第13回:教科書をしっかり活用しよう ~キーセンテンスを確実に覚える~

本多 敏幸(ほんだ としゆき)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

教科書を使った学習で最も重要なのは、「キーセンテンス」を確実に覚えることです。今回は、キーセンテンスをどのように覚えたらよいのか、教科書をしっかり活用する学習法を紹介します。

13

 

 

キーセンテンスとは

 

中学校の英語の教科書には、それぞれのパートで最も大事な英文、つまり「キーセンテンス(基本文)」が提示されています。

 

キーセンテンスは、枠で囲まれていたり、分かりやすいマークが付いていたりすることが多いので、すぐに見つかるのではないでしょうか。

 

このキーセンテンスには、そのパートで新しく出てきた文法事項や、そのパートの本文の重要な表現が含まれています。

 

教科書では、1つのレッスン(単元)が3~4つのパートに分かれています。通常、1つのパートでは新しい文法事項が1つ扱われています。

 

例えば、「現在完了」には、「完了」、「継続」、「経験」という3つの用法がありますが、ほとんどの教科書で「完了」で1つのパート、「継続」で1つのパート、「経験」で1つのパートを構成しています。

 

それぞれのパートのキーセンテンスは、これらの新しい文法事項が含んだ文になっているというわけです。

 

 

キーセンテンスの覚え方

 

【その1】 キーセンテンスを説明できるようにしよう

 

例えば、中学1年の教科書には次のようなキーセンテンスが載っています。

 

Ken is studying English now.

 

これは現在進行形ですね。まず、これを説明してみましょう。以下、説明する際のポイントです。

 

① どういうときに使われる英文か
② どのような英語の形か
③ 英文の意味

 

上の英文であれば、下記のように説明できるか確認します。

 

① 現在、動作が行われていることを説明したいときに使われる
② 動詞の部分が[be動詞+動詞のing形]となる
③ 「ケンは今、英語を勉強しているところです」

 

説明できなければ理解しているとは言えません。もし、説明できなかったら、復習したり調べたりしましょう。

 

 

【その2】 キーセンテンスにいつも触れられるようにしよう

 

授業で習ったキーセンテンスや重要な文を、その日のうちに言えるようにしたり、書けるようにしたりするのは復習の基本です。

 

しかし、英語の授業はほぼ毎日あり、キーセンテンスや重要な文はどんどん増えていきます。前に覚えたものは時間がたつにつれて忘れていくものです。

 

そこで、ノートや紙にキーセンテンスや重要な文を書き留めていきましょう。

 

■基本文や重要文を書き留めた表の例

英文(キーセンテンス・重要な文) 日本語訳
I can draw pictures well. 私は上手に絵を描くことができます。
Can you use a computer? あなたはコンピューターを使うことができますか?
How does your father go there? あなたのお父さんはどうやってそこへ行っているのですか?
Ken is studying English now. ケンは今、英語を勉強しているところです。
Are you enjoying your stay in Australia? あなたはオーストラリアでの滞在を楽しんでいますか?

 

このように書き留めていき、ときどきこれを使って学習することで、前に習ったことを思い出し、しっかりと定着させられます。表をトイレのドアに貼って、毎日見られる環境をつくっている人もいます。

 

では、作成した表を使った学習法を紹介します。まず、この表を使って以下のようなことができるでしょう。

 

① 英文を見て、「使われる場面」「英語の形」「意味」を言う
② 日本語訳を見て、英文を言う
③ 日本語訳を見て、英文を書く

 

「英文を言う」と「英文を書く」ですが、「言ってから書く」の順序が大切です。また、5分などと時間を決めて、集中して行うことも大事です。

 

一度にすべての英文を覚えるまで集中して行うのではなく、短い時間でも頻繁に行うことが確実に覚えるコツです。

 

大事なことをしっかり覚えるためには何度も触れることです。そのための方法は、「トイレのドアに貼る」以外にもたくさんあります。自分に合った方法をいろいろと工夫してみましょう。

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

合わせて読みたい

この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ としゆき)

PROFILE

千代田区立九段中等教育学校指導教諭。東京学芸大学大学院教育学研究科英語教育専攻修士課程修了。ELEC同友会英語教育学会会長。英語授業研究学会理事。文部科学省「外国語教育における『CAN-DOリスト』の形での学習到達目標設定に関する検討会議」、「中央教育審議会中等教育分科会教育課程部会外国語ワーキンググループ」、「学習指導要領等の改善に関わる検討に必要な専門的作業等(中学校外国語)」協力者。全国各地で教員向けの講演を多数行う。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』、『中学生からの勉強法』(以上文藝春秋)、『中学校新学習指導要領 英語の授業づくり』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』、『到達目標に向けての指導と評価』(以上教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)などがある。

おすすめ記事

英ナビ!会員登録されていない方

SIGN IN 新規会員登録(無料)

RANKING / 単語ランキング

英検って?
英検級かんたん測定
英検対策の新しいカタチ
英検受験者専用 専用クーポンコードを使って無料で英語対策

INFORMATION / お知らせ

2019/11/14
スタディギア for EIKEN メンテナンスのお知らせ