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第4回 【英検対策】一次試験に向けた学習アドバイス: 本多敏幸先生の英語学習アドバイス

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)
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第4回は、英検に向けての学習アドバイスです。次回の英検(従来型)は1月に実施されます。2021年もあとわずか、まず今年の英語学習を振り返り、英検一次試験に向けた対策をしっかり行いましょう。

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【1】2021年の英語学習を振り返ろう

 

2021年も残りわずかですね。ここであなた自身の1年間の英語の学習状況を振り返ってみてください。

 

次の6つの項目について、意識して学習しているか自分自身で確認してください。5、4、3、2、1のいずれかにチェックを入れ、5段階で自己診断をしてみましょう。

 

 かなり行っている  ↔  まったく行っていない 

① 授業に集中して取り組んでいる
 5  4  3  2  1  

② 家で授業の振り返りを行っている
 5  4  3  2  1  

③ 音を取り入れた学習を行っている(音読、英語を聞くなど)
 5  4  3  2  1  

④ 毎日、少しでも英語に触れている
 5  4  3  2  1  

⑤ 学習方法を工夫している
 5  4  3  2  1  

⑥ 目標を持って取り組んでいる
 5  4  3  2  1  

 

どうでしたか? 3以下の項目があった人は、これからはその項目を意識して英語学習に取り組みましょう。

 

 

 

【2】英検にチャレンジしよう

 

上の自己診断の⑥「目標をもって取り組んでいる」について、「英検○級に合格する」というのも、英語の力を伸ばすのに良い目標になります。なぜかというと、学校の授業とは別の勉強をすることになるからです。

 

英検合格のために勉強時間を取ることで、学校の内容+α(プラスアルファ)の力が身に付きます。

 

英検は、5級であれば中学初級程度、英検3級は中学卒業程度、英検準2級は高校中級程度と、レベルが細かくしっかりと設定されています。使用される語句や文法も級ごとに制限されていますから、自分に合った級を選ぶことができます。

 

英検を初めて受験する人は、英検の過去問を見て、どの級が自分に合っているかを確かめましょう。現在の英語力よりも少し難しいと感じるくらいがちょうどよいでしょう。

 

試験内容・過去問(英検公式サイト)

https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/

 

自分にあった英検受験級を決める目安として、『英検級 かんたん測定』があります。CEFRに基づき、基礎的な英語力の「単熟語」と「文法」を簡単に測定できます。

 

英検級 かんたん測定(英ナビ!)

https://gm.ei-navi.jp/measurement/general

 

 

 

【3】英検に向けての第一歩

 

効果的に学習するために、まずは英検の試験内容を知っておきましょう。どのような形式の問題が出るのか、試験時間は何分で問題の数はいくつか、難易度がどれくらいかは過去問で確認できます。

 

英検に向けての学習の第一歩は、受験予定の英検級の問題を解いてみて、どのような問題が出題されるのか、合格の目標点までどのくらい足りないのかを把握することです。

 

合格レベルは級により異なります。例えば、4級であれば6割ちょっとの正解率、準2級であれば7割ちょっとの正解率で合格点に届きます。

 

すべての問題に正答することが100だとすると、最初に英検の過去問や模擬問題を解いたときは40くらいかもしれません。しかし、そこから41、42、43と合格点に達する英語力を身に付けていけばいいのです。

 

 

 

【4】問題の種類と対処方法

 

英検の一次試験は、筆記試験とリスニングです。合格点にもっていくにはそれぞれの領域の力を高めていくことが必要です。

 

【リーディング】 
過去問を解き、自分には語彙力が足りないと判断したら、語彙を増やすための学習をしましょう。英検の語彙対策には、英検の問題の中に知らない語句があったときにそれらをまとめておくことをおすすめします。それを覚えることで受験する級の語彙力が身に付いてきます。

 【リスニング】 
リスニング原稿を見ながら音声を聞き、1文ずつ音読することをおすすめします。また、リスニング原稿を見ないで音声を聞き、シャドーイング(聞こえてきた音声を間髪入れずに口に出す活動)も効果があります。

 【ライティング】 
書き方が分からないのであれば、まず解答例を覚え、書き方のコツをつかむとよいでしょう。

 

この他にも工夫次第でいろいろな学習方法が考えられます。

 

英検を受験して、万が一、不合格であっても嘆くことはありません。足りないところを補い、次の回で合格できるように学習を続けましょう。

 

ダメだった時に気持ちを切り替え、次に何をするかが大事なのです。合格したら次の目標を設定して動き始めましょう!

 

 

「本多敏幸先生の英語学習アドバイス」リストページ

https://www.ei-navi.jp/news/honda/list/

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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