英検対策講座【4級】大問1: 短文の語句空所補充問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【4級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(5)までの(   )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。

[英検 2016年度 第3回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 4

 

I like my history class. Our teacher's stories are always very ( interesting ).

 

  1. late
  2. high
  3. small
  4. interesting

 

 

【 訳 】

私は歴史の授業が好きです。私たちの先生の話はいつもとても面白いです。

 

【解説】

選択肢はすべて形容詞です。自分が受けている歴史の授業が好きだと言っているので、先生の話についても、良いイメージを持つ単語を選びましょう。正解は4のinteresting「面白い、興味深い」です。

 

選択肢1のlateは「遅い」、2のhighは「高い」、3のsmallは「小さい」の意味です。

 

形容詞を問う問題はよく出題されます。基本的な形容詞を覚えておきましょう。いくつか示しますので、意味が言えるか試してみましょう。

 

(1) simple (2) difficult (3) busy (4) popular (5) famous  (6) careful (7) different (8) soft (9) warm (10) important (11) sad (12) exciting (13) boring (14) glad (15) hungry (16) quiet (17) kind (18) heavy (19) fast (20) funny

 

<答え>

(1) 簡単な、質素な (2) 難しい (3) 忙しい (4) 人気のある (5) 有名な (6) 注意深い (7) 異なる (8) やわらかい (9) 暖かい (10) 重要な (11) 悲しい (12) 興奮する、わくわくする (13) 飽き飽きする、つまらない (14) うれしい (15) 空腹な (16) 静かな (17) 親切な (18) 重い (19) 速い (20) おかしい、こっけいな

 

 

 

(2)

 

正解: 2

 

I have a poster of my favorite tennis player on the ( wall ) in my bedroom.

 

  1. face
  2. wall
  3. time
  4. cloud

 

 

【 訳 】

私は自分の寝室の壁に私の大好きなテニス選手のポスターを貼っています。

 

【解説】

選択肢はすべて名詞です。on theの後に置くので、場所を表す名詞が入りそうです。ポスターという単語から判断しても、正解は2のwall「壁」です。

 

選択肢1のfaceは「顔」、3のtimeは「時間、時」、4のcloudは「雲」の意味です。

 

前置詞のonは接触していることを表すときに用いられます。したがって、ポスターなどが壁に貼ってある場合にはon the wallと表現します。天井に貼ってあっても、天井に接触しているのでon the ceilingと言います。onなどの前置詞を「~の上で」のように1つの訳語で覚えるのではなく、辞書でどのように使われるのかを調べるておくとよいでしょう。

 

on the wall in my bedroomはonとinの二つの前置詞がありますが、in my bedroomがwallを後ろから説明しています。二つの前置詞を使っている例文を示しますので、確認しましょう。

 

(例)

I live in a small town in Hokkaido.

「私は北海道の小さな町に住んでいます」

 

Bob is on the second floor in that building.

「ボブはあの建物の2階にいます」

 

 

 

(3)

 

正解: 1

 

A: How ( long ) will you stay in Japan, Mr. Clark?

B: For about six months.

 

  1. long
  2. large
  3. many
  4. much

 

 

【 訳 】

A: どのくらいの期間、日本に滞在するのですか、クラークさん?

B: 約6か月間です。

 

【解説】

Bが期間を答えていることから、Howの後には期間を尋ねるときの語が入ります。したがって、正解は1のlong(how longで「どのくらいの期間」)です。

 

選択肢2のlargeは「大きい」、3のmanyは「多い」、4のmuchは「多量の」の意味です。それぞれhowと組み合わせて次のように疑問文を作ることができます。

 

How large is your school? -It has about 1,000 students.

「あなたの学校の規模はどのくらいですか? -約1,000人の生徒がいます」

 

How many apples did you eat? -I ate three.

「あなたはリンゴをいくつ食べましたか? -3個です」

 

How much is that T-shirt? -It's twenty dollars.

