第29回:英検に合格するための勉強法

本多 敏幸(ほんだ としゆき)
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英検(実用英語技能検定)を受験することにしたけれど、どうやって準備をしてよいか分からない、という人は多いのではないでしょうか。今回は、英検に合格するための勉強法を紹介します。

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短期決戦で「がんばる気持ち」を持続!

 

「勉強がんばるぞ!」と思っている人より「勉強したくないなあ…」と思っている人の数の方の方が多いかもしれません。「仕方ないから勉強する」「親に怒られるから勉強する」などと思いながら勉強している人もいるでしょう。

 

「勉強がんばるぞ!」にはエネルギーが必要です。そしてその気持ちを実行に移す(=勉強する)にはさらにもっと多くのエネルギーが必要です。

 

そのエネルギーとなるのが動機や目的ですね。例えば、「○○高校に合格する」「○○大学に合格する」といった目標も大きなエネルギーになるでしょう。

 

英検に向けての勉強は1年間や2年間のような長期に続くものではなく、短期的なものです。例えば「英検3級を受けるぞ」と決意してから、多くの人が2カ月以内の勉強で試験に臨んでいます。

 

「英検に合格したい」という気持ちは勉強に向かうエネルギーになります。また、それが短期間であることから、がんばれる(=エネルギーが持続する)のです。

 

「まだ英検○級を合格する力はないからどうしよう」と迷うこともあるかもしれません。でも、「受験しよう!」「がんばってみよう!」と思い、受験に向かう姿勢こそが大切なのです。

 

まずは「合格したらラッキー」くらいに思い、目標とする級を目指して勉強することで、学校の勉強以上の英語力が身に付きます。

 

 

 

英検のための勉強法

 

【その1】 過去問を利用する

 

まず、自分の力が、受験する級のどのくらいの位置にいるのかを調べてみましょう。

 

英検のウェブサイトには直近3回分の過去問が公開されています。リスニング問題の音声も聞けるので、実際の英検のテストを知ることができます。

 

英検の過去問を試しに解いて、全体の何割くらい正解するのか、どの分野が弱いのかを把握することから始めましょう。そして、自分の弱点が分かったら、そこを意識的に勉強します。

 

試験内容・過去問(英検公式サイト)
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/

 

また、英ナビ!サイトにある「英検級 かんたん測定」では、CEFRに基づき、基礎的な英語力の「単熟語」と「文法」を簡単に測定でき、自分にあった英検受験級の目安が分かります。

 

英検級 かんたん測定(英ナビ!)
https://www.ei-navi.jp/service_to/GERL/

 

リスニング問題が苦手であれば、「第10回:英語で聞く力を高めよう」で紹介したシャドーイングや音読を行ってください。

 

リーディング問題を解いて、語彙力が不足していると感じたなら、英検の過去問を利用して語彙力を補強します。筆記大問1であれば、問題として載せられている語句から分からないものをすべて覚えます。

 

過去問は自分の今の英語力を把握するだけでなく、自分ができないところの穴を埋めるために行うものです。「解いて終わり」ではなく、その問題を完全に自分のものにすることでどんどん穴が埋められていき、合格するための力が身に付いてきます。

 

英ナビ!サイトには「英検対策講座」もあるので利用してみてください。

 

英検対策講座(英ナビ!)
https://www.ei-navi.jp/news/eiken-taisaku/

 

 

【その2】 自分だけの学習ノートを作成する

 

次に、自分だけの英検対策ノートを作成してみましょう。

 

英検対策用の問題集や実際の過去問を解いて、知らなかった単語や熟語、確認したい文法事項、覚えておきたい表現や文などをノートに書いていきます。

 

下の[学習ノートの例]のように、<単語><熟語><表現><文><文法>などと分け、書き出していくとよいでしょう。

 

入学試験のような長期的な勉強では、「文法」「単語」などと別々のノートを作成した方がよいのですが、英検対策のように数週間程度の短期的な勉強では、1冊のノートに全部まとめるのが効果的です。1日の勉強(または1回の過去問)でできなかったことや知らなかったことを1ページか2ページにまとめましょう。ノートの上部には日付を書いておきます。

 

もしかしたら、ある単語が分からなかったため学習ノートに書いたら、以前にも同じ単語を書いていたということがあるかもしれません。それでもいいのです。重複しても構わないので、重要だと思ったことをノートに書くことが大事です。

 

学習ノートの例

chuko29_01

 

ノートは常に持ち歩き、数分でも暇な時間があったら開いて覚えるようにしましょう。何回か見て、覚えられたと確信したら、印を付けましょう。おそらく古い日付の内容からどんどん覚えられるはずです。

 

書いたことのすべては覚えられないかもしれません。しかし、すべてを覚えられなくても、あなたの英語力は確実に上がっています。こうした努力をちょっと続けるだけで、合格できる確率は格段に高くなります。

 

例えば、文脈に合う適切な語句を補う大問1で分からない問題があったとしても、選択肢の4つの単語のうち、正解だと思う単語を2つに絞ることができる英語力が付いていれば、50%の確率で正解できます。

 

現在の自分の実力にあった、合格できそうな級を受けるのもよいでしょう。でも、今の実力よりも少し上のレベルの級を目指して勉強すれば、英語力をもっと高めることができるはずです。

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ としゆき)

PROFILE

千代田区立九段中等教育学校指導教諭。東京学芸大学大学院教育学研究科英語教育専攻修士課程修了。ELEC同友会英語教育学会会長。英語授業研究学会理事。文部科学省「外国語教育における『CAN-DOリスト』の形での学習到達目標設定に関する検討会議」、「中央教育審議会中等教育分科会教育課程部会外国語ワーキンググループ」、「学習指導要領等の改善に関わる検討に必要な専門的作業等(中学校外国語)」協力者。全国各地で教員向けの講演を多数行う。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』、『中学生からの勉強法』(以上文藝春秋)、『中学校新学習指導要領 英語の授業づくり』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』、『到達目標に向けての指導と評価』(以上教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)などがある。

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