第3回では、英検®をはじめ、TEAP、TOEFL®、GTEC、漢検、数検など、大学入試に活用できる外部検定を紹介しました。なかでも「英検®」は、大学受験において多くの大学で活用されています。そこで今回は、知っているようで知らなかった「英検®」について最新情報も合わせて改めてチェックしていきます。さらに最近注目の英語外部検定であるTEAPやIELTS、コンピューターやタブレットを使った漢字検定についても紹介します。
英検®の資格を持っていると、大学受験では、学校や学部によって得点換算や加点、試験免除、判定優遇、合否参考などさまざまなメリットがあることはこれまでに紹介してきました。
英検®には複数の受験方式があります。今回は、そのうち「英検®(従来型)」と「英検®S-CBT」の違いを紹介します。この2つの英検®の特徴を知っておくことで、さらに高スコアが狙えるかもしれませんよ。
「英検®(従来型)」と「英検®S-CBT」ってどう違うの?
まずは、「英検®(従来型)」と「英検®S-CBT」の違いから説明していきましょう。「英検®(従来型)」は、名前の通り、筆記と面接からなる従来からの試験方法です。一次試験では、手書きやマークシートでリーディング・ライティング・リスニングの3技能のテストが行われ、二次試験は、別の日に面接委員と対面でスピーキングのテストが行われています。
一方の「英検®S-CBT」はコンピューターを使った試験です。特徴はスピーキング、リスニング、リーディング、ライティングの4技能のテストを一日で受験できることです。リーディングとリスニングの試験はコンピューター上で解答。スピーキングは、ヘッドセットで音声を聞いて解答を録音する吹込み式です。またライティングは、申込時にタイピングか手書きかの選択ができます。
この「英検®S-CBT」には従来型にはない大きなメリットがあります。それは「英検®(従来型)」が年3回の実施なのに対して、「英検®S-CBT」は原則、毎週土日に開催されます。
従来型の場合は、不合格になってしまったら、次の試験まで数カ月待つ必要がありました。でも英検®S-CBTなら、同一検定期間(4-7月、8-11月、12-3月)中に、同じ級を最大3回まで受験できるので、受験スケジュールが組みやすく、受験チャンスを増やせるので自分のペースに合わせ、ハイレベルな級も目指せるでしょう。ただし、「英検®S-CBT」は準1級、2級、準2級プラス、準2級、3級にしか対応していないので1級、4級、5級を受験する場合は、すべての級に対応している「英検®(従来型)」を受けることになります。ちなみに出題形式、難易度、採点基準はどちらも違いはありません。
なお、2026年度第1回検定から、「英検®(従来型)」の一次・二次試験公開会場および「英検®S-CBT」で1級から3級を受験する場合は、試験当日に「協会が定める顔写真付き身分証明書」の原本提示が必要です。また、「英検®S-CBT」では、2026年4月実施分から筆記用具を会場で一律貸与しており、持参した筆記用具を試験室へ持ち込み、使用することはできません。注意してください。
受験者が増えている「TEAP」と「IELTS」もチェックしてみよう
英検®のほかにTEAP(ティープ)とIELTS(アイエルツ)という英語試験もここ数年、受験者数が増えている人気の試験です。TEAPは、主に高校生を対象とした大学入試を想定して開発された試験です。英語4技能を測る試験で年に3回受験できます。しかも複数回受けた際は、受験したうちのベストスコアを志望大学に提出することができるのもTEAPの特徴です。なお、英検®のように合否はなく、4技能のスコアやバンドで結果が届きます。バンドは、CEFRによる6段階のバンドのうちA1~C1までの力を測定し、バンド表示されるので世界的に利用されているレベル表示で自分の英語力がどの程度に位置するのかを知ることができます。
一方のIELTSは、世界中で受験者が増え続けている試験です。英語力証明のグローバルスタンダードテストのひとつで、英語圏への留学や移住を目的に英語力を測定するものです。日本国内の一部の大学入試にも活用できることから高校生の受験者も増えています。受験方法は、これまでペーパー版とコンピューター版の2種類がありましたが、日本国内ではペーパー版が段階的に終了し、コンピューター版へ一本化されます。東京・大阪以外の会場は、すでに2026年6月実施分で終了。東京と大阪の会場では2026年8月実施分をもってペーパー版の実施が終了となります。
コンピューター版の試験は、リスニング、リーディング、ライティングは、コンピューターを使って行われ、スピーキングは、試験官との1対1の対面形式で行われます。IELTSコンピューター版の実施会場および試験日程は、公式ウェブサイトで最新情報をご確認ください。試験日数が多いのでスケジュールが組みやすく、受験回数にも制限はないので、都合に合わせて受験できるのがメリットです。
「漢検CBT」にもコンピューターを使った試験があるって知っていた?
漢検(日本漢字能力検定)にも紙で受検する従来型の試験だけでなく、パソコンで受検する「漢検CBT」やタブレットで受検する「漢検オンライン」という試験があることをご存知ですか?
漢検CBTは、全国47都道府県のテストセンターでコンピューターを使って受検する方法です。一方、漢検オンラインは、自分のタブレットを使って自宅で受検します。漢検CBTや漢検オンラインは、資格のレベルや認定については、紙の検定と変わりません。従来型の漢検は年3回しか実施されませんが、漢検CBTは、会場によって異なりますが全国47都道府県に設置されたテストセンターの開館日の中から、希望する日時を自由に選んでほぼ毎日受検可能です。また、漢検オンラインは、年末年始を除き毎週日曜日に実施されます。従来型の検定日程では受験できない方にもおすすめです。
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