学習の基本は、授業をしっかり聞くことと、ノートをうまく活用することです。とはいえ、ただ聞いて書けばいいのではありません。日頃の授業のノートのとり方のポイントを押さえ、工夫を凝らした自習用ノートを作ってみませんか？
こだわりノートに時間をかけない！
まずは授業用ノートの心得から。カラフルなペンで書き込んだきれいなノートって、憧れますよね。でも、これは向き不向きがあります。めんどくさがり屋の人は、細かい書き込みやカラフルな色分けは長続きしません。
字は最低限、自分が読めればいいですし、重要事項に蛍光ペンで線を引くくらいでOK。授業中にていねいなノートづくりにこだわってしまうと、先生の話している重要事項が頭に入ってこないですし、時間がもったいないです。
誰でもすぐにできることは、後で書き込みができるように余白を多めにとることです。先生が話す「ここ出るぞ」情報や補足情報、自分で調べたことを書き加える時に便利です。
心得がわかったら、次に目的別にノートを使い分けましょう。教科ごとに分けるのは当たり前ですが、主要教科については、少なくとも授業用のノートと自習（演習）用のノートの２冊を用意したいものです。
演習用のノート＋教科ごとのポイントはコレだ！
次は演習用のノートについて。教科書の演習問題や、市販の問題集を解くなど自習時に使います。出題先がわかるよう教科書のページと演習番号などを記入して、解答をします。解答したら、必ず◯✕をつけ、できなかった問題はできるまで挑戦してください。できない問題を着実になくしていくことで実力アップが可能です。攻略できた解答には、花丸など大きく印をつけるとモチベーションが上がります。
【英語】
英語の場合、やらなければいけないことが多いですが、がんばって「演習用」に加え、「単語・熟語用」「対訳用」など目的別にノートを用意しましょう。自分の苦手分野を集中して学ぶのに便利です。
【数学・理科】
図表は大きく書き、解答に至るまでの考えや計算をすべて書き込むことが大事です。計算スペースも大きくとってください。自分がどこで間違えたか、気づきやすくなります。
【国語】
「漢字用」「知識用」など目的別のノートを用意します。「知識用」は、慣用句やことわざなどに使います。授業中にわからなかった言葉だけピックアップして記入していくと、後で効率よく学べます。
【地歴・公民】
社会はプリント中心の場合はプリントへの書き込みでかまいませんが、ノートをとる場合は、右側に余白をたくさんとります。後で振り返りながら、資（史）料集などから補足事項を書き足してください。
ノート術で大事なのは、ノートをとることを目的とせず、自分が使いやすいノートをつくることと、とって終わりにしないことです。必ず見直して書き足したり、覚えたことをアウトプットするために使ってみましょう。自分が学習しやすいオリジナルなノートをつくることが学力アップの一歩です。