英検対策講座【2級】 大問3

伊藤 ひさみ (いとう・ひさみ)

解答・解説ページ

英検対策講座-2級 

 

Answers ~解答・解説~

 

 

【 訳 】

企業や個人によって大気中に放出される二酸化炭素は、地球温暖化の主な原因のひとつである。このため、世界中の研究者たちは、作り出される量を減らすための新しい方法を見つけ出そうとしている。化石燃料をもっと効果的に使うことや、新しいエネルギー源を探すということも考えられている。

 

二酸化炭素を閉じ込めて、そこに留めておくための方法を探すという別の解決策もある。また一方で、二酸化炭素の中の炭素を材料の中に入れこむことも可能である。 二酸化炭素から材料を作り始めたニューライトテクノロジーズという会社がある。その会社はマーク・エレマとケントン・キンメルという二人の友人が設立した。

 

彼らは二酸化炭素から炭素を分離する方法を見つけた。そしてその炭素を使ってある種のプラスチックを作りだした。このプラスチックには様々な利点がある。まず、それを作りだす過程で、炭素は大気中から取り除かれる。さらに、これまでのプラスチックとは異なり、破棄された後、素早く分解し、環境に取り込まれる。 また、それは石油から作られていた往来のプラスチックよりも値段が安い。こうしたことからそのプラスチックは製造業者の間で評判になった。事実、その新しいプラスチックはすでにさまざまな方法で使われている、そしてその需要は高まっている。そして、その事業主たちは今事業を拡大している。

 

他の種類の材料を作るために二酸化炭素を使用している企業もある。ある企業は、大気中の二酸化炭素によってさらに頑丈になった軟質材料を作りだしている。それは建物や、靴、その他の製品に使われる。二酸化炭素を他の物質と組み合わせて一種の石を作りだす方法を見つけた企業もある。これは、ビルや道路に使用することができる。これらの材料はすべて値段が安く、そしてそれゆえに製造業者にとって魅力的であるという利点がある。こういったことから、それらは二酸化炭素に対処するもっとも有効な手立てになりえそうである。

 

 

(1)

 

正解: 3

 

【解説】

第一段落の前半から、二酸化炭素が環境に悪影響を与えていることがわかります。そして科学者たちが何の量を減らす方法を探しているのかが問われているので、この二酸化炭素を減らしたいと予想できます。選択肢を見ると3のproduced「作りだされる」があてはまりますね。空欄の後では、そのための案がいくつか示されています。

 

他の選択肢: 1. destroyed「破壊される」 2. purchased「購入される」 4. buried「埋められる」

 

 

(2)

 

正解: 4

 

【解説】

第二段落では、二酸化炭素から炭素を切り離し、それを使ってプラスチックを作るニューライトテクノロジーズという企業が紹介されています。 空欄の前には、そのプラスチックの利点が書かれています。そして空欄の後には、「処分された後に素早く分解し、環境に吸収される」とあり、これも利点と考えられます。そこで、正解は4のMoreover「さらに」になります。前に書かれたことにたいして、情報をつけ加えるときに使える表現です。

 

他の選択肢: 1. Nevertheless「それにもかかわらず」 2. Therefore「それゆえに」 3. Occasionally「時々」

 

 

(3)

 

正解: 3

 

【解説】

第二段落は、炭素から作られるプラスチックの利点が挙げられていました。 空欄の前では、このプラスチックの需要が伸びているとあるので、事業を縮小するのではなく、拡大していると予想できます。3のexpanding「拡大している」が正解です。

 

他の選択肢: 1. explaining「説明している」 2. closing「閉鎖している」 4. selling「売却している」

 

 

(4)

 

正解: 1

 

【解説】

第三段落は、他の企業の取り組みが書かれています。それらの企業が作りだしている材料全てに利点があると書かれているので、これらの事業がうまくいっていることがわかります。そこで1のsuccessful「成功している」を選ぶことができます。

 

他の選択肢: 2. costly「高価な」 3. difficult「困難な」 4. educational「教育的な」

 

 

 

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この記事の筆者について

伊藤 ひさみ (いとう・ひさみ)

PROFILE

三重県在住。アルファ英語会会長。英会話学校(ECC外語学院)で常勤講師を務めた後、日本福祉大学、名古屋外国語大学、皇学館大学などで英語コミュニケーション、英語資格講座などを受け持つほか、中日文化センター等で一般向けの講座も担当し、英検準1級、2級合格を多数輩出。シャープ、松下電工をはじめ、数多くの企業で企業内英語研修(資格講座、英会話講座)の指導経験もあり。

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