活用しなきゃ損! 一般でも参加できる「国内留学」

堤谷 孝人
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「英語耳」を手っ取り早く作るなら、英語を聞いて話せる環境に身をおけばいい。そうはいっても、身近に英会話ができるような場がない。そんなあなたに教えたいのが、全国で設置が広がりつつある「英語村」です。

活用しなきゃ損! 一般でも参加できる「国内留学」

 

 

 

近畿大で「英語村」が誕生

 

2006年11月、大阪の近畿大学本部キャンパスに、「英語村」設置の火付け役となる施設が誕生しました。その名は「英語村 E³(イーキューブ)」。木造総ガラス張りのオシャレな立方体(キューブ)型の外観が、ひときわ目を引きます。

 

 活用しなきゃ損! 一般でも参加できる「国内留学」

写真:近畿大学 英語村

 

 

グローバル化が進み、大学では“世界で活躍できる人材”の育成が求められています。そのために、国は英語教育に力を入れています。大学に入ると「留学」という手段で、英語が日常的に使われる場に身をおくことができますが、さまざまな事情で留学ができない学生もいます。そこで登場したのが、この施設。

 

中に一歩入ると基本的に日本語禁止、英語で会話をする、ネイティブが十数人常駐、カフェのメニューや掲示物などはすべて英語表記……といった具合に、日本とは思えない異質な空間が広がっています。まさに外国。

 

毎月、外国人講師によるダンス、音楽、料理、世界文化講座などのアクティビティや、季節ごとの行事なども行なわれますが、当然、コミュニケーションはすべて英語です。

 

 活用しなきゃ損! 一般でも参加できる「国内留学」

写真:近畿大学 英語村

 

 

留学ができない学生でも、国内にいながら留学ができる、いわば「国内留学」。英語を使わざるを得ない環境に身をおくことで、近大生たちは英語耳をつくり、英語力をぐんぐん伸ばしているのです。

 

一般参加は、基本的に春休みと夏休み(英語村 Webサイトで日程が決まり次第告知しています)。

 

参加費用は無料。高校生以上なら誰でも入場できます。もちろん、カフェも利用可能。留学先の飲食店でオーダーする気分で英語を使ってみては。

 

 

活用しなきゃ損! 一般でも参加できる「国内留学」

写真:近畿大学 英語村

 

 

 

どんどん増える「英語村」

 

神奈川県の桐蔭学園では、創立50周年を記念した英語オンリーの施設が誕生。大学生だけでなく、同学園で校舎が隣接する小中高校生も時間帯によって使えるようです。一般は、夏など期間限定で開放(※要申し込み)。

 

 

活用しなきゃ損! 一般でも参加できる「国内留学」

写真:桐蔭学園 英語村

 

 

このほか、京都市では今年2015年に市立日吉ヶ丘高等学校で外国語指導助手が常駐し「英語を公用語」とする英語村が、2018年度には東京都で小中高生が英語だけで生活を送る「英語村(仮称)」の設置が予定されています。

 

東京都の英語村は、2020年に開催される東京五輪・パラリンピックに向けて英会話体験をしてもらうことを目的のひとつとしているようです。

 

全国に増えつつある英語村。身近な「国内留学」で英語耳を作り、国際交流の輪を広げてみてはどうでしょうか?

 

 

» 近畿大学 英語村 E³(イーキューブ)

» 桐蔭学園英語村

» 京都市立 日吉ヶ丘高等学校

 

 

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この記事の筆者について

堤谷 孝人

PROFILE

保育・育児・教育(幼稚園から大学)が専門のフリー記者。執筆以外に、編集(ディレクション)デザイン、写真撮影、文章指導も。1児の父。取材で培ってきたノウハウを生かし育児没頭中。

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