2018年、東京に「英語村」がオープン

竹内みちまろ
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東京オリンピック・パラリンピック大会の開催まで、あと4年となりました。2020年には、多様な文化・価値観・生活習慣を持った人々が東京をはじめ、全国各地にやってきます。

2018年、東京に「英語村」がオープン

 

日本では、世界の人々をおもてなしの心で迎えるため、国際共通言語である英語をコミュニケーションの手段として使いこなすことができる人材の育成が急務となっています。

 

東京都教育委員会は、今月3日、検討を進めていた英語村 (仮称)  [以下: 英語村]の事業実施方針を策定し発表しました。これにより、小・中・高校生たちなどが、英語を使うことの楽しさと必要性を体験でき、英語学習の意欲向上のキッカケとなる施設「英語村」が、2018年9月末までに開業する見通しとなりました。

 

今回は、この「英語村」とは何かをご紹介したいと思います。

 

 

 

英語村とは?

 

東京都教育委員会は、2015年4月に「英語村に関する有識者会議」を設置し、東京版英語村の望ましい在り方について、検討を進めてきました。

 

2015年10月に公表された同有識者会議の報告書に、英語村のことが詳しく紹介されています。

 

報告書によると、国内ですでに事例のある英語村とは、「外国とほぼ同様の環境を作り、その中で英語学習を行う施設」と紹介されています。

 

施設内では、英語のみがコミュニケーションの手段として使われます。英語村はまさに、日本にいながらにして、外国での生活を体験できる施設といえるでしょう。

 

英語村を活用することにより、英会話に慣れ親しむと同時に、自分が身に付けている英語力がコミュニケーションの手段としてどれだけ通用するのかを知ることができ、英語力向上のためのキッカケにもなるとして高く評価されていることも報告されています。

 

 

 

東京にはどんな英語村ができる?

 

東京都教育委員会が公表した事業実施方針から、東京版英語村がどのような施設になるのかをご紹介したいと思います。

 

東京版英語村の概要

開業 2018年9月末までに
場所  東京都江東区青海2-4-32 タイム24ビル(近くに「船の科学館」や「日本化学未来館」があります)
運営 都が選定した民間事業者
対象 主に小学生から高校生
利用 都内の学校の行事としての参加を最優先とし、次に東京都内在住・在学の児童・生徒の個人利用を優先
料金 都内在住・在学の児童・生徒に対して安価な利用料金を設定
プログラム
  • 学校教育を踏まえた体験的
  • 実践的プログラム
  • 日帰りコース、宿泊コースによるプログラム提供
  • 少人数活動のプログラム環境
  • 国際交流の場として、多様な国々との交流イベント等を実施

 

 今年3月下旬には東京都から募集要項が公表され、それを受けて民間事業者が提案書を製作することになります。都と民間事業者がタッグを組んで、児童・生徒たちの英語力を、座学の授業で習うものから、コミュニケーションの手段としてグローバル社会の中で積極的に使えるものへと改革するためのプログラムが導入されることが予想されます。

 

 

 

全国各地にある英語村

 

最後に、全国各地の英語村をご紹介したいと思います。

(関連記事: 活用しなきゃ損! 一般でも参加できる「国内留学」

 

 

近畿大学英語村E3 e-cube(大阪府東大阪市)

 

木造総ガラス張りのオシャレな立方体(キューブ)型の建物に入ると、基本的に日本語は使用禁止で、英語だけでコミュニケーションを取ります。ネイティブスタッフによる、料理をはじめ、音楽・スポーツ・ゲーム・工作など、バラエティ豊かなプログラムが毎日実施されています。通常は近大生しか利用できない施設ですが、今春は2月15日から3月31日まで、高校生以上なら誰でも無料で利用可。

公式サイト

 

 

南山大学英語教育センター World Plaza(愛知県名古屋市)

 

「学内留学」の場所として活用できる日本語禁止の外国語スペース。生きた英語を聞くことができるテレビドラマや映画のDVDも完備。日本語を話していたり、音源や字幕で日本語を選択していると注意を受けます。人気のアクティビティはディスカッションで、大学生活をはじめ、アルバイト、将来、社会問題、恋愛についてなど、どんなことでも語り合うことができます。

公式サイト

 

 

鳥取環境大学(鳥取県鳥取市)

 

外国人スタッフが常駐する「英語村」では、料理やアクセリー作り、スピーチなどの活動が行われています。小学生以上の地域住民が利用できる「まちなか英語村」も鳥取駅近くに開設。中学校や高校へ出向く「出張英語村」の活動も行っています。

公式サイト

 

 

ブリティッシュヒルズ(福島県岩瀬郡)

 

神田外語大学などを運営する神田外語グループのブリティッシュヒルズは、英国の中世の街並みを再現した宿泊型語学研修施設。レッスンから食事のオーダー、雑談まで全て英語を使い、英会話やマナーなどを学ぶことができます。

公式サイト

 

 

OSAKA ENGLISH VILLAGE(大阪府吹田市)

 

2015年11月に開業した大型複合施設「EXPOCITY」内にある体験型英語教育施設(運営:株式会社YBM JAPAN)。レストラン、郵便局、洋服店など23の部屋があり、それぞれで、ネイティブのインストラクターと共に英語を学びながら、アメリカの日常や歴史、文化を体験することができます。幼稚園、小学校、中学校、高校、教育機関(英会話教室や塾等)による団体での利用も行われています。

公式サイト

 

 

ご紹介した他にも、京都では今月29日に京都市立日吉ヶ丘高校に「HELLO Village」が開設予定です。群馬でも、2015年3月に閉校した前橋市立嶺小学校の校舎と敷地が英語体験型施設「English Village Maebashi」として活用されることが決定しました(開設予定は今年10月)。

 

 

日本人は、中学と高校で6年間も学んでいるにも係わらず、英語でコミュニケーションを取る十分な能力が身についていないと指摘されてきました。しかし、近年は「英語村」が次々と開設されるなど、コミュニケーションの手段としての英語力の向上が注目されています。その流れは、2020年の東京オリンピック・パラリンピック大会へ向けて、さらに加速するでしょう。

 

今はまさに、日本の英語教育が本格的に変わろうとしている時といえます。

 

 

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