【シリーズ企画】大学 ✕ 専門学校 学びの違いを探る

高校卒業後の進路として、今や多くの人が進学を考える時代です。大学全入時代の到来で、一部の難関大学を除けば比較的入りやすくなった大学への進学を検討するケースが多い一方で、やはりあえて専門学校を選ぶ人も少なくありません。「専門性を高めたい」「早く社会に出たい」という人のために、大学と比較しながら、専門学校の魅力を分野ごとにお伝えします。第2回目は「コンピュータ」「情報」「データサイエンス」です。

 

 

 

「コンピュータ」「情報」「データサイエンス」などの
分野で学ぶこと

 

大学も専門学校も学科・コースの名称はそれぞれ独自につけているため、「コンピュータ」「情報」系の境界はあいまいです。 「コンピュータ」「情報」系は、大学では「電気電子工学」「情報工学」「情報ネットワーク」などの学科が該当します。
一方、専門学校でもそれぞれ名称は異なりますが、Webサイトのデザイン制作・システムを学ぶ「ウェブ・メディア科」、システム開発・運用を学ぶ「情報処理科」、需要が高まるセキュリティ及びネットワーク分野を学ぶ「セキュリティ・ネットワーク科」、通信回線やプログラミングなどデジタル技術を学ぶ「電子技術科」等々、それぞれエキスパートを育成します。
いずれも低学年次に、コンピュータの基礎知識やプログラミングの基礎を学び、年次が上がると、たとえばシステム開発系は応用プログラミングやシステム設計を、システム運用系はインターネットやデータベースに関する理論を学びながら実習を行います。
「データサイエンス」は、毎日大量に生まれるビッグデータの分析方法を学びます。基本的にプログラミング技術や数学や統計学、さらにそれらを基本とした仮説検証を行いますが、その結果を活用し、社会や企業の課題を解決する能力まで求められます。近年、大学・専門学校ともにデータサイエンスを冠した学科や学べる学部が増加しています。2024年4月、熊本大学にできる「情報融合学環」は文理融合の学部連携組織で、DX、数理・データサイエンス人材を育成するとのことで、同分野の新たな飛躍が生まれそうです。

 

 

「コンピュータ」「情報」「データサイエンス」分野の
専門学校選び

 

大学では、広く浅く学びながら志望する分野を絞ることができる情報工学系が、文系出身者も入りやすく人気です。また、大学院への進学を視野に入れる人も少なくありません。
しかし、すでに分野を絞っていて、早く専門性を高めたい人は専門学校も検討してみましょう。専門学校に進学する際の志望校選びのポイントは、特待制度や資格取得のサポート、教員、実務に沿った授業をしているかどうかです。
たとえば東京電子専門学校には、様々な資格取得者を対象とした特待制度があります。多くは工業高校出身でないと持っていないような資格一覧の中に、英検®︎2級以上など英語力を問うものが入っており、普通科出身の入学者にもチャンスがあります。また、実務経験の豊富な教員による講義・実習も充実しています。企業との連携が強い専門学校は、就職にも期待ができるでしょう。
また、2〜3年という短期間で専門性を身につけるために、資格取得のサポートもしっかりしています。情報系の場合、求人票の要件に「基本情報技術者」の取得が課されていることもあるので、どんな資格取得が可能か、どんなサポートがあるのかチェックすることが大事です。

 

専門学校選びのポイント

●特待制度の充実度

●就職につながりやすい企業との連携=実務家による授業

●資格取得のサポート

 

 

「コンピュータ」「情報」「データサイエンス」を
学べる学校

 

【主な学校例】

■大学

北海道大学、東北大学、筑波大学、千葉工業大学、東京工業大学、工学院大学、芝浦工業大学、東京工科大学、東京理科大学、神奈川工科大学、静岡理工科大学、名古屋工業大学、大同大学、大阪大学、大阪大学、広島大学、山陽小野田市立山口東京理科大学、九州工業大学、福岡工業大学、熊本大学

 

■専門学校

宇都宮ビジネス電子専門学校、東京ITプログラミング&会計専門学校、東京工学院専門学校、専門学校 東京スクール・オブ・ビジネス、東京電子専門学校、日本電子専門学校、HAL東京、東京みらいAI&IT専門学校、大原簿記情報ビジネス専門学校横浜校、新潟コンピュータ専⾨学校

 

 

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