大学進学でかかるお金ってどのくらい?

少子化が進み、現在は誰もが大学に進学できる「大学全入時代」と言われています。しかし、大学進学にはとてもお金がかかります。経済的に不安だという人はもちろん、「お金のことは親まかせ」という人も、自分の学びにいくらかかるのか知っておくことは大切です。

 

 

私立大学4年間の学費の平均は約500万円

 

目的があって就職や専門学校を選ぶ人以外、多くの人が大学を目指す今日ですが、それでも義務教育ではない大学は、いざ入学となれば学費がかかります。では、大学卒業までに、学費はいったいいくらくらいかかるのでしょうか?
文部科学省によると、私立大学への初年度納付金の平均は、入学料、授業料、施設設備費、実験実習料などその他を含めて1,477,339円だそうです(表参照)。この金額に、初年度だけ支払う入学料を除いて2年次以降の学生納付金を加えると、4年間の学費は平均5,186,938円になります。
「国公立だから大丈夫」という人もいるかもしれません。ただ、私立大学と比べれば確かに安いですが、文部科学省によって決められた標準額では、国立大学は4年間で2,425,200円と、平均的な家庭が気軽に出せる金額とは言えません。

 

私立大学初年度納付金

 

「私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」(文部科学省)より
※計数は端数処理により、合計において一致しない。
※単位:円

 

 

学費だけじゃない!大学生活に必要な資金

 

東京都は、2024年度から都立大学の授業料の実質無料化を始めました。しかし、都立大学に進学しない多くの学生には関係ありません。現政権も、2025年度から条件付きの大学無償化制度の案を掲げましたが、その内容には批判も多く、今のところ当事者視点では「絵にかいた餅」状態です。
また、大学生活には学費以外に、様々な費用がかかります。入学前後に購入するスーツやパソコン、通学定期券。親元を離れる人も多く、一人暮らしをすればアパート代や生活費もかかります。ゼミやサークルの合宿代など時期によってまとまったお金が必要になりますし、留学を考えている人はさらにお金がかかります。
多くの学生は、日常の活動費はアルバイトなどでまかないますが、学部によってはアルバイトをする時間があまりとれないケースも。学費や生活費をどうやって捻出するか、志望校の学費を調べて、保護者と相談しておく必要があります。そこで来月は、大学生の強い味方、奨学金について紹介します。

 

 

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