英検対策講座【2級】大問2: 長文の語句空所補充問題

霜田 敦子(しもだ・あつこ)
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解答・解説ページ

英検対策講座【2級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の英文を読み、その文意にそって(1)から(3)までの(  )に入れるのに最も適切なものを1、2、3、4の中から一つ選びなさい。

[英検 2021年度 第1回検定問題より]

 

 

Self-Sufficient Communities

 

 Recently, many people have been trying to change their lives in order to ( be kinder to the environment ). One way they do this is by choosing products that create less pollution, such as vegetables that have been grown without using chemicals. Also, by buying from local producers, they reduce the amount of fossil fuel needed to transport products. Some people even join “self-sufficient communities.” In these communities, people work together to produce everything they need to live-food, clothes, furniture, fuel, and medicines.

 In the 1970s, an Englishman named John Seymour promoted the idea of self-sufficiency. He had spent much of his life ( traveling and learning about farming ). For example, he went to South Africa and managed a sheep farm. While he was there, he spent time with local people who taught him how to find food in the wild. He also made a journey from Europe to India, observing how different agricultural communities lived. These experiences gave Seymour the idea of trying to get away from cities, offices, and factories.

 Seymour published a book in 1976 which explained how to do things like growing crops and keeping bees. At the time, the book inspired thousands of people to join self-sufficient communities. However, most of these people found the lifestyle challenging, and they had given up by the early 1980s. Now, though, the idea is attracting interest again. Many young people are turning away from city life and becoming farmers. This time, many of them have decided not to be completely self-sufficient. ( Rather ), they are using modern technology to earn enough money to buy things that are difficult to produce themselves.

 

 

【 訳 】

自給自足のコミュニティ

 

 近年、多くの人々が環境により優しくなるために生活を変えようとしている。これを行う一つの方法は、化学物質を使わずに育てられた野菜のような汚染を生み出さない生産物を選ぶことである。さらに、地元の生産者から買うことで、彼らは生産物を輸送するのに必要な化石燃料の量を減らす。「自給自足コミュニティ」に参加する人さえいる。こうしたコミュニティでは、人々は、食料、衣服、家具、燃料、薬といった生活に必要なあらゆるものを生産するために協働する。

 1970年代、ジョン・シーモアという名前のイギリス人が自給自足という考えを奨励した。彼は人生の多くを旅と農業を学ぶことに費やしてきた。例えば、彼は南アフリカに行きヒツジ農場を経営した。そこにいる間、彼は荒野で食べ物を探す方法を教えてくれる現地の人々と過ごした。彼はまた、ヨーロッパからインドへ旅をし、異なる農業コミュニティがどのように生活しているかを観察した。こうした経験はシーモアに、都市、会社、工場から離れることを試みるという考え方をもたらした。

 シーモアは、作物を育てたり養蜂をしたりする方法を説明する本を1976年に出版した。当時その本は、自給自足のコミュニティに何千人もの人を参加させた。しかしながら、こうした人々のほとんどは、その生活スタイルが難しいということが分かり1980年代初めごろまでにやめてしまった。しかし今、その考え方は再び関心を集めている。多くの若者は、都会の生活を拒否し農民となりつつある。今回、彼らの多くは完全な自給自足をしないことに決めた。それどころか、彼らは自分たちで生産することが難しいものを買うための十分なお金を稼ぐために、最新の科学技術を使っている。

 

 

 

(1)

 

正解: 3

 

  1. spend more time away from work
  2. bring home more money
  3. be kinder to the environment
  4. become stronger and healthier

 

 

【 選択肢の訳 】

  1. 仕事から離れる時間を多くする
  2. 家により多くのお金を入れる
  3. 環境により優しくなる
  4. より強くより健康になる

 

【解説】

空所を含む文に続く文(第1段落第2文)の文頭で、「これを行う一つの方法は」とあります。つまり、この後に空所の内容の具体例が述べられていると推測できます。「化学物質を使わずに育てられた野菜のような汚染を生み出さない生産物を選ぶこと」、さらに第3文で「地元の生産者から買うことで、彼らは生産物を輸送するのに必要な化石燃料の量を減らす」とあります。

 

第1文の空所に入る生活は、汚染を生み出さない生産物を選んだり、化石燃料の量を減らしたりする生活なので、正解は3.「環境により優しくなる」となります。

 

他の選択肢に関して、1、2、4は文脈に合わないので不可。

 

 

 

(2)

 

正解: 1

 

  1. traveling and learning about farming
  2. living and working on big ships
  3. studying to become a great chef
  4. writing about interesting cultures

 

 

【 選択肢の訳 】

  1. 旅をすることと農業について学ぶ
  2. 大きな船で生活し働く
  3. 素晴らしい料理人になるために学ぶ
  4. 興味深い文化について書く

 

【解説】

空所を含む文(第2段落第2文)は「彼は人生の多くを(  )に費やしてきた」です。続く文の文頭にFor exampleがあり、具体例として「南アフリカに行きヒツジ農場を経営した」を挙げています。この具体例をさらに大きな視点で捉えた1.「旅をすることと農業について学ぶ」が正解となります。

 

他の選択肢に関して、2, 3, 4は文脈に合わないので不可。

 

For exampleのようなつなぎ語は、読解の上で重要なヒントになります。ある事柄をさらに具体的に説明するのがfor example の役割だと理解しておきましょう。

 

 

 

(3)

 

正解: 4

 

  1. At last
  2. Meanwhile
  3. Like before
  4. Rather

 

 

【 選択肢の訳 】

  1. ついに
  2. その間に、一方で
  3. 以前と同様に
  4. それどころか

 

【解説】

空所を含む文(第3段落第6文)では「今回(自給自足をする人々は)完全な自給自足をしないことに決めた」です。続く空所後の文では「彼らは自分たちで生産することが難しいものを買うための十分なお金を稼ぐために、最新の科学技術を使っている」と前文の内容に情報を付け加えています。

 

完全な自給自足をしないどころではなく、最新の科学技術を利用してお金を稼いで不足品を買う生活をしていると考え、4. Rather「それどころか」が正解となります。

 

他の選択肢に関して、1、2、3は文脈に合わないので不可。

 

Ratherは文頭で使われる時、接続詞的に「反対に、逆に、それどころか」という意味です。文の途中に挿入することもあります。

 

(例)

He isn't a good boy. He is, rather, a terrible fellow.

「彼は良い子ではありません。それどころか、ひどいやつです」

 

 

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この記事の筆者について

霜田 敦子(しもだ・あつこ)

PROFILE

英語教育(第2言語習得理論)を専門としている。立教大学文学部英米文学科卒業後、日本航空で国際線CAとして勤務。退職後、関東学院大学大学院で文学博士号取得。現在は関東学院大学、駒澤大学、実践女子短期大学、千葉工業大学で検定英語、リーディング、ライティングなどの授業を担当。2020年より実践女子大学研究推進機構研究員として、主にライティング指導法を研究している。『ヒューゴの不思議な発明』『ノッティングヒルの恋人』(スクリーンプレイ)、『シルフェ〈本の虫〉が語る楽しい英語の世界』(金星堂)の執筆にも携わる。

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