学校以外の教育費用、中高生で月額2万円超

竹内みちまろ
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学校以外にも、塾や習い事、スポーツ教室など、子どもの教育にはお金がかかるもの。子どもを持つ親たちは、学校以外の教育にどのくらい費用をかけているのでしょうか。

学校以外の教育費用、中高生で毎月2万円超 

 

世間では、東京・銀座の中央区立泰明小学校が2018年春に入学予定の新1年生から8万円相当の高級ブランド・アルマーニの標準服 (制服) を導入することに対して、「高すぎる」などの声があがっています。

 

制服に留まらず、入学や進学のシーズンは、塾や習い事、スポーツ教室など新たな出費がかさむもの。親たちはみんな、子どもたちの可能性を広げてあげたいと思いますが、気になるのはお金の問題。

 

ソニー生命が発表した「子どもの教育資金に関する調査2018*」から、教育費の実態を詳しく見ていきましょう。

 * 2017年11月に大学生以下の子どもがいる20~59歳の男女に対して実施し、1,000名の有効サンプルを集計

 

 

中高生は月額「2万円」超、支出額は年々増加

 

調査では、「スポーツや芸術などの習い事」、「家庭学習費用」、「教室学習費用」にそれぞれ、1ヶ月あたりいくらくらい支出しているのかを尋ねています。

 

子どもの就学段階別に、「学校以外での教育費の平均支出金額」を見てみましょう。

 

学校以外での教育費の平均支出金額( 子ども1人あたり/月額 )の合計
1位 中高生の親 20,656円
2位 小学生の親 15,456円
3位 大学生等の親 13,369円
4位 未就学児の親 7,471円
 平均 14,260円

 

トップが中高生の親で20,656円/月、全体の平均支出額は 14,260円/月となり、「学校以外での教育費の平均支出金額 (平均 14,260円) 」は、年々右肩上がりで上昇を続けていることがわかります。

  • 2016年: 平均 10,240円
  • 2017年: 平均 12,560円

なお、どの年の調査でも、「中高生」→「小学生」→「大学生等」→「未就学児」の順にお金がかかることは同じでした。

 

 

 

スポーツや芸術の習い事が減り、教室学習費用が上昇

 

1ヶ月の支出額が20,656円と最も高かった中高生の親 (252人) に、支出額の詳細を尋ねたところ、「教室学習費用」が13,313円で昨年発表の調査結果に続き1位でした。

 

それ以下は、「家庭学習費用」、「スポーツや芸術などの習い事」の順に支出額が高くなっています。

 

学校以外での教育費の平均支出金額

(子ども1人あたり/月額/対象:中高生の親252人) の合計
1位 教室学習費用 13,313円 ( 2017年調査 )

9,683円:1位
2位 家庭学習費用 3,794円 ( 2017年調査 )

3,390円:3位
3位 スポーツや芸術などの習い事 3,550円 ( 2017年調査 )

5,538円:2位
 平均 20,656円 18,611円

 

昨年発表の調査結果と比較すると、「スポーツや芸術などの習い事」への支出が大幅に減り、逆に「教室学習費用」への支出が増えていることがわかります。

 

 

 

親たちは「プログラミング教育」に注目

 

近年、教育現場では、パソコンやタブレットを導入するなどして、子どもたちがICT*を活用できる環境作りが進められています。

* ICT:Information and Communication Technology/情報・通信・意思疎通・相互理解などに関する技術

 

また、2020年度から「プログラミング教育」が小学校で必修化されることが決定。生徒1人ひとりに最適化された学習内容を提供する「アダプティブラーニング」にも注目が集まっています。

 

学校以外での教育費の平均支出金額 (子ども1人あたり/月額) の合計
1位 プログラミング教育 48.9%
2位 アダプティブラーニング 43.2%
3位 デジタル教科書 31.0%
4位 ディープラーニング 25.0%
5位 AR( 拡張現実 ) 21.7%
6位 STEM教育 19.3%
7位 VR( 仮想現実 ) 12.8%
8位 ゲーミフィケーション 8.6%
9位 ソーシャルラーニング 8.6%

