【第1回】センター試験(英語):解き方と時間配分

伊藤 太 (いとう ふとし)
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センター試験も他の試験同様、内容をしっかりと把握して対策を立てれば、解答時間の短縮と正解率のアップを同時に実現することも不可能ではありません。3回にわたって、解き方や時間配分のコツを元大手予備校の英語講師が解説します。

センター試験(英語) 『得点3割アップ』の攻略法

 

センター模試を受けて「時間が足りなくて第6問の長文にほとんど手が付けられなかった」という声をよく耳にします。それでは高得点は望めませんね。そうならずに済むよう、センター試験の「仕様」を確認して、「取り組み方」を考えてみましょう。

 

 

英語(筆記) 問題数と配点

 

センター試験は80分で総語数4,000~4,500語(おおよそ4,200~4,300語)の英文を読みながら、48問から49問の小問を解かなければなりません。単純に80分÷48問で「均等割り」なら、1問当たりの所要時間は約1.67分=100秒(1分40秒)となりますが、実際にそんな時間の使い方では上記のように「時間が足りなくて…」となってしまうでしょう。

 

まずは、以下の平成30年度本試験の問題数と配点の関係を表した表とグラフを見てみましょう。

 

大別問題の種類問題数配点問題数(計)配点(計)
基本知識系 第1問 A 発音 3 2 7 14
B アクセント 4 2
第2問 A 文法・語法 10 2 16 47
B 整序英作文 3 4
C 会話文 3 5
問題数・配点の合計 23 61
問題数・配点の割合 48% 30%
読解系 第3問 A 不要文削除 3 5 6 33
B ディスカッション 3 6
第4問 A グラフ問題 4 5 8 40
B 広告文 4 5
第5問 物語(日記文) 5 6 5 30
第6問 長文総合 6 6 6 36
問題数・配点の合計 25 139
問題数・配点の割合 52% 70%

 

問題数と配点のグラフ

 

第1問と第2問は基本的な知識を中心に出題されます。ここではこの2つを合わせて「基本知識系」と呼ぶことにします。また、第3問から第6問までは各々の形式は違っても基本的には読解問題です。従って、ここではこれらを合わせて「読解系」と呼びます。

 

「基本知識系」の問題数は23問で全体の48%もありますが、配点はわずか30%です。一方、「読解系」の問題数は25問で全体の52%と約半分ですが、配点は70%もあります。

 

皆さんの目的は「問題数をこなすことではなく高得点を取ること」ですから、これらを考え合わせれば、合理的な時間配分は5分間の余裕を見て、読解系に75分の7割(52.5分)、基本知識系に3割(22.5分)程度が目安となるでしょう。

 

それでは、大問ごとに解き方の戦略と時間配分の目安を考えていきましょう。

 

 

 

大問ごとの解き方と時間配分の目安
(基本知識系: 第1問・第2問)

 

第1問 A 発音/B アクセント(問題数7問、配点14点)

 

情報量も少なく、見てすぐに「解けるか解けないか」の判断がつく問題です。1問当たり数秒で解き、どんなに悩んでも20秒以上は時間をかけないようにしましょう。知らなければ、10秒でも5分でも取れる点数は変わらないからです。

 

時間配分の目安
 80分中、第1問はA, B合わせて2分~3分以内を目安にしましょう!

 

 

第2問 A 文法・語法/B 整序英作文/C 会話文
 (問題数16問、配点47点)

 

A 文法・語法(10問、各2点=20点)

 

これも知っていれば数秒で解ける問題が大半です。迷って「2択」になる場合でも30秒以上はかけないようにしましょう。理由は第1問と同様です。ここで「つい時間をかけてしまい」、大幅に時間をロスして、後の高配点の問題の時間を削る原因になる場合が多いので特に注意が必要です。ここは1問15~20秒として2分~3分程度で解き切りましょう。

 

 

B 整序英作文(3問、各4点=12点)

 

ここは1問4点と軽視できない箇所となります。以下、実際の問題を例に挙げ、短時間で正解を得やすいコツを記しましょう。1問1分~1分30秒で3~4分が目安でしょう。

 

(センター試験 英語(筆記) 平成30年度 第2問 B 問3)

次の問いにおいて、それぞれ下の①~⑥の語句を並びかえて空所を補い、最も適当な文を完成させよ。

Evan: I want to buy my first computer, but I don't know which one I should get.
 Sam: Don't worry. Electronic stores always have experts available to give advice               22                             23               using computers.

① aren't  ② familiar  ③ those
④ to  ⑤ who  ⑥ with

 

Point 1 日本語で自然な意味を考える

 

「コンピューターを使うのに慣れていない人たちに助言を与える」

 

Point 2 熟語・動詞の語法・品詞等に着目して「かたまり」を見つける

 

those who 「~の人々」 、be familiar with ~「~に慣れている」

 

Point 3 上記のpoint 1と2 をすり合わせて、日本語の意味を確定する

 

Point 1の意味で確定⇒「コンピューターを使う/のに慣れていない人たち/に助言を与える」

 

Point 4 上記のpoint 3で確定した日本語に合うよう、空所の前後に注意しながら語句を配置していく。

 

(空所の前)give advice → <to + those「人々」> → who aren't familiar with using computers(空所の後ろ)「コンピューターを使うのに慣れていない」

 

実際にはこれらのステップをほぼ同時に行うことで、短時間で得点することが可能になります。

 

 

C 会話文(3問、各5点=15点)

 

以下、攻略のポイントを記します。1問につき1分~2分、3問で4~5分程度が目安です。

 

Point 1 

会話文はよくある単純な日常の会話。きちんと読んでも時間はかからないので、しっかり読む。

 

Point 2 

上記を踏まえ、解答箇所の英文の意味を推測する。

 

Point 3 

最初の(A) or (B) を決めることが最も重要。ここでは意味よりもむしろ文法的に正しい方を選ぶよう慎重に文法的検討を行う。

 

Point 4 

後の2つは、point 2で推測した意味に加え、会話文中で選択肢の語句を含む箇所を適宜参照しながら解く。

 

時間配分の目安
 80分中、第2問はA, B, C 合わせて10分~15分以内を目安にしましょう!

 

 

次回(【第2回】センター試験(英語):解き方と時間配分)では、第3問から第5問を解説していきます。

 

センター試験 英語(筆記)平成30年度本試験の問題および過去の試験問題は、大学入試センターのウェブサイトよりご覧いただけます。

 

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この記事の筆者について

伊藤 太 (いとう ふとし)

PROFILE

株式会社Weness 代表取締役社長。大手予備校・有名進学塾等で英語講師を務め、東大クラス・医学部コース等を担当。作成した教材から東大・筑波大等の入試長文問題を的中。コーチングを取り入れた研修方法を確立し、数多くの講師・教員の授業力・授業アンケート向上に寄与。現在、多数の私立学校にコンサルタント、アドバイザーとして関わるとともに、ネイティブスピーカーを含む学校教員・予備校講師(100名超)のコーチを務める。

著書に「基本の78パターンで 英会話フレーズ800」「使える動詞だけ覚えなさい! 英会話フレーズ700」(ともに西東社)、「いちばんわかりやすい 英検準2級まるごと問題集」「いちばんわかりやすい 英検3級まるごと問題集」(ともに高橋書店)、「はじめてのTOEIC(R) L&R テスト『先読み』と単語で730点突破!」(大和書房)など多数。

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