第16回:定期テストに向けてしっかり準備しよう

本多 敏幸(ほんだ としゆき)
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定期テストは、成績を決定するための最も重要なテストです。また、これまで学んだことが定着しているかを測るためのテストです。定期テストに向け、どのように準備したらよいか、学習計画の立て方や効果的な学習方法を紹介します。

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定期テストに向けて勉強する意義

 

定期テストに向けてどのくらいの期間をとって勉強していますか?

 

なかには、3週間以上といった長い期間で勉強する人もいるようですが、平均的には1~2週間であると思われます。

 

定期テストは実力テストではないので、前回の定期テスト以降に授業で習った内容が出題されます。普通は各教科の出題範囲が事前に示されます。テスト直前の1週間は部活動が原則としてなくなり、勉強に集中できる環境を整えている学校も多いと思います。

 

定期テストに向けての勉強はとても大事です。その理由を考えてみましょう。

 

① 一定の期間、集中して勉強することに慣れることができる。
入試に向けての受験勉強の期間は数カ月から1年以上になります。定期テスト前、ある一定の期間を集中して勉強することは、受験勉強のよい練習となります。

② 忘れていたことを復習できる。
習ったことや覚えたことは、時がたてば忘れてしまうものです。また、間違って(誤解して)覚えているものもあるかもしれません。定期テスト前に復習することにより、正しくしっかりと定着させることができます。

③ 自分に合った学習方法を見つけることができる。
長い期間にわたって、継続して学習するための効果的な方法、自分に合った方法を見つけることができます。うまくいった方法、ダメだった方法などを体験的に得ることができます。

 

それでは、定期テストに向けての学習方法を紹介します。

 

 

定期テストに向けた効果的な学習方法

 

【その1】 無理のない計画を立てよう

 

長い期間、効率的に勉強するためには学習計画を立てる必要があります。勉強できる時間や期間の大枠をまず把握しましょう。

 

まず、一日のうちで勉強できる時間帯を書き出してみます。

 

(一日のうちで勉強できる時間帯の例)

帰宅後 16:30~18:00 (1時間30分)
夕食後 19:30~22:00 (2時間30分)

 

この時間を単純に足すと4時間となります。この中でできる計画を立てます。ただし、4時間全部を使うことはできません。宿題が出たり、やらなければならないことができたり、休憩したりするからです。

 

したがって、この例であれば、30分を引いた3時間30分くらいの時間で組み立てるのがよいでしょう。

 

次に計画の立て方です。「一日に3時間30分勉強する」というのは計画ではなく目標にすぎません。また、「5時から6時まで英語の勉強をする」という計画の立て方も十分ではありません。

 

「計画を立てる」とは、その日に何を行うのかを具体的に書き出す(一覧表にする)ということです。例えば、「英語の問題集(pp. 20-25)を解き直し、できなかったことをノートにまとめる」というように、何をどのように勉強するということを計画段階で考えます。

 

期間の設定も大切です。1週間で設定する人もいれば、2週間で設定する人もいるでしょう。

 

長ければよいという訳ではないですが、範囲が広い場合にはそれだけ時間がかかります。また、暗記をしなければならないことが多ければ、短い期間では暗記し切れません。

 

前回の定期テストで8日間の設定をして、勉強できなかったところがあるのなら、次は10日間にするなど改善が必要です。

 

 

【その2】 脳を休ませる工夫をしよう

 

「3時間ですべての英単語を覚える」という目標には無理があります。「暗記する」という作業は脳を疲れさせるからです。

 

例えば、「問題を解く」「ノートにまとめる」「暗記する」「まとめたことを音読する」を行うとします。これらの中には、脳に負担をかけるものとあまりかけないものがあるので、それらをうまく組み合わせることが大切です。先ほど、書き出した一日のうちで勉強できる時間帯を例に紹介します。

 

×(効率的でない計画の例)

16:30~18:00  歴史の大切なところを覚える
19:30~20:30  英単語を覚える
20:30~21:00  休憩など
21:00~22:00  理科の大切な用語を覚える

⇒ 脳に負担をかける暗記が続いている。

 

〇(効率的な計画の例)

16:30~17:00  単語を書いて覚える
17:00~18:00  数学の問題(pp. 30-40)を解き直す
19:30~20:00  歴史のノートを音読しながら確認する
20:00~20:30  数学の問題(pp. 30-40)でできなかったところを解き直す
20:30~21:00  休憩など
21:00~22:00  理科の教科書やワークシートから大事なところをまとめる

⇒ 短い時間で違うことを織り交ぜている。
⇒ 前半は脳が疲れそうなもの、後半にはあまり疲れないものを入れている。

 

また、単語カードなど暗記するためのグッズを勉強期間の前半に作成しておけば、学校の休み時間や通学時間などを使って、いつでも効果的に暗記することができます。

 

最後に、私が教えている生徒たち(高校2年生)に英語の学習方法について書いてもらった調査結果の一部を紹介します。

 

 

Q: 定期テストの勉強法で大事なこと、工夫していることは?

icon_o_co各英語表現を最低でも2回、できれば3回繰り返すと定着できる。

icon_b_co授業中やその日の復習で、できる限り覚えておくと、テスト直前にゆとりの持ち方が変わってくる。

icon_o_co歩くときに、テスト範囲の音声を聞きながら小さな声でシャドーイング(※)する。

icon_b_co重要構文は声に出して慣らしながら覚える。

icon_o_co教科書を音読する。

icon_b_co一夜漬けではなく、毎日英語に触れる。

※シャドーイングとはテキストを見ないで、聞こえてきた音を、間をおかずにそのまま繰り返して声に出して言う練習方法。詳しくは「第10回:英語で聞く力を高めよう」参照。

 

黙々と取り組むのではなく、「声に出す」という生徒が結構いました。時間は無限にある訳ではないので、あなたなりの工夫をしてみましょう。

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ としゆき)

PROFILE

千代田区立九段中等教育学校指導教諭。東京学芸大学大学院教育学研究科英語教育専攻修士課程修了。ELEC同友会英語教育学会会長。英語授業研究学会理事。文部科学省「外国語教育における『CAN-DOリスト』の形での学習到達目標設定に関する検討会議」、「中央教育審議会中等教育分科会教育課程部会外国語ワーキンググループ」、「学習指導要領等の改善に関わる検討に必要な専門的作業等(中学校外国語)」協力者。全国各地で教員向けの講演を多数行う。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』、『中学生からの勉強法』(以上文藝春秋)、『中学校新学習指導要領 英語の授業づくり』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』、『到達目標に向けての指導と評価』(以上教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)などがある。

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