 

「子どもの教育に取り入れてほしいと思う技術やプログラムなどがある」と回答した親 548名に、取り入れてほしいと思うものを複数選択で尋ねたところ、1位は「プログラミング教育 (48.9%) 」、「アダプティブラーニング (43.2%)」、「デジタル教科書 (31.0%)」と続きました。

 

約半数の親が「プログラミング教育」に注目していることが分かります。

 

※調査では、各項目について以下の説明を提示

  • プログラミング教育…プログラミングに必要な知識、技能の習得を目的とした教育プログラムの導入
  • アダプティブラーニング…それぞれの生徒に合わせて学習内容を提供する仕組み
  • デジタル教科書…タブレット端末などで映像や音声などを盛り込んだコンテンツを配信する教科書
  • ディープラーニング…学習のログを用いて、学習者それぞれに最適な問題の提示やカリキュラムの作成をする仕組み
  • AR( 拡張現実 )…教科書の内容と映像を組み合わせることで理解の促進などを図る技術
  • STEM教育…科学、技術、工学、数学を土台とした教育プログラム
  • VR( 仮想現実 )…3Dメガネと専用のペンを用いることで、立体的な理解や体験などを可能にする技術
  • ゲーミフィケーション…学習をゲーム形式にすることで、ゲームの没頭力を学習に活かす仕組み
  • ソーシャルラーニング…SNSを介した学習

 

 

 

親の3人に2人「教育費が子どもの学力・学歴を左右する」

 

同調査では、教育や教育費についての意識調査も行っています。

 

「子どもの学力や学歴は教育費にいくらかけるかによって決まると感じる」の項目では、「非常にあてはまる」が 17.7% 、「ややあてはまる」が  47.9% 。

 

合計すると65.6%となり、3人に2人の親が、教育費の額が子どもの学力や学歴を左右すると考えているようです。また、「早期の知育や英才教育は子どもの将来のために重要だ」では、「非常にあてはまる」が16.8% 、「ややあてはまる」が52.6% 。

 

合計で69.4%の親が「早期の知育や英才教育」が子どもの将来のために重要と考えているという結果になりました。

 

一方、「子どもの教育費の負担を重いと感じる」の項目では、「非常にあてはまる」が 29.6% 、「ややあてはまる」が 41.8% 。合計で 71.4%の親が教育費負担が重いと感じている実態が浮き彫りにされました。

 

 

 

お小遣いや、スマホ代も大きな負担

 

未就学児や大学生を含めた1,000名の親に、教育費用以外にも、「子どもの通信・通話料金に支出しているか」、「子どものこづかい・仕送りに支出しているか」という質問もしています。

 

携帯・スマホ代をはじめとする「子どもの通信・通話料金」では、「支出している」と回答した親は52.4%、「していない」の47.6%を上回りました。逆に、「こづかい・仕送り」では、「支出していない」が51.3%で、「している」の48.7%を上回っています。

 

「支出している」と答えた親の1ヶ月の平均支出額は、「子どもの通信・通話料金」では6,564円、「こづかい・仕送り」では17,238円となっています。

 

「こづかい・仕送り」のうち子どもが1人暮らしをしている親の平均支出額は80,211円で、子どもが1人暮らしをしてない親の平均支出額の8,891円の約9倍という結果が出ています。

 

さらに、1人暮らしの子どもへの「こづかい・仕送り」の金額は、2017年調査の57,299円と比べて2万円以上も増えていることが分かりました。

 

 

現在、全世帯の3歳~5歳児を対象とする幼児教育の無償化などが政府で議論されています。

 ただ、子どもが大学を卒業して社会に出るまでに、少なくはない額の教育費が必要になることは間違いありません。子どもたちの未来のために、しっかりと準備を進めたいですね。

 

 

ソニー生命保険株式会社|子どもの教育資金に関する調査2018

 

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