第1回 英語の検定で大学入試がグッと有利に!?

英検®やTOEFL®などを利用した英語外部検定利用入試について、どういった仕組みになっているのか、どのように大学入試に活用することができるのか、これから6回にわたって解説します。

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英検®やTOEFL®、TOEIC®など、英語の能力を測る検定試験があることはご存知ですか。こうした資格を持っていると、大学入試で大きなアドバンテージになることがあります。

 

どういった仕組みになっているのか、どのように大学入試に活用することができるのか、6回にわたって解説します。しっかりポイントを確認し、志望校合格をつかんでくださいね。

 

 

英語外部検定利用入試って何だろう?

 

大まかに分類して、大学入試には「大学入学共通テスト」と「大学の個別試験」があります。大学入学共通テストは、大学入試センターという独立行政法人が作成し、大学の個別試験はそれぞれの大学が作成しています。

 

一方で、英検®やTOEFL® 、TOEIC®などの検定試験を運営しているのは“外部”の民間企業です。ゆえに、こうした外部検定の成績を利用する入試方式を「英語外部検定利用入試」と呼んでいるのです。

 

これら外部検定をどのように“利用する”かは大学ごとに異なりますが(後号で詳しく解説します)、外部検定の級や得点を持っていると、入試でアドバンテージになることは間違いありません。

 

 

なぜ英語外部検定利用入試が導入されたの?

 

近年、日本社会のグローバル化が進んでいることは、皆さんも何となく実感していることでしょう。

 

そして、これから先も生活のいろいろな場面で、英語を使ったコミュニケーションの機会が増えると予想されています。英語4技能、つまり「話す」「聞く」「読む」「書く」という4つの力をバランスよく備えた人材が、今後ますます必要とされることでしょう。

 

こうした社会変化を受け、いま、日本は英語教育改革に取り組んでいるさなか、大学入試も、従来の「読む」「書く」に重点を置いた試験内容から変わろうとしています。

 

英検®やTOEFL®、TOEIC®など「話す」「聞く」「読む」「書く」をバランスよく判定する外部試験が注目されたのも、こうした経緯からです。

 

2020年度に開始した大学入学共通テストでは、英語外部検定の成績を反映するシステムが導入される予定でした。様々な理由から、この計画は見送りとなってしまいましたが、それでもすでに多くの大学が個別に英語外部検定を利用した入試を実施し、年々その数は増加する傾向にあります。

 

 

英語外部検定は具体的にどんなものがあるの?

 

では、各大学では、どのような英語外部検定を入試に利用しているのでしょうか。扱う検定の種類や級、点数は大学独自に定めていますが、ここでは主な検定を紹介します。

 

■実用英語技能検定(英検®

文部科学省が後援する日本最大級の英語資格試験。2020年度の志願者数は360万人(※)を超えます。実用英語の力を育てる7つの級を設定し、外国語運用能力の国際評価基準であるCEFRに対応した英検CSEスコアも発表しています。

※英検IBA、英検Jr.を含む合算値

 

■TOEFL®

世界中で3,500万人以上が受験している実績のある英語能力測定試験。大学入試から海外留学、就職までグローバルに活用できます。「話す」「聞く」「読む」「書く」の4技能をバランスよく測定し、国際標準CEFR B1~C2に連動したスコアで評価します。

 

■TOEIC®

日常生活やグローバルビジネスに通用する英語力を測定する世界共通テスト。「聞く」「読む」力を測る TOEIC® Listening & Reading Test と、「話す」「書く」力を測る TOEIC® Speaking & Writing Tests により、総合的な英語コミュニケーション能力を測定します。

 

■IELTS™

米国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、英国を含む英語圏の国々に留学、就労、移住を希望する人々の英語力を測定するハイレベルな英語試験です。国際的な認知度が高く、世界各地で毎年350万人を超える人々が受験しています。

 

■Cambridge English

英国ケンブリッジ大学の英語検定機構が運営する英語熟達度を測る試験。受検者は世界130カ国以上、年間250万人にのぼり、大学・企業・政府・省庁など20,000を超える世界中の機関に認定・活用されています。

 

■TEAP®

主に高校生を対象とした大学入試を想定して作られた英語能力判定試験。上智大学と日本英語検定協会が共同開発しました。「大学教育レベルにふさわしい英語力」を測るうえで適切な設計となっており、テスト内容は大学教育で遭遇する場面を考慮して作成されています。

 

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“英語の資格”が使える入試! 英語外部検定利用入試 リストページ

https://www.ei-navi.jp/news/gaiken2022/list/

 

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