第2回 英語検定が大学合格に活きる5つのパターン

今回は、英検®など各種検定を大学入試でどのように活用されるのか、具体例を紹介します。その活用方法は、各大学、学部でそれぞれ違います。活用方法をしっかり押さえて準備しましょう。

gaiken202206_630-350

 

前回は、英検®やTOEFL®、TOEIC®といった各種の英語検定を持っていると、大学受験で大きなアドバンテージになることをお伝えしました。第2回では、具体的にどのように有利になるのか見ていきたいと思います。

 

試験が免除になったり、得点に換えることができたり、いろいろなメリットがあります。理解して受験に臨めば、合格に近づくこと間違いありません。

 

 

 

大学は英語外部検定をどのように活用しているの?

 

英語外部検定の活用方法は各大学に委ねられており、選抜に使用する外部検定の種類や、認定する級・スコアなどの基準は、大学・学部・学科・選抜区分によって異なります。

 

自分の志望校がどのように英語外部検定利用入試を定めているか、大学ホームページや募集要項などを確認しておきましょう。

 

英語外部検定の活用方法は、大きく分けて5つのパターンがあります。以下にポイントをまとめましたので、大学ホームページや募集要項などを調べる際に、参考にしてください。

 

 

【1】出願資格

 

英語外部検定の級・スコアを持っていることが、出願の「必須条件」になっているパターンです。

 

その大学が定めた級・スコアさえ持っていれば、英語の試験が免除になる場合も。その分、他教科の対策に力を注ぐことができますね。

 

例)東京海洋大学-海洋生命科学部、海洋資源環境学部

【前期・後期】
英検®準2級以上、TEAP®(4技能)160以上、IELTS™3.5以上、さらにはTOEIC®、TOEFL®などで所定の資格等を保有していることを出願資格とする。

 

例)中央大学-法学部

【総合型(英語運用能力特別入試)】
英検®準1級以上、TEAP®(4技能)300以上(各技能:70以上)、IELTS™6.0以上、さらにはTOEIC®、TOEFL®などで所定の資格等を保有していることを出願資格とする。小論文・英語・面接を受験する。

 

 

【2】得点換算

 

英語外部検定の級・スコアが、英語試験の点数に換算されるパターンです。検定の成績次第で、「満点」に換算される場合もあります。

 

また、得点換算は行うが、英語の受験も必須と定める大学もあります。そのときは、得点の高いほうを入試の成績として採用します。

 

例)九州大学-共創学部

【前期】
英検®CSEスコア2300以上、TOEFL iBT®72以上、TEAP®(4技能)309点以上などの資格レベルに応じて、共テの英語の得点を満点(200点)に換算。

 

例)近畿大学-経済学部

【公募推薦(スタンダード・高得点科目重視方式)】
英検®2級、TEAP®226、IELTS™5.0、TOEFL iBT®45などを取得していれば、資格レベルに応じて、個別試験の外国語を70~100点に換算。
(上記は70点換算の例)

 

 

【3】加点

 

外部検定の級やスコアに応じて、英語試験に得点が加算されるパターンです。

 

例えば、英検®1級を持っていれば20点プラスになる、といったような優遇の仕組みです。一般的に、英語試験の満点を超えて加算されることはありません。

 

例)山口大学-国際総合科学部

【前期・後期】
英検®2級、IELTS™4.0、TOEFL iBT®45など、資格レベルに応じて、個別試験(前期は英語、後期は小論文)の試験の得点に、満点を上限として10~30点を段階的に加算する。

 

例)早稲田大学-国際教養学部

【一般選抜(共テ・独自試験併用)】
英検®2級、IELTS™4.0、TOEFL iBT®42以上を取得していれば、資格レベルに応じて、独自試験(英語80点)、共テ(国語50点、選択1科目50点)の総合得点に7~20点を加点。
(上記は7点加点の例)

 

 

【4】判定優遇・合否参考

 

外部検定の級やスコアを持っていれば、出願書類の評価や合否判定の際に参考され、あるいは優遇を受けられるというパターンです。

 

例)筑波大学-理工学部(ヘリパイロットコース)

【学校推薦型選抜】
英検®、IELTS™、TOEFL iBT®など外部検定の一定スコアを有する場合に、総合評価に反映する。

 

例)近畿大学-工学部(一部学科)

【総合型選抜】
英検®、TOEIC®、TOEFL iBT®など外部検定の一定スコアを有する場合に、志望理由に関する自己アピール資料として認める。

 

 

【5】試験免除

 

外部検定の級やスコアが基準を満たせば、英語の試験が免除されるパターン。「出願資格」や「得点換算」と組み合わせて試験免除となる場合が多く見られます。

 

例)明治学院大学-文学部(一部学科)

【英語外部検定試験利用型】
英検®2級以上または英検®CSEスコア1980以上、TEAP®4技能225以上、GTEC960以上で「外国語(英語)」の試験を免除。

 

例)千葉大学-園芸学部(一部学科)

【園芸産業創発学プログラム選抜】
英検®CSEスコア1950以上、GTEC960以上、TOEFL iBT®42以上等の条件を満たした場合、共テの英語試験を免除。

 

 

以上の5つのパターンは、どれも英語外部検定を持っている受験生にとって有利になるものばかり。志望校に合格したいなら、検定を取得しておくに越したことはありません!

 

 

 

 

“英語の資格”が使える入試! 英語外部検定利用入試 リストページ

https://www.ei-navi.jp/news/gaiken2022/list/

 

おすすめ記事

英ナビ!会員登録されていない方

SIGN IN 新規会員登録(無料)

MY NOTEBOOK

マイ単語帳へ