英検対策講座【2級】大問1: 短文の語句空所補充問題

霜田 敦子(しもだ・あつこ)

解答・解説ページ

英検対策講座【2級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(5)までの(  )に入れるのに最も適切なものを1、2、3、4の中から一つ選びなさい。

[英検 2021年度 第3回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 1

 

Bill was not sure if the new girl was interested in him. He ( hesitantly ) asked her to go on a date with him and was pleased when she said yes.

 

  1. hesitantly
  2. academically
  3. spiritually
  4. terribly

 

 

【 訳 】

ビルはその転校生の女の子が自分に関心があるかどうかよく分からなかった。彼は彼とデートしてくれるようためらいがちに彼女に頼んだ。そして、彼女が「はい」と言ったときうれしかった。

 

【解説】

副詞の問題。空所を含む文は「彼は自分とデートしてくれるよう(  )彼女に頼んだ」です。

 

その前の文でBill was not sure if the new girl was interested in him.「ビルはその転校生の女の子が、彼に関心があるかどうかよく分からなかった」と述べられていることから、ビルは彼女のビルに対する気持ちをつかめないことが分かります。

 

その状況で「どのような」様子でデートに誘うのかと考えると、1 hesitantly 「ためらいがちに」が正解となります。

 

他の選択肢:2 academically「学問に関しては」3 spiritually「精神的に」4 terribly「ひどく」

 

形容詞のほとんどは語尾に-lyをつけることで副詞になります。 hesitantlyは形容詞hesitant「ためらいがちの」の副詞形で、動詞はhesitate「ためらう」です。

 

 

(2)

 

正解: 1

 

Highway 401 in Canada is the busiest road in North America. Every day, about 420,000 ( vehicles ) travel on it.

 

  1. vehicles
  2. tubes
  3. rivals
  4. deserts

 

 

【 訳 】

カナダの高速道路401号線は北米で一番渋滞する道路である。毎日、約42万台の車がその上を走っている。

 

【解説】

語彙(名詞)の問題。1文目はHighway 401 in Canada is the busiest road in North America.「カナダの高速道路401号線は北米で一番渋滞する道路である」です。

 

空所を含む文は「毎日、約42万台の(  )がその上を走っている」です。「その上」というのは前文にある「Highway 401」の上であり、高速道路の上を走るものを考えると、1 vehicles「車、乗り物」が正解となります。

 

他の選択肢:2 tubes「管、(ロンドンの)地下鉄」、3 rivals「競争相手」、4 deserts「砂漠」

 

vehicle「乗り物」は、car、bus、truck、train、bicycle、airplaneなどの乗り物全体を総称する名詞です。

 

 

 

(3)

 

正解: 2

 

Richard's teacher told Richard to stop bothering the other students. She said that if he ( persisted in ) behaving badly, she would send him to the principal's office.

 

  1. wore out
  2. persisted in
  3. relied on
  4. made for

 

 

【 訳 】

リチャードの先生はリチャードに、他の生徒に迷惑をかけるのをやめるように言った。彼女はもし彼がひどい行為をし続けるなら、彼を校長室に行かせるだろうと言った。

 

【解説】

動詞の問題。空所を含む文は「彼女はもし彼がひどい行為を(  )なら、彼を校長室に行かせるだろうと言った」です。

 

前文で Richard's teacher told Richard to stop bothering the other students.「リチャードの先生はリチャードに、他の生徒に迷惑をかけるのをやめるように言った」と述べられているので、「ひどい行為」とは「他の生徒に迷惑をかけること」となります。

 

こうしたひどい行為を「どうする」と校長室に行くことになるのかと考えます。正解は2 persisted in「~し続ける」です。

 

他の選択肢:1 wore out「(wear outの過去形)~を使い古した」、3 relied on「(rely onの過去形)~を頼った」、4 made for「(make forの過去形)~へ向かった」

 

動詞+前置詞で他動詞の働きをするものがあります。代表的なものを以下に挙げます。

 

(例)

call on「~を訪ねる」、deal with「~を扱う」、do without「~なしですます」、come across「~に出くわす」、hear from「~から連絡をもらう」など。

 

 

(4)

 

正解: 1

 

The power company said that rats were to ( blame for ) the blackout. The animals had eaten through wires connecting houses to the electricity supply.

 

  1. blame for
  2. begin at
  3. add to
  4. act on

 

 

【 訳 】

その電力会社は、ネズミが停電の原因だった、と言った。その動物は家と電力供給をつなぐ電線のあちこちを食い荒らしていた。

 

【解説】

動詞の問題。空所を含む文は「その電力会社は、ネズミが停電の(  )だった、と言った」です。

 

続く文では、The animals had eaten through wires connecting houses to the electricity supply.「その動物は家と電力供給をつなぐ電線のあちこちを食い荒らしていた」と、ネズミが停電の原因だったと述べられています。したがって、1 blame for「~の原因である、~に責任がある」が正解となります。

 

他の選択肢:2 begin at「~から始める」、3 add to「~に加える」、4 act on「~に基づいて行動する」

 

blame forには〈A + be動詞 + to blame for ~〉で「~の責任はAにある」という慣用的な使い方があります。

 

(例)

He is to blame for the accident.

「その事故の責任は彼にある」

 

 

 

 

(5)

 

正解: 3

 

Misaki's family moved to the United States when she was a little girl. Next year, Misaki ( will have lived ) there for more than half of her life.

 

  1. is living
  2. is to live
  3. will have lived
  4. has lived

 

 

【 訳 】

ミサキの家族は彼女が子どもの頃アメリカに引っ越した。来年には、ミサキは彼女の人生の半分以上をそこで生活していることになるだろう。

 

【解説】

未来完了形の問題。空所を含む文は「来年には、ミサキは彼女の人生の半分以上をそこで(  )」です。前文はMisaki's family moved to the United States when she was a little girl.「ミサキの家族は彼女が子どもの頃アメリカに引っ越した」です。

 

「子どもの頃」という過去の時点から、「来年」という未来のある1点までに「どのような状況が継続されているか」を予測するときには未来完了形を用います。したがって、3 will have lived「生活していることになるだろう」が正解です。

 

他の選択肢:1 is living「liveの現在進行形」、2 is to live「liveの不定詞」、4 has lived「liveの現在完了形」

 

未来完了形〈will have + 過去分詞〉は、未来のある1点の状況をそれ以前とつなげて予測するときに用います。それまでに何があったかを踏まえて、未来の状況を述べるのでwillの後に完了形〈have+過去分詞〉が用いられます。

 

(例)

These leaves will have turned red by next month.

「来月までにはこれらの葉は赤く色づいているだろう」

 

 

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この記事の筆者について

霜田 敦子(しもだ・あつこ)

PROFILE

英語教育(第2言語習得理論)を専門としている。立教大学文学部英米文学科卒業後、日本航空で国際線CAとして勤務。退職後、関東学院大学大学院で文学博士号取得。現在は関東学院大学、駒澤大学、実践女子短期大学、千葉工業大学で検定英語、リーディング、ライティングなどの授業を担当。2020年より実践女子大学研究推進機構研究員として、主にライティング指導法を研究している。『ヒューゴの不思議な発明』『ノッティングヒルの恋人』(スクリーンプレイ)、『シルフェ〈本の虫〉が語る楽しい英語の世界』(金星堂)の執筆にも携わる。

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