英検対策講座【5級】大問1: 短文の語句空所補充問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【5級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(5)までの(   )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。

[英検 2020年度 第2回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 1

 

A: Your hat is ( pretty ). I like it.

B: Thanks.

 

  1. pretty
  2. fast
  3. cold
  4. slow

 

 

【 訳 】

A:君の帽子はかわいいね。それ、好きだよ。

B:ありがとう。

 

【解説】

選択肢はすべて形容詞です。形容詞は形や状態を説明する語です。AがI like it.「それ、好きだよ」、BがThanks.「ありがとう」と言っていることから、(  )にはBのかぶっている帽子を褒める言葉が入ります。したがって、正解は1のpretty「かわいい」です。

 

選択肢2のfastは「速い」、3のcoldは「寒い」、4のslowは「遅い」の意味です。

 

hatは普通つばのある帽子を表します。つばのない帽子(野球帽など)はcapと言います。

 

英検5級の問題でよく使われる形容詞をまとめたので確認しましょう。

 

big「大きい」、clean「きれいな」、cloudy「曇りの」、cold「寒い」、easy「やさしい、簡単な」、fast「速い」、fine「元気な、天気の良い」、happy「幸せな、うれしい」、high「高い」、late「遅い」、little「小さい」、new「新しい」、nice「素敵な、良い」、old「古い」、pretty「かわいい」、short「短い」、sleepy「眠い」、slow「遅い」、small「小さい」、sorry「すまないと思って」、sunny「晴れている」、tall「(背が)高い」、young「若い」

 

 

 

(2)

 

正解: 1

 

A: Do you like ( fruit ), Helen?

B: Yes. I like apples.

 

  1. fruit
  2. meat
  3. bread
  4. fish

 

 

【 訳 】

A:あなたは果物が好きですか、ヘレン?

B:はい。リンゴが好きです。

 

【解説】

Aに「(  )は好きですか?」と尋ねられたBが「リンゴが好きです」と答えていることから、(  )にはリンゴが属する語を答えるとよさそうです。選択肢からこの単語を選びましょう。正解は1のfruit「果物、フルーツ」です。

 

選択肢2のmeatは「肉」、3のbreadは「パン」、4のfishは「魚」の意味です。

 

大問1ではこのように関連する語を選ぶ問題がよく出題されます。

 

例えば、sportsであれば、baseball「野球」、tennis「テニス」、 basketball「バスケットボール」などが関連する語になります。foodであれば、sushi「すし」、pizza「ピザ」、steak「ステーキ」などが関連する語になります。

 

 

 

(3)

 

正解: 2

 

A: How ( much ) is this pencil case?

B: It's 200 yen.

 

  1. long
  2. much
  3. many
  4. old

 

 

【 訳 】

A:この筆箱はいくらですか?

B:200円です。

 

【解説】

BがIt's 200 yen.「(それは)200円です」と値段を答えていることから、Aは値段を尋ねる疑問文となります。したがって、正解は2のmuchです。How muchは値段や量を尋ねる疑問文に使われます。

 

選択肢1のlongは「長い」、3のmanyは「多くの」、4のoldは「古い」の意味です。いずれもhowと組み合わせて疑問文で使うことができます。例を示しますので、確認しましょう。

 

(例)

☆long(長さや期間を尋ねる)

How long is that bridge?

「あの橋はどのくらいの長さですか?」

― It's 500 meters long.

「500メートルの長さです」

 

☆many(数を尋ねる)

How many cars do you have?

「あなたは車を何台持っていますか?」

― I have two cars.

「2台持っています」

 

☆old(年齢や古さを尋ねる)

How old is that bridge?

「あの橋はどのくらい古いのですか?」

― It is 100 years old.

「100年です」

 

 

 

(4)

 

正解: 2

 

I play the piano, but my brother ( doesn't ).

 

  1. don't
  2. doesn't
  3. isn't
  4. aren't

 

 

【 訳 】

私はピアノを弾きますが、私の兄(弟)は弾きません。

 

【解説】

選択肢の語を見ると、すべてnotとの短縮形です。したがって、この問題では、否定文のつくり方の知識が必要です。否定文をつくるには次の①と②の2つのことを考えます。

 

①動詞はbe動詞(am、is、areなど)と一般動詞(playやswimなど)のどちらが使われているか?また、時制(とき)は現在形と過去形のどちらか?

 

②主語の人称は一人称(Iやwe)、二人称(you)、三人称(heなど)のどれか?また、数は単数か複数か?

 

これに沿って考えていきましょう。

 

①(  )の後に動詞は見当たりません。これは文の前半のI play the pianoのplay the pianoが重複するのを避けて省略したと考えます。省略しないで書くと、my brother (  ) play the pianoとなります。つまり動詞は一般動詞のplayです。

 

⇒ 一般動詞が使われている文では、動詞の前にdon'tやdoesn'tを置きます。

 

ちなみに、be動詞であれば、動詞の後にnotを置きます。

 

※過去形は原則として5級では扱われません。一般動詞の場合には、didn'tを動詞の前に置き、動詞は原形を用います。be動詞(wasかwere)の場合には、notをbe動詞の後に置きます。

 

②主語はmy brother(三人称単数)です。

 

⇒ 主語が一人称、二人称、三人称複数の場合にはdon't、三人称単数の場合にはdoesn'tを使う。

 

動詞は一般動詞のplay、主語は三人称単数であることから、正解は2のdoesn'tです。

 

選択肢のそれぞれの語を使った否定文の例を示しますので、確認しましょう。

 

(例)

☆ don't

I don't play the piano.

「私はピアノを弾きません」

 

My parents don't play the piano.

「私の両親はピアノを弾きません」

 

☆ isn't

My father isn't from Hokkaido.

「私の父は北海道出身ではありません」

 

Ken isn't my classmate.

「ケンは私のクラスメートではありません」

 

☆ aren't

They aren't ready.

「彼らは準備ができていません」

 

Ken and Nancy aren't classmates.

「ケンとナンシーはクラスメートではありません」

 

 

 

(5)

 

正解: 2

 

Mr. Spencer ( teaches ) English at my school.

 

  1. teach
  2. teaches
  3. teaching
  4. to teach

 

 

【 訳 】

スペンサーさんは私の学校で英語を教えています。

 

【解説】

選択肢を見るとすべて一般動詞teach「~を教える」とその変化形です。このタイプの問題では、意味の違いを考えるのではなく、文の中の(  )の意味に適する形や時制(過去や現在などの時間的位置)を考えます。

 

この文では主語がMr. Spencerと三人称単数です。三人称単数が主語で現在形の文では、動詞は-sまたは-esを付けた形にします。したがって、正解は2のteachesです。

 

動詞の形を問う問題では、次のことを確認しましょう。

 

① 文の流れが過去のことを述べている場合 →過去形

(例)I went to the restaurant and ate two hamburgers.

「私はレストランに行ってハンバーガーを2つ食べました」

 

② 現在形の文で主語が三人称単数になっている場合 →-(e)sの形

(例)My father sometimes eats sushi.

「父はときどき寿司を食べます」

 

③ 助動詞(canやwillなど)が直前にある場合 →原形

(例)My son can't eat hot food.

「息子は辛い食べ物は食べられません」

 

④ 疑問文や否定文でdoesやdidが含まれる場合 →原形

(例)My son doesn't eat vegetables.

「私の息子は野菜を食べません」

 

⑤ be動詞が直前にあり、「~している」の意味になる場合 →-ing形

(例)My mother is eating a hamburger.

「母はハンバーガーを食べているところです」

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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