「あのTシャツはいくらですか? -20ドルです」

 

 

 

(4)

 

正解: 2

 

A: Susan, let's stop ( studying ) and watch TV.

B: Oh, good idea.

 

  1. study
  2. studying
  3. studied
  4. studies

 

 

【 訳 】

A: スーザン、勉強をするのをやめてテレビを見ましょう。

B: まあ、いい考えね。

 

【解説】

選択肢の単語はすべて動詞studyが変化した形です。したがって、意味の違いを考えるのではなく、文の中の(  )の位置に適する形を考えます。

 

(  )の位置が動詞stop「~をやめる」の直後にあるので、stopの目的語として適する形を考えましょう。stopの目的語には動名詞を置きます。したがって、正解は2のstudyingです。

 

Let's stop the engine.「エンジンを止めましょう」やI ate a hamburger.「ハンバーガーを食べました」のように、動詞の目的語には名詞のみを使うことができます。studyのような動詞を置きたいときには動詞を名詞の働きに変化させる必要があります。これには次の2通りの方法があります。

 

① 動詞に-ingを付ける(動名詞) (例)studying

② to+動詞の原形にする(不定詞) (例)to study

 

文の動詞により、目的語に①の動名詞を置くか、②の不定詞を置くか、またはどちらでもよいかの3通りがあります。

 

動名詞を置く動詞には、stopの他に、enjoyやfinishなどがあります。

不定詞を置く動詞には、want、hope、 decideなどがあります。

どちらでもよい動詞には、like、begin、startなどがあります。

 

toには矢印(→)の意味があり、時を表す場合には未来へ向いていることを示します。wantやhopeは未来のことを述べる動詞なので、これらの動詞の目的語には不定詞(to+動詞の原形)が用いられます。

 

動詞の形を問う問題では、次のことを確認しましょう。

 

① 文の流れが過去のことを述べている →過去形

(例) I went to the restaurant and ate two hamburgers.

   「レストランに行ってハンバーガーを2つ食べた」

 

② 現在形の文で主語が三人称単数 →-(e)sの形

(例) My father sometimes eats sushi.

   「父はときどき寿司を食べる」

 

③ 助動詞(canやwillなど)が直前にある →原形

(例) My son can't eat hot food.

   「息子は辛い食べ物は食べられない」

 

④ 疑問文や否定文でdoesやdidが含まれる →原形

(例) I didn't eat breakfast today.

   「今日は朝食を食べなかった」

 

⑤ be動詞が直前にあり、進行形 →-ing形

(例) My mother was eating something when I got home.

   「ぼくが帰宅したとき母は何かを食べていた」

 

⑥ 前置詞の直後で、動名詞 →-ing形

(例) Thank you for coming to my party.

   「パーティーに来てくれてありがとう」

 

 

 

(5)

 

正解: 2

 

Yesterday, it rained much ( harder ) than today. We got really wet.

 

  1. hard
  2. harder
  3. hardest
  4. too hard

 

 

【 訳 】

昨日は今日よりもずっと激しく雨が降りました。私たちはずぶ濡れになりました。

 

【解説】

選択肢の単語はすべてhard「激しく、強く、熱心に」を変化させた語です。文中にthan「~よりも」が使われていることから、二つのもの(人)を比較している文であることが分かります。したがって、正解は2のharder(hardの比較級)です。

 

比較級の前のmuchは「ずっと~」と比較級のharderを強調する表現です。

 

選択肢のそれぞれの語は次のように用いられます。

 

It rained hard yesterday.It rained hard yesterday.

「昨日は激しく雨が降った」

 

You should practice as hard as Ken.

「あなたはケンと同じくらい熱心に練習するべきです」

 

Tom studies the hardest in our class.

「トムは私たちのクラスで一番一生懸命勉強します」

 

My mother works too hard.

「母は働き過ぎている」

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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