第35回:先輩が教える! とっておきの英語学習法(1)

本多 敏幸(ほんだ としゆき)
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私が教えている生徒たちの中には、それぞれ自分なりの学習法を考え、実践している人がたくさんいます。今回と次回の2回にわたって、生徒たちが教えてくれた学習法をまとめて紹介します。

35

 

 

学習の効果を上げるための6つの法則

 

学習効果を上げるには、大事な6つの法則があります。

 

01 自分に合った教材、目的に合った教材を用いる。
02 ダラダラ勉強しないで、気持ちを集中させる。
03 目標を立て、それを実現するための計画をつくる。
04 勉強する時間を決め、必ず実行する。
05 いくつかの方法を試し、自分に合った学習法を取り入れる。
06 簡単にできる方法はない。苦しくてもそこから逃げない、あきらめない

 

この6つの法則はあなたが自分で工夫しなければならないことです。例えば、2であれば、気持ちが集中できる環境を自分でつくらなければなりません。または見つけなければなりません。

 

他の人がどのような工夫をしているのか、今回は先輩たちが教えてくれた英語学習法を紹介しましょう。ぜひ参考にしてみてください。

 

ここでは、生徒が書いてくれた内容をほぼそのまま載せています。同じような記述が重なるところがありますが、それだけ多くの生徒が実践している方法ということになります。

 

 

 

先輩が実践している学習法は?

 

【1】英語力を高めるために、授業以外でどのような努力をしていますか? 何をするとよいと思いますか?

 

  • 普段から英単語をつぶやく
  • 英語で海外ドラマ、映画、TED Talksを見る。
  • 洋楽を聞く。外国のアーチストの動画を英語字幕で見る。
  • 英文を読むときに線を引きながらポイントを考える。
  • (NHKラジオの)『基礎英語』を聞いていた。
  • 英検、TOEFL、SATなどの教材を使い、外部試験に向けて勉強する。
  • 英語の記事や雑誌などを読む。
  • iPhoneの表示を英語設定にする。
  • たまに友達と英語で雑談している。
  • 中1の弟に英語を教えている
  • 映画を字幕で見る。(1回目は日本語字幕、2回目は英語字幕で見る)
  • 英語版のアカウントをフォローして、ツイートを読んでいる。
  • 目にしたものを英語では何というか調べている。
  • 映画、本、新聞などで知らない単語があれば、単語帳に書いて覚えている。
  • TEDを聞く。(字幕なし→字幕あり→日本語字幕)
  • 日常生活で常に英語に触れる時間(ドラマを見るなど)があるとよい。
  • 重大なニュースがあったときは、海外メディアの記事を読んでいる。また、時事的な単語を学ぶようにしている。
  • 英語の歌の意味を推測してから調べたり、表現をまねしたりする。
  • 英語でアニメを見る。(The Amazing World of Gumball, Steven Universe, Adventure Timeなど)
  • 英検など資格試験の勉強を同時進行でやると自分に合ったレベルの英語力の習得ができると思う。

 

 

【2】単語や熟語の覚え方で有効だった方法は? また、どうすれば確実に覚えられると思いますか?

 

