第25回:英文法をものにする学習法<高校生編>

本多 敏幸(ほんだ としゆき)
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前回の「中学生編」に引き続いて、今回は「高校生編」として、文法を学習するコツを紹介します。文法なしでは英語の実力アップは見込めません。学校で習った文法をしっかり身に付けていきましょう。

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一言で「文法」と言っても

 

前回の記事「第24回:英文法をものにする学習法<中学生編>」で、「文法とは主に語順や時制である」と述べましたが、語順と時制以外にも覚えなければならないことがあります。それは「構文」「語法」です。

 

例として、次の文で説明しましょう。

 

I was so tired that I couldn't do my math homework.
「私はとても疲れていたので、数学の宿題ができなかった」

 

この文の中の、[so+(形容詞・副詞)+that+(主語+動詞)~]の形は、「とても~なので…」という意味になります。このように、単語の組み合わせや文の中の位置で意味をもたせるものを「構文」と呼びます。

 

また、「宿題をする」の動詞にはdoを用います。さらに、homeworkは不加算名詞なので複数を表すsを付けません。こうした、語に関する決まりである「語法」も覚えなければなりません。

 

 

 

構文や語法の学習法

 

【その1】 構文は意識して使おう

 

英語には様々な構文があります。中学校と高校で300以上の構文を覚えることもあります。

 

構文を覚えることで、表現力が豊かになり、同じ内容を他の表現で言えるようになります。上に出てきたI was so tired that I couldn't do my math homework. 「私はとても疲れていたので、数学の宿題ができなかった」という文を別の表現で言ってみましょう。

 

I was so tired that I couldn't do my math homework.
「私はとても疲れていたので、数学の宿題ができなかった」

≪別の表現≫
I was very tired, so I couldn't do my math homework.
I couldn't do my math homework because I was so tired.
I was too tired to do my math homework.
Being very tired, I couldn't do my math homework.
I did not have the energy to do my math homework.
I was exhausted and couldn't do my math homework.

 

構文という言葉は、中学の授業では使われません。高校生になると構文という言葉をよく耳にするようになります。書店で構文を扱った問題集が売られているので、自分の英語のレベルに合わせて購入し、一通り行ってから、覚えにくい構文の例文を単語カードなどで覚えるのがよいでしょう。

 

単語や熟語と同じように、構文も、使わなければ忘れてしまいます。基本的な構文は、自由英作文を書くときなどに意識して使いましょう。

 

 

【その2】 教科書の英文を解説してみよう

 

学校や塾の先生の英文の解説を聞いて「分かった」と思うだけでは、本当に理解できているとは限りません。理解しているかどうかは、先生と同じような解説を自分でできるかどうかで判断できます。

 

学校であれば友だちに説明してみてください。自宅で一人であれば、声に出して説明してみてください。頭の中で解説するだけではダメです。声に出してしっかりと解説できれば分かっていることになります。

 

例として、次の英文を解説してみましょう。

 

Yesterday my mother saw Ken, who is one of my classmates, swimming in the river.
「昨日、私の母は、私のクラスメートの一人であるケンが川で泳いでいるのを見かけました」

 

この文を、文の頭から解説していくと、次のような解説ができます。

 

≪解説の例≫
文頭のyesterdayは時を表す語で「昨日」という意味。この文の主語はmy motherで動詞はsaw、「Kenを見かけた」という意味だが、Kenの後にコンマで挟まれた語句がある。この部分はKenの補足説明。whoはKenのことを指していて、関係代名詞の継続用法、「ケンは私のクラスメートの一人」の意味。one ofの後は名詞の複数形。swimmingと動詞のingの形があるが、これは[see+目的語+現在分詞]の形で、「(目的語)が~しているところを見かける」という意味、seeは「知覚動詞」。

 

教科書で使われている英文をこのように自分で説明できるか、ときどき試してみてください。長い英文には、これまで習った様々な文法事項が複数使われています。これらをしっかりと説明できれば、文のルールを理解できているということになります。

 

文法は英文を正しく理解したり表現したりするためにとても大切です。「使うための文法」であることを頭において、学習してください。

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ としゆき)

PROFILE

千代田区立九段中等教育学校指導教諭。東京学芸大学大学院教育学研究科英語教育専攻修士課程修了。ELEC同友会英語教育学会会長。英語授業研究学会理事。文部科学省「外国語教育における『CAN-DOリスト』の形での学習到達目標設定に関する検討会議」、「中央教育審議会中等教育分科会教育課程部会外国語ワーキンググループ」、「学習指導要領等の改善に関わる検討に必要な専門的作業等(中学校外国語)」協力者。全国各地で教員向けの講演を多数行う。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』、『中学生からの勉強法』(以上文藝春秋)、『中学校新学習指導要領 英語の授業づくり』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』、『到達目標に向けての指導と評価』(以上教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)などがある。

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