第20回:夏休みは英語力アップのチャンス

本多 敏幸(ほんだ としゆき)
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普段は何かと忙しい皆さんも、夏休みの間は比較的自分の時間をつくれるのではないでしょうか。リラックスしながらも、長い休みならではの学習に取り組んでみましょう。

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夏休みの学習計画を立てよう

 

忙しい学校生活から解放され、「夏休みは楽しもう!」「ゆっくり休もう!」と考えている人が多いと思います。それも大切なことですね。

 

でも、夏休みは大きく英語力を伸ばすチャンスでもあるのです。

 

まず、長い休みだからこそ、計画を立てることが必要です。宿題をいつ行うのか、宿題以外の学習をどうするのか、など計画を立ててみましょう。

 

宿題の中にも、休みの最初の方で行うとよいもの、最後の方で行うとよいもの、毎日コツコツと行うとよいものがあります。例えば、単語を覚える宿題が出ていて、休み明けに単語テストがあるのであれば、休みの最後にも行う必要があります。

 

このように、長い休みのいつ頃、何を行うかという計画を立てることはとても大切です。そして、もう1つ重要なのは、毎日学習する習慣を維持することです。

 

学習を習慣にするために、一日のうちの決まった時間に勉強するようにしましょう。午前8時から10時までとか、午後5時から7時までとか、勉強する時間帯を決めてください。

 

部活動などで難しいこともあるとは思いますが、できるだけ、毎日決まった時間に勉強できるように計画を立てましょう。

 

 

夏休みにおすすめの学習法

 

【その1】 授業と関係ないことをやってみよう

 

もしかしたら、たくさんの宿題が出ていますか? 宿題だけで長い休みの学習を終えてしまうのはもったいないことです。せっかくの長い休みなので、この機会にこそできることもやってみましょう。

 

どんなことができるでしょうか? 自分の伸ばしたい力や、自分が興味を持っていることから考えてみましょう。

 

【伸ばしたい力から】

リスニング力を身に付けるために、同じ洋画を繰り返し見る。
リーディング力や語彙力を身に付けるために、英語の本を読む。
ライティング力を身に付けるために、日記を英語で書く。
4技能をバランスよく身に付けるために、大学入試にも役立つ英検に向けて勉強する。

 

【興味を持っていることから】

海外のテレビ番組やラジオ番組を英語で見たり聞いたりする。
英語の漫画を読む。
好きな洋楽の歌詞の意味を理解して、歌えるようにする。

 

何をするのか考えることも、自分に合った学習法を見つけるために大切な行動です。「やらなきゃ」と思わずに、「楽しもう」と思いながら考えるのがコツです。

 

 

【その2】 習ったことを復習しよう

 

英語は言葉ですから、使わなければ忘れてしまいます。長い休みは、これまで学校で習ったことを復習する絶好の機会です。

 

学校があるときには、毎日の宿題や部活動、習い事などで忙しくて、授業で習ったことの復習を十分行えないこともあると思います。夏休みにできる一番良い復習の方法は、教科書の本文に再び触れることです。

 

01 教科書本文の音声(CDなど)があれば、それを聞くだけで効果的な復習になります。

 

02 音読やシャドーイングを何度も行うと、より効果が上がります。何度も繰りかえすことで、文章が頭に自然と入ってくるからです。

 

03 音声を聞き、教科書を見ないで英文を書くと、しっかりと定着させることができます。

 

これは「第14回:特に大切! 効果的な『復習』の方法」で紹介した「Seven Steps」のやり方と同じですね。その日その日の授業の復習だけでなく、以前に習った文章を復習するときにも高い効果を得られる方法です。

 

これまでに学習したことの総復習は、短期間で行うのではなく、長い期間をかけて少しずつ行うのがコツです。「忘れないため(思い出すため)」「よりしっかりと定着させるため」に行うものだからです。

 

学習には、その目的により、短期間に集中して行ったほうがよいもの、長期的にこつこつ行ったほうがよいものがあります。学習の目的を考え、それに合った計画を立てましょう。

 

長い夏休みが終わったとき、英語力が下がってしまっている(忘れてしまっている)か、パワーアップしているかは、毎日のちょっとした学習次第です。

 

ぜひ、これまでの学習方法の記事をもう一度読み返して、自分に合った夏休みの学習方法を工夫してみてください。

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ としゆき)

PROFILE

千代田区立九段中等教育学校指導教諭。東京学芸大学大学院教育学研究科英語教育専攻修士課程修了。ELEC同友会英語教育学会会長。英語授業研究学会理事。文部科学省「外国語教育における『CAN-DOリスト』の形での学習到達目標設定に関する検討会議」、「中央教育審議会中等教育分科会教育課程部会外国語ワーキンググループ」、「学習指導要領等の改善に関わる検討に必要な専門的作業等(中学校外国語)」協力者。全国各地で教員向けの講演を多数行う。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』、『中学生からの勉強法』(以上文藝春秋)、『中学校新学習指導要領 英語の授業づくり』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』、『到達目標に向けての指導と評価』(以上教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)などがある。

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