  • 分からなかった単語を暗記カードで覚える。
  • 見て、言って、書くことが大切。
  • 単語を覚えられない自分への罰ゲームとして、覚えられない単語を繰り返すだけでなく、単語帳の該当ページ全部の単語ができるようになるまでやり続ける。
  • 発音して、とにかく書く
  • 例文で覚える。
  • アプリを使う。
  • 3連続で正解したら、その単語を単語カードから外す。
  • 声に出して、発音やアクセントを意識しながら覚えると効果的だと思う。覚えられない単語や熟語は紙や単語帳にまとめ、集中して覚えると確実に頭に入ると思う。
  • とにかく発音して意味を唱えながら書く。黙読するだけの方が楽で手っ取り早いと思うかもしれないが、甘い。すぐに忘れる。たいていの物事は面倒くさいことをコツコツできた人が勝つだろう。
  • 何度も復習して忘れてしまったものを思い出す。とにかく、繰り返しが大切だと思う。
  • 寝る前に行うとき、眠たくなるし、ベッドに入った時点でやる気がなくなるから、布団をかけずにベッドの上で姿勢よくして音読する。
  • 同じ単語帳を何度も繰り返して覚える。
  • ただ覚えるだけではなく、文で覚えたり、頭の中でイメージと結びつけたりしながら覚える。
  • 接頭辞や接尾辞で意味を考えながら覚える。
  • 覚えられない単語は何かと関連付けて覚えるようにしている。
  • 何回やっても覚えられない単語は語呂合わせなどを使って無理やり覚えている。どうやったら覚えられるか考えているうちに覚えられることもある。
  • 寝る前に2時間くらい布団の中で勉強している。単語と意味を言って、その後で赤シートを使う。見開きページの単語を覚え(8割くらいできるまで行う)、これが1周目。これで1時間またはそれ以上かかるが、2周目、3周目を行う。2周目以降はスピードアップするので30分程度で終えられる。(学校で使用した単語帳)
  • 赤シートなどで、英単語とその意味を、単語を音読しながら読む。その後、例文とその訳を見る。単語の意味だけを覚えるより、文で覚えるようにした方がよい。また、間違えたものには正の字を付けていく。音読するとよい。(学校で使用した単語帳)
  • 長文読解で分からなかった単語は必ずチェックして穴を埋める。
  • 今後忘れそうな単語のページに付箋を貼っている。
  • (単語テストでは)音読しながら反復したときの方が点数が高かった。

 

 

【3】紙の辞書や電子辞書の使い方で工夫していることは? 辞書を使ったおすすめの学習方法は?

 

  • 訳語だけでなく例文を見る
  • 電子辞書の音声機能を使う。
  • 電子辞書の一括検索機能で例文をたくさん見る。
  • 一括検索機能やジャンプ機能を使うことで、同義語や類義語の中からふさわしいものを選ぶ。
  • 調べた単語で重要なところにマーカーを引く。電子辞書の場合はマーカー単語帳に保存する。
  • 動詞は自動詞・他動詞を確認、自動詞なら前置詞までを確認する。名詞は可算か不可算かを確認する。
  • 電子辞書で一番上に出てきた意味だけではなく、すべての意味をチェックしてから、そのときの文章に合った意味を選択する。
  • 単語を調べる際には、その単語の意味はもちろん、熟語として使われている語句の意味や用法も一緒に見る。
  • 英英辞典で調べて、分からない単語はさらに調べてみる。
  • 上下にある関係ない単語も見ている。
  • 電子辞書のマーカーや付箋の機能を使う。
  • 意味を調べる際、複数の辞書を比べる。
  • 派生語を確認している。(例)beautifulならbeauty, beautifullyなど
  • 英英辞典で調べてから英和辞典で調べ、英語と日本語のどちらでも理解する。
  • 友だちが常にポケットに入れて持ち歩き、知らない言葉をすぐ調べているのはよいと思った。

 

 

【4】話す力を高めるために努力したり工夫したりしていることは? 意識していることは?

 

  • readingをしているときなどに、他の言い方が何かないかを考えながら表現の引き出しを増やす。
  • 海外ドラマで使われている表現をまねてみる。
  • 話す練習のときに間投詞を入れる。
  • 言いたいことを難しい日本語で考えてしまうので、それらを簡潔に言い換えるようにしている。
  • ニュースをシャドーイングする。
  • ALTや帰国生徒の発音を聞いて、いいと思った言い方をまねする
  • 友だちとたまにふざけて英語だけで会話することがあるが、続ければ意外と成長できるかもしれない。
  • 覚えた単語や熟語をチャットで使う。
  • 授業の発表で他の人の良いところを吸収してまねするようにしている。
  • ペアで話す活動を行うとき、できるだけ自分から話すようにする。
  • 教科書などで覚えた表現をなるべく入れるようにする。
  • 音読は真面目にやる。
  • 発音であればネイティブの発音をCDで聞いて練習するとよいと思う。
  • 風呂の中で、その日話したことを英語にしたらどうなるかなと考えて話している。
  • 人前で自分がどのように話しているかを知るために、鏡を見ながら練習する。
  • ネイティブの人たちの話し方を頭の中でイメージする。
  • 英語係をして、ネイティブの先生を教室に案内するまでの間、積極的に話し掛けている。
  • CDの音声をまねる

 

 

【5】即興で話せるようになるためにどのような学習をしたらよいと思いますか? 意識していることは?

