英語外部検定で入試を攻略!推薦型・総合型編 (1):活用方法
2020/07/16
英検などの英語資格を利用する英語外部検定利用入試(外検入試)。今月は、学校推薦型選抜(旧:推薦入試)、総合型選抜(旧:AO入試)を扱う「推薦型・総合型編」、来月を「一般選抜編」として、連続で外検入試の中身を徹底分析する。
どのくらいの大学が利用していたの?
前回の入試(2020年度)の推薦・AO(21年から学校推薦型選抜・総合型選抜)では、全759大学中354大学(47%)が何らかの方式で外部検定を利用した。2021年度入試ではさらに増加する模様だ。
どのように利用されていたの?
外部検定が推薦・AOでどのように利用されたかを表したのが右のグラフだ。多くの大学が「出願資格」として利用した。また、学力試験を課す大学では「加点」も多かった。
※英語外部検定を利用した大学(354大学)の中での割合。
※各項目の例は次の通り。
●出願資格=「英検2級以上を出願資格とする」など
●得点換算=「英検準1級以上は英語の学力検査の得点を満点と見なす」など
●加点=「英検2級以上は点数化し、評価に加点」など
●判定優遇・合否参考=「英検2級以上は合否判定の際に参考とする」など
推薦型・総合型で使える外部検定は?
外検入試にはいろいろな外部検定が利用されている。「A大学は英検とTOEFLが利用可」「B大学ではTEAPのみ利用可」など、受験生はどれを受けておけばいいか迷うこともあるだろう。まずは推薦・AOの外検入試で利用できる外部検定の採用率を見てみよう。
このグラフは、推薦・AOで外部検定を利用した大学が、どの外部検定を採用したかを集計したものだ。すべての外部検定の中でも圧倒的な採用率を誇るのが英検。英検を取得しておけば、ほとんどの外検入試に利用できるといってもよいだろう。
※各大学にて外部検定を利用した推薦・AO全体を100として、それぞれの外部検定が採用された割合を算出。
※TOEICはLRとLRSW、TOEFLはiBTとJC、GTECは3技能と4技能、TEAPは2技能と4技能を合算して算出。
※GTECはCBTを除く。
※各外部検定の採用については募集要項に記載されているものすべてを計上。「それに準ずる外部検定でも利用可」のような記載の場
合は、すべての外部検定が採用されているとして計上。。
どれくらいの英語レベルから利用できるの?
このグラフは、推薦・AOの外検入試で大学が求めた英語レベルを集計し、英検級に換算したものだ。大学が受験生に求めたレベルは、国際基準「CEFR」のA2~B1、つまり英検準2級(高校中級程度)と2級(高校卒業程度)で7割近くを占める。推薦型・総合型で外検入試を受験する場合には、このレベルを目標としよう。
推薦型・総合型では、面接や小論文などで受験生を多面的に評価する場合が多い。学力重視で選抜を行う一般入試と比較すると、極端に高い英語力を求められることはほとんどない。
※調査対象は英検。外検入試で求められたCEFRレベル、スコアを級に換算。募集要項に級・スコアの指定がないものは除く。
※級・スコアに応じて段階的に優遇を行う場合、最もやさしいレベルのみを集計(例:「準2級=80点、2級=90点、準1級=100点」に換算する場合、準2級のみ計上)。
★『英語外部検定利用入試 2020』リストページ
https://www.ei-navi.jp/news/gaiken-nyushi_2020/list/
この記事は「螢雪時代(2020年8月号)」より転載いたしました。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
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