共通テストまであと3カ月。一般入試は2月以降ですが、年内に行われる学力入試もあるため、高3生は受験勉強に取り組みながら、最終的な志望校の選定にも余念がないでしょう。2026年度入試を経て2027年度入試がどうなっていくのか、今回も代々木ゼミナール教育情報センター 教育情報室室長・木戸葵氏に、どの学年にも役立つ話をうかがいました。
合格のチャンスを高めるため? 共通テスト3科目受験者が増加
木戸氏によれば「私立大専願の受験生にとって、私立大対策と共通テスト対策の両立は難しいとあちらこちらから声が聞こえてきます」ということで、実際にこれまで私立大志願者の「共通テスト離れ」が見られました。しかし、2026年1月実施の共通テストでは、いわゆる国公立大型の6教科8科目をフルセットで受験した割合が若干減少したものの、私立大型の3科目受験者がわずかに増加しました。私立専願の受験生が共通テストに戻ってきたようです。
「中には、国公立大志願でも受験科目の少ない公立大学等に志願したいと考えた受験生もいるのだと思いますが、私立大学志願者の場合、収容定員の厳格化が影響しているのだと考えられます。収容定員の厳格化によって、とりわけ首都圏にある大規模大学は合格しにくくなってきました。一般入試だけでは不安な受験生が、合格機会を増やすために共通テスト利用入試にも目を向けるようになったと感じています」(木戸氏)
私立大の共通テスト利用入試の場合、検定料が無料という大学も増えているそうです。共通テストに出願済みの人は、合格するチャンスを増やすためにも共通テスト利用入試はぜひ検討してみましょう。
共通テストと探究活動の意外なつながり!?
私立大学対策と共通テスト対策を両立するのは大変という話でしたが、共通テスト対策はどのようにしたらよいのでしょうか?
「共通テストでは、高校で学んできたことがしっかり身につき、大学で学ぶ上で使える知識になっているかどうかをはかります。そのため、高校の教科書の範囲内という方針のもとに出題される形となっています。つまり、共通テスト対策には、教科書の内容をしっかり学習することが重要です」(木戸氏)
さらに、共通テストの出題には、高校で行う探究活動が役に立つものがあるそうです。
「探究活動に関する生徒の文章が題材になっていて、それを読み解きながら問いに答えていくという出題形式があります。高校によって探究活動の内容は異なりますが、探究活動が共通テストにつながることも意識して学習を進めるとよいでしょう」(木戸氏)
次回はいよいよ最終回です。

