【学問を知る】どんなことを学ぶ?学問紹介+英語の活用 第1回 国際学

大学ではさまざまなことを学べますが、実際にどんなことを学んでいるのかを知ることで、自分に合った進路が選択できます。

 

 

 

「国際学」はどんな学問?

 

大学によって、国際学科、国際関係学科、国際社会学科など名称が異なります。国際的な視点で、国や地域の文化、歴史、言語、民族、経済、政治、法律、環境などを学際的に、あるいは複合的に学ぶ学問です。現代社会が抱える問題は、地域や国ごとに解決できることは少なく、さまざまな要因が重なり合って生まれた課題がほとんどです。
たとえば国同士の紛争の解決には、紛争が起きるに至った歴史や文化的背景を理解することが必要ですし、政治や国際法に基づく介入も必要です。紛争によって影響を受ける輸出入や景気には経済学も絡んできますし、破壊される環境や文化遺産への対応も迫られます。人道支援には、その民族のことや言語を知る必要もあるでしょう。
一つの学問で解決することができないため、幅広い知識で国際間の利害関係を調整し、異文化間での共存を促せるような人材の育成に欠かせない学問といえます。

 

 

「国際学」はどうやって学ぶの?

 

自分の研究テーマを決めるまでは、教員ごとに異なる地域や国について学びます。低学年次は、いくつかの国や地域をさまざまなテーマで学ぶことが多いでしょう。人道支援が専門の先生、経済や金融などビジネス寄りの先生、文理融合的な環境問題を扱う先生など、国際学系でも教員によってテーマは異なるので、研究室を選択する前に、自分が国際学にどういう形でアプローチしたいのかを見極める必要があります。
難民問題や食糧問題を扱う研究室では、海外でのフィールドワークや実習が課されたり、それ以外でも海外インターンシップの機会も多いので、その費用についても考えておくと安心です。

 

 

「国際学」と英語

「国際学」での英語の必要性は、大学によって異なります。ただ、「国際」がつくだけに、どの大学でも国際学系の学科では、語学教育にも力を入れています。なかには、ネイティブ教員が英語で進める授業がある大学も。その場合、学生に帰国子女や留学生が多いこともあり、環境的に英語力が必要になります。海外での実習やインターンシップに行きたい人は、今からヒアリングやスピーキングを鍛えておいた方が、進学後、より充実した学びになるでしょう。

 

 

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