総合型選抜・学校推薦型選抜のシーズンが終われば、次に迫るは「一般選抜」。さまざまな入試の中で最も募集人員が多い傾向にあり、まさに受験のクライマックスといえます。ここでも英語外部検定を活用することができるので、要チェックです!
一般選抜は、国公立大学を受験する場合「大学入学共通テスト」+「(大学の)独自試験」という形で実施されます。一方、私立大学では「独自試験」のみ実施するのが主流ですが、大学入学共通テストの結果を合否判断に利用する「大学入学共通テスト利用入試」という仕組みを採用する私立大学も増えてきました。それぞれの特徴を理解し、一般選抜に備えましょう。
大学入学共通テストを受ければ可能性が広がる
「大学入学共通テスト」は6教科30科目(※)の中から、各大学が指定する科目を選択します。国公立大学の受験する場合、5教科7科目を選択するケースが一般的。一方、私立大学の「独自試験」は3科目の受験が基本です。そのため、1科目に多くの勉強時間を使うことができ、高得点を狙いやすいかもしれませんね。
注目したいのは、「大学入学共通テスト利用入試」です。この入試は、複数の大学や学部・学科に出願できるメリットもあるので人気の受験方法となっています。私立大学では、大学入学共通テストの成績のみで出願して合否が決まる「単独型」、大学入学共通テストの成績だけでなく、大学独自の個別試験や小論文、適性検査なども評価される「併用型」の2パターンがあり、各大学によって実施状況は異なります。(志望校の試験要項は必ずチェックしてください!)また、大学入学共通テストで英語外部検定が利用できる場合もあります。
「大学入学共通テスト」は科目数が多いので、受験勉強の時間配分が難しいですが、国公立大学にも私立大学にも活用できるメリットが魅力です。
※2025年度大学入学共通テストでは21科目に再編予定
英語外部検定の取得は志望校合格の近道
「大学入学共通テスト」では延期になってしまいましたが、私立大学を中心として、英語外部検定を受験に活用する大学が増えており、英語外部検定を取得しておくメリットは大きいといえるでしょう。
英語外部検定の活用方法は、5つのパターンがあります。まずは「①出願資格」。英語外部検定の規定以上の級・スコアを持っていることが出願の必須条件になっているパターンです。「②得点換算」は、英語試験の点数に換算されるもの。検定の成績次第で満点に換算される場合もあります。「③加点」は、英語試験に得点が加算されます。「④判定優遇・合否参考」は、出願書類の評価や合否判定の際に参考にされます。「⑤試験免除」は、英語の試験が免除されるパターンです。どれも受験生にとっては有利になるものばかり。検定の取得は、志望校合格への近道かもしれません。
一般選抜で英語外部検定を活用している大学
英語外部検定を活用する大学の中には、立教大学のように、大学独自の英語試験を廃止し、全面的に英語外部検定を導入しているところもあります。国公立大学でも英語外部試験を利用している大学が増え、2022年度入試では、秋田大学や千葉大学、東京芸術大学、金沢大学、大阪教育大学、広島大学、九州大学、鹿児島大学などで採用されています。
「大学入学共通テスト」の出願は9月下旬~10月上旬、そして私立大学の「独自試験」の出願は12月くらいから。いずれも英語試験は一発勝負ですが、英語外部検定なら事前に複数回受けることができ、最も良い成績を利用することできます。受験スケジュールをしっかり確認しながら、英語外部試験を有効利用してください。
★“英語の資格”が使える入試! 英語外部検定利用入試 記事一覧
https://www.ei-navi.jp/news/gaiken2022/list/
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