ひとくちに「外部検定利用入試(=外検入試)」といっても、実際の実施方法は大学によってさまざまだ。ここでは、各大学の外検入試の内容を調べる時のチェックポイントを紹介する。
志望大学の外検入試はどうやって調べればいい?
2018年入試で外検入試を導入している大学は推薦・AOで335大学、一般入試では152大学だ。近年、利用大学が急増しているので志望校のホームページや入試要項を確認してみよう。外検入試は独立した方式で行ったり、従来の入試の中で利用したりするので、注意が必要だ。
次はその中身を見てみよう。採用している検定は大学によって異なる。最も多くの大学で採用されている検定は「英検」だが、それ以外にもいろいろな外部検定が利用されている。最近はTEAP(ティープ)という入試専用の新しいものも実施されているので注目だ。
英検を持っているのに、志望校の外検入試に使わずじまいではもったいない。目安としては、英検準2級以上になると利用できる大学が多くなるので確認してみよう。資格の有効期限を制限(取得してから2年以内など)している大学もあるので注意が必要だ。
■外検入試の実例(2018年度入試)
※外部検定は英検を利用した場合
出願資格(例)
●立教大-全学部
【一般入試・全学部日程グローバル方式】
英検2級(注)以上を持っている受験生だけが出願できる。英語を除く2教科で受験が可能。
(注)異文化コミュニケーション学部のみ準1級以上。
得点換算(例)
●専修大-全学部(二部を除く)
【一般入試・前期】
英検を入試科目の英語の得点に換算してくれる。2級→80点、準1級→100点
※大学独自の英語試験も受験可。換算得点と比べてよい方の点数で合否判定される。
加点(例)
●北海道教育大-教育〈国際地域〉
【公募推薦】
英検2級を持っている受験生は推薦入試の得点に加点してもらえる。
判定優遇・合否参考(例)
●広島大-総合科学〈総合科学〉
【AO・総合評価方式Ⅰ型】
英検2級を持っている受験生は、第1次および最終選考で出願書類の評価を優遇してもらえる。
この記事は「螢雪時代(2018年4月号)」より転載いたしました。
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