新学年がスタートしました。「そろそろ大学受験を意識しないと…」と感じている人も多いのではないでしょうか?そんな新高校3年生はもちろん、新1、2年生にも知っておいてほしい一部の大学において受験を有利にする英語外部検定利用入試についてお伝えします。今回は、最新動向をふまえて「英語外部検定利用入試」について詳しく解説します。
「大学受験を有利にする」と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、これは決して裏技ではなく、正当な入試制度です。実は受験には、さまざまな受験方法があります。大学や学部・学科、試験方法によっては、意外な条件や優遇措置が用意されているところもあります。今回、紹介する「英語外部検定利用入試」もそんな入試の一つです。
「英語外部検定利用入試」は英検®やTOEFL®、TOEIC®といった英語外部検定のスコア(級)を大学入試に活用できる制度で、持っていると受験を有利に進めることができるというもの。しかも、最近では大学の約半数以上が何らかの形で英語外部検定利用入試(外検利用)を導入しています。
外部検定で自分の実力を知るだけでなく、同時に大学受験にも活かせるなら受けた方がいいんじゃない? しっかりポイントをつかんで、志望校合格を目指しましょう!
英語外部検定利用の大学増加は英語4技能を重視しているから
英語外部検定(外検)の利用は、2015年の導入以降、増加傾向が続き、2026年度入試の一般選抜で採用した国公私立大は全体の6割を超え、490校以上(日本英語検定協会調べ)に上っています(※)。今では「持っているのが当たり前」と言ってもいいかもしれません。学校推薦型選抜や総合型選抜を含めると、ほぼすべての受験生にとって外部検定スコアが強力な武器となるでしょう。
その背景には、英語4技能(話す、聞く、読む、書く)を総合的に強化する授業へと見直され、大学入試でも「読む」「書く」に重点を置いた試験内容から「話す」「聞く」「読む」「書く」の4技能を重視するようになったことがあります。
一部の大学受験に有利になるおもな資格をチェックしよう!
外部検定といってもいろいろありますよね。そんな数ある検定のなかから、大学受験で活用され、有利になる代表的な検定をピックアップしました。
◆実用英語技能検定(英検®)
日本で多く利用されている検定です。試験問題は4技能のバランスを重視しています。実用英語の力を測定する8つの級を設定し、外国語運用能力の国際評価基準であるCEFRに対応した英検®CSEスコアも発表しています。2025年度から準2級と2級の間に「準2級プラス」が新設されているので、これまで2級のハードルが高いと感じていた方はチャレンジするといいかもしれません。
◆TOEFL iBT®
海外大学や留学でも使われる試験です。2026年から改訂され、試験内容やタスク構成が見直され、これまでのアカデミックな英語に加えて、学習環境で必要とされる重要な言語スキルとコミュニケーション能力を測定します。TOEFL iBT®は「読む・聞く・書く・話す」という4つの言語スキルが評価されます。改訂後に受験する場合は、これまでの形式との違いをしっかりチェックしておく必要があります。
◆TOEIC®
世界160カ国で実施されている世界共通テストです。5種類のテストがあり、「聞く」「読む」力を測る Listening & Reading Test と、「話す」「書く」力を測るSpeaking & Writing Test 、「話す」だけを測るSpeaking Testの3種類があります。さらに日常生活で活きた英語力を測定する2種類のTOEIC Bridge®Testsもあります。なお、紙の公式認定証は2025年度から希望者への発行となり、代わりに全受験者にデジタル公式認定証が発行されます。
◆IELTS
留学や移住に使える世界的試験で「アイエルツ」と読みます。英語力(4技能)を測定する試験で、世界140カ国、10,000以上の機関で採用されるなど国際的な認知度が高く、毎年300万人以上が受験しています。ペーパー版とコンピューター版がありますが、2026年6月から8月にかけたIELTSペーパー版は順次、終了となります。コンピューター版は、リスニング、リーディング、ライティングの3技能はコンピューター上で実施されますが、スピーキングテストは対面式で実施されます。
◆TEAP®
上智大学と日本英語検定協会が共同開発。主に高校生を対象に大学入試を想定して作られた大学で必要とされる英語力を測定する試験です。難易度の目安は、英検®準2級〜準1級程度。「大学教育レベルにふさわしい英語力」をより正確に測定するテストで、4技能で構成されています。上智大学をはじめ多くの大学で採用されています。なお、TEAP CBTは、2024年度第3回(2024年10月)で廃止となっています。
◆番外編
外部検定というと英語のイメージが強いですが、英語以外の資格もあります。漢検は、漢字能力を証明できる検定です。大学受験では2級以上で有利になり、級に応じて、点数加算や合否判定に考慮されます。このほか、数検(実用数学技能検定)や簿記、ITパスポートなども大学や学部によっては有利になる資格です。
外部検定は、「早めに受けられる」「複数回チャレンジできる」「本番の負担を減らせる」といったメリットがあります。早めに一度受験しておくと、受験直前に焦らずにすみそうですね。なお、志望する大学や学部、受験方法によっても有利になる資格は違います。募集要項などで事前に確認しておきましょう。
※各検定の受験者数等は「英ナビ!」調べ
英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
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