• 英ナビトップ
  • >ニュース
  • >第5回 【英検対策】二次試験に役立つ学習アドバイス: 本多敏幸先生の英語学習アドバイス

第5回 【英検対策】二次試験に役立つ学習アドバイス: 本多敏幸先生の英語学習アドバイス

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

新しい年がスタートしました! 第5回は、英検二次試験に向けての面接対策アドバイスです。今年の目標を立てたら、英検合格に向けてしっかり準備を進めましょう。

honda_mail_650-350_05

 

 

【1】英語学習に不可欠! 2022年の目標を立てよう

 

前回(第4回【英検対策】一次試験に向けた学習アドバイス)では、2021年の英語の学習状況を振り返りましたね。6つの項目を自己診断はどうでしたか。

 

自己チェック項目の中に「目標を持って取り組んでいる」というものがありましたが、今年の目標はもう決まっていますか。

 

英語学習に目標は欠かせません。目標には短期、中期、長期の目標があります。それぞれの目標を考えてみましょう。

 

ここでは短期(およそ半年未満)の目標の例を挙げてみます。

 

☐ 次の定期試験で80点以上取る。
☐ 洋書を1冊読み切る。
☐ 次の英検の試験に合格する。
☐ 過去に使った1冊の問題集を再度解く。

 

中期の目標は半年から1年、長期は1年以上かけて成し遂げられるものにしましょう。今年1年をかけてがんばりたいことをぜひ目標として設定してください。

 

 

 

【2】英検二次試験(面接試験)学習アドバイス

 

「英検○級に合格する」という目標は短期の目標に含まれます。前回の英検一次試験に続いて、今回は二次試験に向けた学習方法を取り上げます。

 

英検の二次試験は、面接官と1対1で面接を行うことが大きな特徴です。面接と聞くと、「聞く力」と「話す力」だけが必要だと思う人が多いかもしれません。しかし、英検の面接では、次に挙げる力がすべて必要になります。

 

英検二次試験に必要な力

  • 聞く力=面接官の指示や質問を聞き取る力
  • 話す力=面接官の質問に適切かつ正確に答える力
  • 読む力=パッセージを黙読して理解する力
  • 音読力=正しい発音、強勢、リズム、区切りでパッセージを音読する力
  • コミュニケーション力=面接官とあいさつを交わしたり、積極的にやり取りしたりする力

 

どのような力が必要か分かったら、次は準備です。英検二次試験の内容を知ることから始めましょう。

 

面接の流れについては、英検公式サイト「バーチャル二次試験」を確認してください。

 

バーチャル二次試験(英検公式サイト)
https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/virtual/

 

二次試験で出る問題のサンプルは、英検公式サイトにある各級の「試験内容・過去問」に載っています。質問と解答例を見て、試験官の質問にどのように答えたらよいか確認しておきましょう。

 

試験内容・過去問(英検公式サイト)

https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/

 

面接試験の流れや問題例を前もって調べておくことは、「学習」ではなく「準備」です。これを押さえておくことが合否に大きく関わります。目標を達成するためにしっかり準備をしましょう。

 

 

 

【3】音読のコツと練習法

 

次に、二次試験に向けた学習方法を一つ紹介します。二次試験の面接には音読テストがあり、面接官に渡される問題カードに書かれたパッセージ(文章)を、20秒間黙読した後に音読します。

 

パッセージの中には知らない単語が含まれていることがあるでしょう。しかし、正しく読めない単語が一つや二つあっても、それで不合格になることはありません。全体として正しく発音できるか、意味の区切りを意識して音読しているかなどが重要です。

 

試しに次の文をさっと黙読してからすぐに音読してください。

 

Some children in my school go camping in the mountains or near lakes during summer vacation, and they learn about living in nature.

 

この文はちょっと長いので、一気に音読することはできません。そこで、意味の区切りでちょっと間を空けて息継ぎをします。間を空けるところは、一般的に次のところです。

 

ア)主語が長い場合には動詞の前

 

上の例文では:

Some children in my school / go camping

 

イ)前置詞の前

 

上の例文では:

go camping / in the mountains or near lakes / during summer vacation

 

ただし、Some children in my schoolのようにまとまりになっているところでは、前置詞(in)の前で間を空けてはいけません。

 

ウ)カンマのあるところ

 

上の例文では:

during summer vacation, / and they learn about living in nature

 

つまり、間を空けるところは一般的にこのようになります。

 

Some children in my school / go camping / in the mountains or near lakes / during summer vacation, / and they learn about living in nature.
(私の学校には、夏休みの間に、山や湖の近くにキャンプに行き、自然の中で生きることについて学ぶ子供たちがいる。)

 

音読の練習は、モデルとなる音声を真似るのが一番です。英検のリスニング問題がお勧めです。

 

英検の公式サイトからリスニング問題の音声とスクリプトをダウンロードできるので、受験する級の一つ下の級の問題の音声を真似て練習してみましょう。もし準2級を受検するなら、3級の問題の音声を使ってください。

 

音読は、英検の二次対策だけでなく、英語力全般のアップに非常に効果的です。次回は音読から発展できる学習方法についてより詳しく紹介します。

 

 

「本多敏幸先生の英語学習アドバイス」リストページ

https://www.ei-navi.jp/news/honda/list/

 

スタディギア for EIKEN

スタディギア for EIKEN

無料で使える英検公式学習サービス

英語の基礎固めから英検対策に特化した学習まで幅広く対応している「スタディギア for EIKEN」で英語力を高めましょう!

スタディギア for EIKENの詳細を見る

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

合わせて読みたい

この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

おすすめ記事

英ナビ!会員登録されていない方

SIGN IN 新規会員登録(無料)

MY NOTEBOOK

マイ単語帳へ
英検って?
英検対策の新しいカタチ