5か国語を話せる人に学ぶ、語彙力の増やし方

山中勇樹(やまなか・ゆうき)
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英語を習得する際に大きな障害となるのが「語彙力」です。5か国語を話せるマルチリンガルに、効率的に語彙力をつける秘訣を聞いてみました。

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マルチリンガルが実践する単語の覚え方とは

 

日本で英会話スクールを運営し、学校でも授業を行っているJohnny Lauさんは、英語、日本語、中国語、オランダ語、さらにスペイン語も話すマルチリンガルです。

 

「両親は中国系アメリカ人だったこともあって、もともと家では中国語、外では英語という生活でした。その後、父親の仕事の関係で10歳のときにオランダに移住したため、オランダ語を習得しました。そのときは、まったくオランダ語は話せなかったので、子どもとはいえ、やはり単語を覚えたりする特別な勉強を自宅でしなければなりませんでした」

 

そんなJohnnyさんは、語彙力を増やすために次のような工夫をしたと話します。

 

映画をみる、音楽を聞く、本を読む。これが私の特別な勉強でした。友達と話すのもいい練習になりました。

実はオランダ語を習得した後、自主的にスペイン語にも興味が出て13歳のときにとてものめりこんで勉強したんです。

やはり、子どもにとって大切なことは、好きかどうかということだと思います。好きじゃなければ続きません。反対に、好きなことであれば勉強と意識することなく取り組めると思います。

また、覚えた単語は、忘れる前にどんどん使うこと。試験のためだけに勉強するのではなく、日常的に使うことを前提にして学習することが大切です。

家族や友人に覚えた英単語を使って話してもいいですし、それで物足りなければ英会話スクールを利用したり、ソーシャルメディアを使ってコミュニケーションをとるのも良いですね。

日本語を覚えたときも、大学の友人とお互いの言語を教えあって覚えたんですよ」

 

最初の一歩を踏み出すのも、継続して学習を行うのも、そして実際に活用するのにも好きという感情を大切にすること。それが結果として、語彙力を増やすことにつながるようです。

 

 

記憶術を応用して効率的に単語を覚える方法

 

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ですが、それ以前に「できるだけ効率的に英単語を覚えるコツ」はないのでしょうか。

 

ただ闇雲に英単語を覚えようとしても、楽しくないから継続しづらい。結果的に覚えるスピードも遅く、覚えている期間も短くなってしまう。そうしたことは往々にしてあります。

 

そこで活用すべきなのが、いわゆる「記憶術」のメソッドです。

 

記憶術にもさまざまな種類がありますが、英語の語彙力を増やす際に使えるのはおおむね次の3つでしょう。

 

1)「忘却曲線」を利用したくり返し学習

2)単語とイメージと組み合わせた暗記法

3)連想ゲームで語彙力を増やす

 

 

1)「忘却曲線」を利用したくり返し学習

 

忘却曲線とは、時間の経過によって失われてしまうという記憶の性質を表したものです。ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスによって提唱されました。

 

これが英語学習でも応用できます。具体的には、記憶の定着率が下がってしまう前に復習をし、記憶を維持するのです。単語を覚えた日の翌日、3日後、1週間後、1か月後、半年後、1年後など、トータルで4~5回繰り返せば、記憶の定着率は格段に向上します。

 

2)単語とイメージと組み合わせた暗記法

 

これは単語を文字と意味だけでリンクさせるのではなく、イメージとして暗記するという方法です。

 

左脳だけでなく右脳も使うことによって、記憶の定着率が高まります。

 

「apple」という単語を覚えるときにも、ただ「りんご」としてだけ覚えるのではなく、「真っ赤でツヤツヤ、芳醇な香りと甘い果汁が食欲をそそる」というようにイメージと連関させることで覚えやすくなるのです。

 

3)連想ゲームで語彙力を増やす

 

覚える単語の意味や種類によって、他の単語を連想させながら一緒に覚えるという方法です。

 

先ほどの「apple」という単語を例にすると、同じフルーツである「pineapple」もあわせて覚えてしまうのです。これなら、たとえ「pineapple」のつづりを忘れてしまっても、「apple」さえ覚えていれば「pine」+「apple」という連想で思い出すことが可能となります。

 

Johnnyさんは「視覚的に見て覚える派」だったそうで、本や映画などが有効だったようですが、知らないうちに単語とイメージと組み合わせた暗記法を実践していたのかもしれません。

 

 

書いて覚えるか読んで覚えるかよりも重要なのは、継続

 

また、方法論を考えるとなると、書いて覚えるか、あるいは読んで覚えるかという議論があるかと思います。これについても簡単に解説しておきましょう。そもそもの間違えは、「英単語は絶対に書いて覚えるべき」や「英単語は書かないでも覚えられる」という決め付けです。いずれにしても、正解はありません。

 

語彙力を増やす目的は、最終的に英語を使えるようになること。増やすべき単語の記憶量、その入口は、書いてでも読んででもどちらでも良いのです。先生の話を聞いて学習するのが得意な人もいれば、本を読んで勉強する方がはかどるという人もいます。好みで選択して問題ありません。

 

もっともいけないのは、途中で学習をやめてしまうこと。いくら分厚い単語帳を購入してきても、途中で覚えるのをあきらめてしまえばなんの意味もありません。重要なのは継続することなのです。

 

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この記事の筆者について

山中勇樹(やまなか・ゆうき)

PROFILE

神奈川県出身。都内の大学を卒業後、大手デベロッパー、ベンチャー企業で営業を経験。仕事をするかたわら、インターネット上で文章を執筆。その後、クラウドソーシングを活用して2013年4月より独立。企業のコンテンツ作成やオウンドメディア運営をはじめ、調査、取材、書籍執筆の仕事にも従事しつつ現在に至る。日本エディタースクール文章講座修了。得意分野はビジネス全般。最近では、世界を舞台に働きたいと豪語するパートナーの娘に英語を身につけさせようと奮闘中。しかし実は、自身の活動の幅を広げたいとの狙いもあるとか。

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