英検対策講座【2級】大問1: 短文の語句空所補充問題

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Answers ～解答・解説～

 

次の(1)から(5)までの（　　）に入れるのに最も適切なものを1、2、3、4の中から一つ選びなさい。

[英検 2021年度 第1回検定問題より]

 

 

（1）

 

正解： 2

 

Yesterday was a hot day at the zoo, so Heather bought an ice cream. It melted so quickly that she could not help ( spilling ) some on her dress.

 

1. arguing
2. spilling
3. convincing
4. maintaining

 

 

【 訳 】

昨日動物園は暑かったので、ヘザーはアイスクリームを買った。それはあっという間に溶けてしまったので、服に少しこぼれたのは仕方がなかった。

 

【解説】

慣用表現の問題。1文目の「昨日動物園は暑かった」状況で、アイスクリームが溶けて彼女の服はどうなってしまったのでしょうか。正解は2.(could not help) spilling「こぼれたのは（仕方がなかった）」です。

 

他の選択肢：1. arguing（argue「主張する」の-ing形）、3. convincing（convince「納得させる」の-ing形）、4. maintaining（maintain「維持する」の-ing形）

 

慣用表現cannot help -ing「～しないではいられない」を覚えましょう。helpはcannotとともに使われるときは「避ける、防ぐ」という意味になり、cannot help -ingで「～することを避けることができない」→「～しないではいられない」です。

 

（例）

I cannot help laughing.

「笑わずにはいられない」

 

 

（2）

 

正解： 4

 

A : I'm thinking of buying Dad some wine for his birthday.

B : Well, he's very ( particular ) about wine. You'd better ask him what kind he wants.

 

1. sweet
2. guilty
3. enormous
4. particular

 

 

【 訳 】

A：父の誕生日にワインを買おうかと思っているんだ。

B：うーん、彼はワインの好みがとてもうるさいよ。どの種類が欲しいか彼に聞いた方がいいよ。

 

【解説】

形容詞の問題。Aの「父の誕生日にワインを買う」という発言を受けて、Bは空所を含む文に続いて「どんな種類（のワインが）が欲しいか聞いた方がいい」とアドバイスをしています。このことから空所を含む文は「（父は）ワインの好みがうるさい」ことが分かります。したがって、正解は4. particular「好みがうるさい」となります。

 

他の選択肢：1. sweet「甘い」、2. guilty「有罪の」、3. enormous「巨大な」

 

形容詞particularには「特定の」の他に、「好みがうるさい」「こだわりがある」という意味があります。

 

（例）

She is particular about her dress.

「彼女は服の好みがうるさい」

 

I am not particular how you do it.

「やり方についてはこだわらない」

 

 

 

（3）

 

正解： 1

 

Reika wants a purple kimono. There is a kimono shop in the mall. However, she does not know if she can get one there, so she is going to shop online to find one ( for sure ).

 

1. for sure
2. for instance
3. in short
4. in vain

 

 

【 訳 】

レイカは紫色の着物が欲しい。ショッピングモールには着物屋がある。しかし、彼女はそこでそれが買えるかどうか分からないので、必ずそれが見つかるようにオンラインで買い物をするつもりだ。

 

【解説】

副詞句の問題。空所を含む3文目前半の文に「（ショッピングモールでは欲しい紫の着物が）買えるかどうか分からない」とあり、so以下でその結果どうすることにしたのかを述べています。オンラインで買い物をすると、「どのように」欲しい着物が見つけられるのかを考えると、正解は1. for sure「確実に」となります。

 

他の選択肢： 2. for instance「例えば」、3. in short「要するに」、4. in vain「むなしく」

 

for sureは、肯定文で「確かに」、否定文で「はっきりとは（～しない）」です。

 

（例）

I knew for sure they would get married.

「私は彼らが結婚すると確実に思っていた」

 

I don't know for sure.

「はっきりとは分かりません」

 

 

（4）

 

正解： 1

 

A : What time does our train leave?

B : In 20 minutes. It's time we ( left ) for the station.

 

1. left
2. have left
3. had left
4. will have left

 

 

【 訳 】

A：私たちの電車は何時に発車するの？

B：20分後だよ。もう駅に向かった方がいい時間だね。

 

【解説】

仮定法の問題。Bの1文目の発話「（電車が発車するのは）20分後だよ」に続いて、空所を含む文は「駅に向かった方がいい時間だ」となります。It's time～は「もう～してもよい頃だ、もう～する時間だ」という仮定法過去の表現です。仮定法過去では、現在の話でも動詞は過去形を使うので、正解は1. left（leaveの過去形）となります。

 

他の選択肢： 2. have left「leaveの現在完了形」、3. had left「leaveの過去完了形」、4. will have left「leaveの未来完了形」

 

it's time＋仮定法過去は、仮定法を使った慣用表現で「もう～してもよい頃だ、もう～する時間だ」という意味になります。It's timeの後の節では必ず過去形を使います。timeの前にhighをつけると「とっくに～する時間だ」、aboutをつけると「そろそろ～する時間だ」となります。

 

（例）

It's past midnight. It's high time the children went to bed.

「もう夜の12時を過ぎた。子供はとっくに寝る時間だよ」

 

It's about time you apologized to her for what you did.

「そろそろ彼女に君のしたことを謝ってもいい頃だよ」

 

 

 

 

（5）

 

正解： 1

 

Mr. Martinez is loved by all the students in the school. However, Ms. Garcia is not ( as kind a person ) as he is, so she is less popular than Mr. Martinez.

 

1. as kind a person
2. a kind as person
3. as a kind person
4. as person a kind

 

 

【 訳 】

マルティネス先生は学校のすべての生徒に愛されている。しかしながら、ガルシア先生は彼ほど親切ではないので、マルティネス先生より人気がない。

 

【解説】

比較の問題。1文目「マルティネス先生」と2文目「ガルシア先生」を比べています。空所の前のnot、空所の選択肢の中のas、そして空所の後のasから、A is not as ～ as B.「AはBほど～ではない」という原級を使った比較表現の問題だと分かります。～にa/an＋形容詞を伴った名詞が来るときの語順は、not as 形容詞＋a/an＋名詞となりますので、正解は語順の正しい1. as kind a personとなります。

 

他の選択肢： 2. a kind as person、3.as a kind person、4.as person a kind はすべて語順が誤り。

 

原級を使った比較 〈as＋原級＋as ～〉は「～と同じくらい…だ」です。同じくらいでないことを表すときは〈not as＋原級＋as ～〉で「～ほど…ではない」です。原級部分に形容詞を伴う名詞が来るときは、a/anの位置は形容詞の後になります。

 

（例）

He is as nice a person as his father.

「彼は彼の父親くらいいい人です」