前回は、数ある英語外部試験からオススメとして「英検®」を紹介しました。2022年入試で95%以上(「スタギア大学受験」調べ)の大学が「英検®」の成績を合否判定等に利用しているからです。そこで今回は、この「英検®」について深掘りしていきます。さらに最近注目の英語外部試験であるTEAP®とIELTSについても見ていきましょう。

英検®の資格を持っていると、受験において得点換算や得点加算、試験免除などさまざまなメリットがあることが分かりました。つまり英検®をうまく活用することで大学受験を有利に進めることができるというわけです。でも一口に英検®といっても実は「英検®(従来型)」と「英検S-CBT®」、2つの形式があることをご存じですか?まずは、2つの英検®の特徴をチェックしておきましょう。
英検®(従来型)と英検S-CBT®の違いは?
「英検®(従来型)」は、筆記形式の一次試験と面接形式の二次試験が別の日に行われます。一方、「英検S-CBT®」はコンピューターを使った試験なので、スピーキング、リスニング、リーディング、ライティングの4技能を1日で受けることができます。
解答方法にも違いがあり、「英検®(従来型)」は、一次試験では手書きやマークシートでの解答。二次試験のスピーキングは、面接委員との口頭解答となります。一方、「英検S-CBT®」は、リーディングとリスニングはコンピューターでのクリック解答。スピーキングは、録画動画を見て声を吹き込んでいくスタイルです。またライティングは、申込時にタイピングか手書きかを選べるようになっています。
さらに試験の回数は「英検®(従来型)」は年3回ですが、「英検S-CBT®」は原則、毎週実施しているので、学校行事や部活動の予定にあわせて選べることが大きな特徴です。
最近注目のTEAP®とIELTSも要チェック!
英検®(従来型)と英検S-CBT®の違いは分かったかと思います。そして英検®のほかに最近、TEAP®とIELTSという試験を耳にしたことはありませんか?どちらもここ数年で受験者数が増えている英語試験です。TEAP®は、大学入試に利用できる英語4技能を測る試験で年に複数回受験することができます。取得したスコアで大学入試に活用できます。このTEAP®には、コンピューターを使った試験「TEAP CBT®」もあります。
一方のIELTSは、英語圏への留学や移住を目的に英語力を測定するものです。受験方法は、従来型のペーパー版とコンピューター版の2種類があり、スピーキングはいずれも対面となります。どちらも試験内容や時間は同じなので、自分が受験しやすい方を選ぶといいでしょう。また、IELTSには「アカデミック・モジュール」と「ジェネラル・トレーニング・モジュール」の2つのモジュールがあり、それぞれ受験科目や受験対象者が違います。必ず大学に確認してどちらのモジュールで試験を受けるべきかを確認してください。
※TEAP®とTEAP CBT®は異なるテストです。
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