国内で広がりをみせる「国際バカロレア」とは

竹内みちまろ

国際バカロレアが注目されている理由

国内に広がりをみせる「国際バカロレア」とは

 

 

国際バカロレアが注目されている理由

 

日本政府は2013年6月14日に日本再興戦略を閣議決定し、成長戦略の指針として示しました。

 

日本再興戦略には「グローバル化等に対応する人材力の強化」の項目が盛り込まれており、「国際バカロレア認定校等の大幅な増加(2018年までに200校)を目指す」と目標を掲げています。

 

また2015年9月、質の高い教育・学術研究等の推進に必要な事業や調査研究、国立大学法人の経営支援等を行う一般社団法人国立大学協会は、「国立大学の将来ビジョンに関するアクションプラン」を取りまとめ公表しました。その中で、確かな学力と多様な資質を持った人材を受け入れるため、国立大学は、推薦入試、AO入試と並び、国際バカロレア入試等の導入を拡大することを公言しました。

 

国際バカロレアの導入は、国を挙げて取り組む重要な課題となっています。

 

 

 

国際バカロレア導入をはじめ、教育のあり方が変化

 

文科省は、2020年度から、現在のマークシート方式による大学入試センター試験を中止し、暗記や解き方を知っているだけでは対応できない検証力や考察力も重視した「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」を導入する方針で、今年3月中には最終報告案を提示する見通しとなっています。

 

国際バカロレアの導入をはじめとする一連の教育改革の背景には、現在学校で学んでいる児童や生徒が社会で活躍する2050年頃、日本は多文化・多言語・多民族の人たちが協調と競争するグローバル社会の環境の中にあるとの予想があります。抜本的な改革は既に始まっており、日本の教育のあり方は、わずか数年間という短期間のうちに急激な変化を遂げることでしょう。

 

今後、国際バカロレアは日本全体の教育モデルとなり認定校の急増が予想されるため、決して意識の高い特別な学校の話ではありません。 まずは、身近な会話やニュースの中で「国際バカロレア(IB)」という言葉を耳にしたら、注目してみてはいかがでしょうか。

 

 

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