【大学受験2019】今から始める大学入試準備<英語>

諏佐 加奈子(すさ かなこ)
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2019年度の大学入試は、大学入学共通テスト(新テスト)導入を間近に控え、ますます多様化することが予想されます。新受験生の皆さんは、受験勉強を始める前にまずは出題傾向分析を!

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多様化する大学入試

 

現在、大学一般入試における英語の得点は主に、センター試験、大学独自の個別試験のいずれか、または組み合わせで決定されます。これに加え、英検®をはじめとする英語外部検定試験の成績を個別試験の得点に換算して合否決定を行う私立大学も増えてきました。

 

今回は、大学入試にかかわる試験を、入試方式・試験方式・試験言語・測定対象技能・出題分野の観点からご紹介します。

 

 

入試方式

大学入試(一般)にかかわる試験には、以下の3種類があります。

 

  • 大学入試センター試験(筆記)/(リスニング)
  • 大学独自の個別試験
  • 英語外部検定試験(英検®、TEAP、IELTS、TOEFL iBT®、TOEIC®、GTEC CBT他)

 

国公立大学の一般入試では、大多数がセンター試験で各大学選抜基準点を上回った受験生が、大学が独自に行う二次試験に進みます。また、一般入試としてはごく少数ですが、1次試験試験のセンター試験、あるいは2次試験の大学独自試験の代わりとして英語外部検定試験の成績を提出することを認める大学もあります。

 

<国公立大学一般入試>

① 1次:センター試験、2次:大学独自の個別試験
② 1次:英語外部検定試験、2次:大学独自の個別試験
③ 1次:センター試験、2次:英語外部検定試験

 

一方私立大学は、1つの大学・学部に複数の入試方式が存在するのが一般的です。

 

<私立大学一般入試>

① 大学独自の個別試験(個別試験の結果のみで選抜)
② センター試験利用(センター試験のみで選抜)
③ センター試験併用(センター試験と個別試験の結果を総合して選抜)
④ 英語外部検定試験利用(英語外部検定試験のみで選抜)
⑤ 英語外部検定試験併用(英語外部検定試験と個別試験の結果を総合して選抜)

 

長らく国公立大学では①が、私立大学では①②が主流となってきましたが、2021年度よりセンター試験に代わって導入される「大学入学共通テスト」で英語外部検定試験が利用されることもあり、今冬の2018年度一般入試では、英語外部検定試験を利用する大学は152大学で全762大学の19.9%と、前年度に比べ42大学も増加(旺文社 教育情報センター調べ)しています。英語外部検定試験を利用した入試は、2019年度もさらに増えることが予想されます。

 

旺文社 教育情報センター

 

 

解答方式

解答方式には、マーク式、記述式、面接の3つがあります。

 

【マーク式】

設問に対する解答を与えられた選択肢から選びマークシートに転記するもので、採点はコンピューターで行います。この方式はセンター試験、一部の私立大学試験、一部の英語外部検定試験のリーディング・リスニングで採用されています。

 

【記述式】

受験者自身が考えた解答を記述するもので、日本語訳や英作文などに使用される解答方式です。ただし、国公立大学2次試験、一部の私立大学では、設問に対する解答を与えられた選択肢から選ぶ客観式問題であっても、解答となる記号を記述用解答用紙に手書きで記入する場合は記述式に分類されることがほとんどですので、一歩踏み込んだ確認が必要です。

 

【面接】

主に少数の外国語学部や、英語外部検定試験のスピーキングで採用される試験方式です。

 

現状は、英語外部検定試験を受験しない限り「マーク式」「記述式」「マーク・記述併用」の3種類が大学入試の主流です。

 

 

測定対象となる技能と出題分野

大学入試では、4技能(リーディング・リスニング・ライティング・スピーキング)+1(訳出技能)のうち、任意の技能が問われます。

 

現行の入試では、センター試験でリーディング・リスニング2技能(ただしリスニングの得点を合否判定材料としない大学もある)、旧帝大をはじめとする多くの国立大学でライティング、および日本語訳・英語訳技能を課しているのが特徴的といえるでしょう。

 

日本の大学入試英語問題は総合問題と呼ばれ、異種の出題分野・形式が混在する独特の試験です。「英語」試験の出題内容をもう少し細かく見ると、音声(発音・強勢)、文法、語彙、読解、英作文(英英要約、自由英作文)、訳出(和訳、英日要約、和文英訳)リスニング(内容聞き取り、書き取り)などが挙げられます。

 

下記の表はセンター試験、国公立2大学、私立1大学、英検®2級についてこれまでみてきた項目をまとめたものです。過去問を参考に、ご自分の志望校についてもぜひ調べてみましょう。

 

◆大学入試英語試験の出題分野例

大学入試英語試験の出題分野例

 

 

 

受験の始まりは過去問から

 

ここまで見てきた通り、大学によって英語試験の出題内容はかなり異なります。特に、産出能力に分類され技能向上に時間が掛かる傾向にあるライティングやスピーキング、現行指導要領下で比重がおかれなくなった訳出については、実際に問題を解いてみるまで自分自身にどれくらいの対応力があるのかを知ることはできません。問題を解いた感触次第では、これまでの勉強以外に新たな対策を加えなければならないかもしれません。

 

新受験生としてまずすべきことは、無料アプリ「スタディギア for 大学過去問」などで、志望校の過去問を見て何が出題されるのかを知ることです。そして実際に問題を解いて見ることです。もちろん、難しすぎて解けないことの方が多いでしょう。ですが、失望している暇はありません。そしてその必要もありません。なぜ解けないのか、その理由を探すことだけが目的だからです。

 

英文読解であれば、知らない単語はいくつあるのか、そのうち品詞の判別がつかないものはいくつあるのか。字数指定要約、段落並べ替えなど、これまで解いたことのない問題形式はないか。受験する試験を知る。まずはここから始めてみませんか?

 

スタディギア for 大学過去問

 

 

 

<志望校チェック項目>

英語外部検定試験利用/併用はできるか? 【国公立】【私立】

YESの場合のチェック項目

  • 利用できる英語外部検定試験の種類
  • 英語外部検定試験利用の条件

 

英語外部検定試験は、複数回受験できるのが魅力。複数の試験が利用/併用できる場合は各英語外部検定試験の過去問や日程を確認し、より有利なものを選択しよう。

 

 

センター試験利用はできるか? 【私立】

YESの場合のチェック項目

  • 試験教科/科目
  • 合格最低点(非公表の場合は予想点)

 

人気大学・学科は試験科目数が多く、合格点が高い傾向にあるので注意しよう。

 

 

記述問題は出題されるか? 【国公立】【私立】

YESの場合のチェック項目

  • 記述問題の種類

 

自由英作文や英英要約にはパラグラフ・ライティングの学習を、和文英訳や英文和訳、英日要約には大学受験用構文集の学習と暗記を進めよう。

 

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この記事の筆者について

諏佐 加奈子(すさ かなこ)

PROFILE

ピアノ・オルガン奏者、予備校講師を経て渡英、ロンドン大学M.A.取得。テンプル大学M.S.Ed. in TESOL取得。現在まで10年以上に渡り模試・テキスト等の作題に従事。フリーランス翻訳者。

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