英検対策講座【4級】大問2: 会話文の文空所補充問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【4級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(3)までの(   )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。

[英検 2017年度 第2回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 1

 

Boy: I need an eraser. ( Do you have one? )

Girl: Yes. Here you are.

 

  1. Do you have one?
  2. Can you play it?
  3. Is it today?
  4. How many?

 

 

【 訳 】

男の子: 消しゴムが必要なんだけど。持ってる?

女の子: ええ。はい、どうぞ。

 

【解説】

大問2では、

①質問文の意味を理解し、その応答文として適する文や語句を選択する問題

②応答文の意味を理解し、その質問文として適する文や語句を選択する問題

③応答文に加える情報として適する文や語句を選択する問題

が主に出題されます。選択肢を見ると、すべて質問文となっていることから、この問題は②の形式です。

 

男の子が消しゴムを必要としていること、女の子がHere you are.とものを渡すときに用いる表現を使っていることから、正解は1のDo you have one?「(消しゴムを)持っている?」です。このoneはan eraserのことで、oneはすでに話題に上がったものを示すときに用います。

 

選択肢2のCan you play it?は「あなたはそれをする(演奏する)ことができますか?」、3のIs it today?は「それは今日ですか?」、4のHow many?は「いくつですか?」の意味です。

 

 

 

(2)

 

正解: 4

 

Son: The spaghetti was delicious. Thanks, Mom.

Mother: You're welcome. ( Are you still hungry? )

Son: No, I'm full.

 

  1. Can I try it?
  2. Did you make it?
  3. Is it in the kitchen?
  4. Are you still hungry?

 

 

【 訳 】

息子: スパゲティ、おいしかった。ありがとう、お母さん。

母親: どういたしまして。まだお腹すいている?

息子: ううん、お腹いっぱいだよ。

 

【解説】

この問題も(1)で述べた②の形式です。

 

スパゲティを食べた後、母親の質問に対してNoと否定し、I'm fullと続けています。fullはhungryの反意語で、満腹であることを表す形容詞です。この状況から、正解は4のAre you still hungry?「まだお腹すいている?」です。

 

選択肢1のCan I try it?は「それを試していいですか?」、2のDid you make it?は「あなたがそれを作ったのですか?」、3のIs it in the kitchen?は「それは台所にありますか?」の意味です。

 

You're welcome.はお礼を言われたときに返す言葉です。

 

 

 

(3)

 

正解: 3

 

Boy: Mrs. Barkley is so interesting.

Girl: ( I think so, too. ) She's one of my favorite teachers.

 

  1. I want to be a nurse.
  2. I asked her yesterday.
  3. I think so, too.
  4. I'll try my best.

 

 

【 訳 】

男の子: バークリー先生はとても面白いね。

女の子: 私もそう思うわ。私の大好きな先生の一人よ。

 

【解説】

男の子がバークリー先生のことをinteresting「面白い」とほめています。これに対し、女の子もバークリー先生のことが大好きであると言っています。したがって、(  )には、男の子の言ったことを肯定する表現を選びます。正解は3のI think so, too.「私もそう思うわ」です。

 

選択肢1のI want to be a nurse.は「私は看護師になりたいです」、2のI asked her yesterday.は「私は昨日、彼女に尋ねました」、4のI'll try my best.は「全力を尽くします」の意味です。

 

相手が言ったことに対して、賛成や反対の意を洗わず表現はよく使われます。以下の表現を覚えておきましょう。

 

◇同意する際に用いる表現

I think so, too. 「私もそう思います」

I agree. 「同意見です」

 

◇同意しない際に用いる表現

I don't think so. 「私はそうは思いません」

I disagree. 「反対です」

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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