【高校・高専編】1,000校以上が実施!英検優遇制度

竹内みちまろ
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中学校を卒業すると、勉強する内容も専門的になり、将来進むべき道も固まり始めます。そして、英語の能力が広く求められている現在、英語力を身に着けていると、可能性がさらに広がって行くことが予想されます。

20151127-01 

 

教育現場でも、多くの学校が、英検資格を持っている生徒を受験で優遇する「入試優遇・単位認定制度」を採用しています。それだけ、英語力の習得に積極的な生徒を求めていると言えるのですね。

 

今回は、入試や適性検査で点数が加算されたり、合格判定で優先されたりする「入試優遇・単位認定制度」を採用している英検優遇校の中から、優遇内容と、どんな高校や高等専門学校があるのかを紹介したいと思います。

 

 

 

高校・高専だけで1,000校以上!

 

「英検」を運営している日本英語検定協会のWEBサイトによると、英検資格保持者を優遇する認定校は、中学校から大学までの合計で、公表可能校だけで1,741校もあり、その中で、高校・高専の数は、1,083校にものぼります。(2014年9月〜2015年2月19日にかけて行われた日本英語検定協会の調査に基づく) 

 

 

 

どんな優遇が受けられる?

 

優遇措置は、「入試・入学前に対する優遇」と「入学後にメリットがある優遇」の2つに分けることができます。

 

まずは、「入試・入学前に対する優遇」にはどんなものがあるのかを、ピックアップして見ていきましょう。

 

 

◆学科試験免除

 

学科試験免除は、英語をはじめとする試験が課されなかったり、100点満点と見なされる優遇です。

 

例)

札幌聖心女子学院高等学校

(私立・北海道札幌市)

【推薦入試】<公専>3級以上:英語基礎学力試験免除

 

共愛学園高等学校

(私立・群馬県前橋市)

【推薦入試】<公・専>/<英検推薦入試>準2級以上:作文免除で面接のみ

 

熊本高等専門学校

(国立・熊本県合志市)

【一般入試】2級以上:100点(満点)、準2級:70点を英語点へ換算(試験日から2年以内の取得に限る) 

※2015年度入試における優遇内容

 

 

◆点数加点

 

点数加点は、調査書の点数や、入試で取った点数に、さらに加算してくれる優遇です。

 

例)

宇都宮海星女子学院高等学校

(私立・栃木県宇都宮市)

【推薦入試】2級:3点、準2級:2点、3級:1点(取得級に応じて数値を評定値の合計に加算する)

 

日出学園高等学校

(私立・千葉県市川市)

【一般入試】準2級以上:10点、3級:5点をそれぞれ入試総合点に加算

 

京都共栄学園高等学校

(私立・京都府福知山市)

【一般入試】3級以上:10点加算

※2015年度入試における優遇内容

 

 

◆判定優遇

 

判定優遇は、合否判定の際に優遇されたり、考慮にされたりする優遇です。

 

例)

成女高等学校

(私立・東京都新宿区)

【推薦入試】<公専>3級以上:合否判定で考慮

 

豊川高等学校

(私立・愛知県豊川市)

【一般入試】3級以上:点数加算はしないが判定で優遇する

 

花園高等学校

(私立・京都府京都市)

【一般入試】3級以上:合否判定で考慮

※2015年度入試における優遇内容

 

 

◆出願条件、出願優遇

 

英検を持っていることで英語入試や推薦入試などを受けられるようになったり、出願条件が緩和されたりする優遇です。

 

例)

昭和学院高等学校

(私立・千葉県市川市)

【推薦入試】<公>/<A推薦>3級以上:出願条件の内申点32以上を30以上とする

 

聖和学院高等学校

(私立・神奈川県逗子市)

【出願条件・一般入試】3級以上

 

松徳学院高等学校

(私立・島根県松江市)

【出願条件・推薦入試】<専>/3級以上

※2015年度入試における優遇内容

 

 

 

入学時や入学後にもメリットが

 

英検を持っていると、入学金が免除されたり、奨学金を貰えたり、単位認定されたりすることもあります。「入学後にメリットがある優遇」をいくつかピックアップしてみます。

 

例)

北海学園札幌高等学校

(私立・北海道札幌市)

【一般入試・推薦入試<専>】2級:奨学金(一時金25万円)、準2級:奨学金(一時金10万円)

 

東京家政学院高等学校

(私立・東京都千代田区)

【一般入試・推薦入試】<特待A>準1級以上:入学金および授業料全額免除、<特待B>2級以上:入学金および授業料半額免除、<特待C>準2級以上:入学金免除

 

世田谷泉高等学校

(公立・東京都世田谷区)

【単位認定】準1級:4単位、2級:3単位、準2級:2単位、3級:1単位

※2015年度入試における優遇内容

※2014年度における単位認定内容

 

 

 

何級を持っていれば優遇される?

 

高校や高専では、3級や準2級から優遇が受けられる学校が多いのですが、4級から優遇する学校もあります。

 

例)

網走南ケ丘高等学校

(公立・北海道網走市)

【単位認定】準2級以上:3単位、3級:2単位、4級:1単位

 

草加西高等学校

(公立・埼玉県草加市)

【点数加算】一般入試/4級以上:調査書の扱いにおいて、一定以上の資格に加点する

 

名護高等学校

(公立・沖縄県名護市)

【判定優遇】一般入試・推薦入試

【公】・【専】/4級以上

※2015年度入試における優遇内容

※2014年度における単位認定内容

 

 

以上、駆け足で紹介してきましたが、「入試優遇・単位認定制度」は、まだまだご存じではない方もいるかもしれません。

 

日本英語検定協会のWEBサイトでは、優遇内容や取得級ごとに、制度を採用している学校を検索することができますので、受験校選びの際に、参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

 

注意事項

掲載されている情報は、2015年2月19日現在のものです。
また、入試優遇については、2015年度入試、単位優遇については、2014年度の状況を掲載しています。2016年度入試や2015年度単位優遇などの情報を把握される際には、各学校の発表している募集要項やウェブサイトなどをご覧ください。

 

 

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