これは相対的に考える必要があります。自分が志望する大学に対して、自分がどの位置にいるのかを客観的に見つめる必要があります。

 

過去問演習を通して、「敵を知る」ことも「己を知る」こともできます。良い点を取ることを過去問演習の目的にするのではなく、客観的に自分の立ち位置を知ることを目的とするといいでしょう。そうすることで、常に自分の目標とするところに行くための勉強量を理解することができ、日々の勉強に強い目的意識を持つことができます。

 

 

 

大学受験の本質から見た「過去問演習法」

 

結局のところ、大学受験は「志望する大学と自分の間のギャップがなくなれば」受かります。過去問演習に落とし込んで考えれば、必要な分だけ「×」を「○」に変えられれば合格します。大学合格に必要なものは、煎じ詰めれば、「○の数」です。

 

そのように考えると、過去問演習における「×」は宝の山です。これを「○」に変えていけば受かります。そこで、おススメの過去問演習法は「自分が間違えた個所を徹底的に分析する」ことです。何を間違えたかはすぐにわかりますが、何故間違えたかはしっかりと分析しなければわかりません。そして、その分析に立って、対策を練ることが過去問演習を通してできる志望校対策です。たとえば、整序英作文の問題を間違えたとします。この場合、「何を間違えたか」はもちろん整序英作文の問題です。しかし、「何故間違えたか」は人によって異なります。たとえば、動詞が取る文型を理解していなかったとか、熟語の知識が足りていなかったなど……。次に考える「対策を練る」も人によって異なります。動詞が取る文型を理解していなかった場合、似たような構文を取る動詞を含めて知識を詰めるという対策を講じたり、熟語の知識が足りなかった場合、語法の知識を拡充させたりと……。このように考えて、過去問演習から日頃の学習をどのようにすべきかを考えていきましょう。

 

過去問演習において、間違えること自体は全く問題ではありません。間違えたうえで、何も対策を練らないことが問題です。自分の間違いは宝の山だと考えて、有意義な過去問演習をしましょう!

 

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