入試に使える英語外部検定(1):英検、TOEFL、TOEIC、TEAP…どれを受けたらいいの?
2019/04/23
前回では「英語外部検定利用入試(=外検入試)」を実施する大学が近年、急激に増えていることをお知らせした。今回は2回にわたって、外検入試で利用される外部検定(英検、TOEFL、TOEIC等)について見てみよう。
【前回の記事】 英語外部検定利用入試って何?(1):どんな入試?
どの外部検定を受ければいい?
外検入試でどの外部検定を利用できるかは大学によって異なる。「A大学は英検、TOEFL、TOEICがOK」「B大学はTEAPのみOK」といった具合だ。検定によっては志望校で利用できない場合もあるので注意しよう。
志望校が決まっていれば、入試ガイドやホームページで利用できる外部検定を調べよう。まだ決まっていなければ、多くの大学が採用する汎用性の高いものを受験するのがポイントだ。
ここでは、各大学で利用できる外部検定の採用率と、入試における受験生の外部検定の利用状況に関するアンケート結果に注目する。
※各大学にて外部検定を利用している入試方式を100とし、それぞれの外部検定が採用されている割合を算出。 ※原則、学科単位で集計。1つの学科で複数の入試方式がある場合、外部検定の利用内容が同じなら「1」、異なるなら別々に集計。 ※各外部検定の採用については、募集要項に記載されているものをすべて計上。「それに準ずる外部検定でも出願可」のような記載の場合は、上記すべての外部検定が採用されているとして計上。募集要項の文面から記載以外が有効と読み取れない場合は採用としていない。 ※TOEICはTOEIC LRとLRSW、TOEFLはiBTとJC、TEAPは2技能と4技能を合算し算出。
※当アンケートは、旺文社Webサイト「大学受験パスナビ」上で実施。 ※総回答者数は697人。うち、上記の質問に回答したのは401人。 ※当アンケートの「入試」は、推薦・AO入試と一般入試の合計。 ※1・2年生の回答は、記入した検定を複数回答として受験生の集計に合算。 |
一般入試、推薦・AOともに高い採用率を誇るのは「英検」だ。英検が多くの大学で認められているのは、日本の高校生が学校で習う内容に沿って問題が作られていることが理由だ。
続いて、ビジネス英語力を測る「TOEIC」、海外大学へ留学する際の英語力を測る「TOEFL、日本の大学入試専用に開発された「TEAP」(ティープ)も高い採用率となっている。
また、実際に受験生が入試に利用した(する予定の)検定は圧倒的に「英検」で、受験生の9割を超える。
この記事は「螢雪時代(2019年5月号)」より転載いたしました。
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