 

  • 普段からちょっとしたことに対しても英語で感想を言えるようにする。
  • インタビュー動画を見て受け答えをシャドーイングする。
  • 即興のときは、文法や単語にあまりこだわらずに、自分の分かる単語や表現に言い換えて話す。
  • 日本語で考えてそれを訳すのではなく、思ったことをそのまま英語で言う。
  • 文構造とかは考えない。とにかく伝えることを意識する。
  • 自分の身の回りのことをネタに持って話せるようにしておく。
  • 表現の幅を広げたり、文と文のつなげ方を学んだりする。
  • イントネーションの使い方とか感情を込めた話し方も意識するとよい。
  • 授業の話す時間を嫌がらずに積極的に話していく。
  • 初めは1~2文で質問に答えられるように練習し、慣れてきたら英検二次の過去問にチャレンジする。
  • いろいろなジャンルについて言えることを用意しておく。
  • スピーチのときは文章を暗記するのではなく構成を暗記し、リテリングをするときはパラフレーズを自分なりにしている。
  • 友だちと英語で会話している。
  • 1日数回、独り言で英語を使う。
  • いきなり話し始めたら自分で何を話しているのか分からなくなると思うので、瞬時に言いたいことを頭の中でまとめることができる力が付くよう、英語力以外にも文構成の力を養うような学習がよいと思う。

 

 

【6】書く力を高めるために努力したり工夫したりしていることは? 意識していることは?

 

  • 記事をたくさん読む。特に堅く難しい文章を読む。
  • 完璧な文章を書こうと思って難しい言い回しや単語を使うと失敗する。8割くらいの力でスラスラ書くとミスが少ない。
  • 考えの述べ方を何パターンか覚えておく。
  • 150語以上では書けるが、100語くらいでまとめるのが苦手なため、練習している。
  • 書くことの方針を決めてから書き始める。
  • 構文をとにかく頭に入れる。
  • 最初は時間を気にせず、正しい文法であることに注意する。次に、時間制限を設けて、その中で精度の高いものを書けるようにする。
  • 他の人の文章を見て、よいところをまねる
  • 文章を書くときに、学んだ表現をできる限り入れる。書き言葉と話し言葉の違いなどを意識して書く。
  • 同じ意味でもあえて違う単語を使ってみたり、構文を使ってみたり、常にカッコよさを求めて書いている。
  • ウィキペディアで好きなページを英訳したり、逆に和訳したりする。
  • 接続詞やつなぎ言葉を覚える。
  • 海外で知り合った人とメールのやり取りを続ける。
  • いろいろなジャンルのことについて書けること(自分の意見)を用意しておく。
  • 何も考えずに書き始めるのは力が付かないので、いったん頭で構成を考えたり、はじめのうちはテンプレートを参考にしたりしている。
  • 日本語をそのまま英語に変えて書くと難しかったり堅苦しくなったりするので、様々な表現方法を覚える。

 

 

続きは、「第36回:先輩が教える! とっておきの英語学習法(2)」をご覧ください。

 

 

『英語力を伸ばす学習法』リストページ

https://www.ei-navi.jp/news/nobasu/list/

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ としゆき)

PROFILE

千代田区立九段中等教育学校指導教諭。東京学芸大学大学院教育学研究科英語教育専攻修士課程修了。ELEC同友会英語教育学会会長。英語授業研究学会理事。文部科学省「外国語教育における『CAN-DOリスト』の形での学習到達目標設定に関する検討会議」、「中央教育審議会中等教育分科会教育課程部会外国語ワーキンググループ」、「学習指導要領等の改善に関わる検討に必要な専門的作業等(中学校外国語)」協力者。全国各地で教員向けの講演を多数行う。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』、『中学生からの勉強法』(以上文藝春秋)、『中学校新学習指導要領 英語の授業づくり』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』、『到達目標に向けての指導と評価』(以上教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)などがある。

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