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【学問を知る】どんなことを学ぶ?学問紹介+英語の活用 第2回 国際教養学(部)

大学ではさまざまなことを学べますが、実際にどんなことを学んでいるのかを知ることで、自分に合った進路が選択できます。

 

 

 

「国際教養学(部)」はどんな学問?

 

前回、「国際学」について紹介しましたが、「国際」のつく学部・学科はたくさんあり、どう違うのかよくわからないという人も多いでしょう。そこで、今回は前回同様に「国際」のつく「国際教養学(部)」について取り上げます。といっても、実は国際教養学という学問があるわけではありません。それなのに今、「国際教養学部」が増えています。
たとえば早稲田大学では2004年、同年には大学名に「国際教養」が入る国際教養大学も開学しました。千葉大学では2016年、近年は2022年に武蔵大学などで開設されており、コロナ禍や円安で留学人気に陰りがあってもその流れは止まりません。その理由は、「国際学」と共通します。グローバル化した社会では、一つの国だけでは解決できないことが多くなり、その諸問題をさまざまな学問領域から俯瞰(ふかん)して解決に導けること、それを英語で発信できる人材を育成するためのカリキュラムが必要だからです。
最大の特徴は、文系と理系を横断的に学ぶ文理融合のカリキュラムと、長期留学を必修とするグローバル教育で、「英語を学ぶ」のではなく「英語で学ぶ」ことでしょう。留学しやすいように、秋季編入学や1年を2つに分ける「セメスター制」や6つに分ける「6ターム制」を設ける大学もあります。

 

 

「国際教養学(部)」はどうやって学ぶの?

 

基本は文系と理系の両方を学ぶ文理混合教育です。授業のラインアップは、最近、大学で導入傾向の高いリベラルアーツ教育(教養教育)とよく似ています。従来の学部学科のように専門性の高い学問分野でも、文理混合教育が重視されていることがわかります。1年次は英語力を高めながら、「人文社会科学」「自然科学」「生命科学」の分野から多彩な教養科目を学び、そこから自分の専門を絞っていくのが一般的です。専門科目から自分のテーマを設定していく従来の学部学科と比べて、文理を問わない幅広い選択肢があると言えるでしょう。また、少人数で議論形式の授業が多いのも特徴的です。
学年が上がるにつれて、英語で行う講義が増え、2年次の秋学期から1年以上の長期留学するパターンが一般的です。留学先では語学力も磨きますが、最大の目的は専攻する分野で自分の選んだテーマを研究しながら多文化共生を身につけることなので、よくある語学上達だけを目的とした留学にはなりません。留学先は、英語圏以外も豊富です。帰国後は、研究テーマを深め、英語での卒業論文が課されます。

 

 

「国際教養学」と英語

1年次から段階的に英語の授業が増えていく大学が多いと紹介しましたが、国際教養大学のように最初から100%英語の授業という大学もあります。入試の段階で相当の英語力が問われるため、かなりの努力が必要です。入学後もライティング、スピーキング、リーディング、プレゼンテーションなどあらゆる場面で英語力が必要となります。他学部と比べて留学生や帰国子女が多い環境ですが、高校時代まで海外経験のない人も進学しています。志があれば、あとは努力次第です。

 

 

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