英検対策講座【3級】大問2: 会話文の文空所補充問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【3級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(3)までの(   )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。

[英検 2016年度 第2回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 4

 

Mother: I thought you had tennis practice today, Ben. ( Why are you home so early? )

Son: I felt sick, so I came home.

 

  1. How can I find you there?
  2. Where do you want to meet?
  3. When can we go together?
  4. Why are you home so early?

 

 

【 訳 】

母親:「あなたは今日、テニスの練習があると思っていたわ、ベン。どうしてこんなに早く帰っているの?」

息子:「具合が悪くて、帰ってきたんだ」

 

【解説】

大問2では、

① 質問文の意味を理解し、その応答文として適する文や語句を選択する問題

② 応答文の意味を理解し、その質問文として適する文や語句を選択する問題

③ 応答文に加える情報として適する文や語句を選択する問題

が主に出題されます。この問題は②の形式です。

 

母親の最初の文から、今日息子はテニスを練習する予定であることが分かります。息子の応答文で、接続詞so「だから~」を使って早く帰宅した理由を述べています。したがって、理由を尋ねる4のWhy are you home so early?「どうしてこんなに早く帰っているの?」が正解です。

 

選択肢1のHow can I find you there?は「そこでどのようにあなたを見つければよいのですか?」、2のWhere do you want to meet?は「あなたはどこで会いたいですか?」、3のWhen can we go together?は「私たちはいつ一緒に行けますか?」の意味です。

 

選択肢1のhowは交通手段を尋ねるときによく用いられるので、覚えておきましょう。

 

(例)

How can I get there?

「どのようにそこに行けますか?」

 

How do you usually come to school?

「あなたはいつもどのようにして学校に来るのですか?」

 

 

 

(2)

 

正解: 4

 

Girl: How do you like your new basketball shoes, Ryan?

Boy: ( They're great. ) They were a present from my grandparents.

 

  1. I'll take them.
  2. That's kind of you.
  3. I see them every day.
  4. They're great.

 

 

【 訳 】

女の子:「あなたの新しいバスケットボールの靴はどう、ライアン?」

男の子:「とても素晴らしいよ。祖父母からの贈り物なんだ」

 

【解説】

この問題は(1)の解説で述べた①の形式です。①の形式では、答えの後に加えられている文に、解答するための大切な情報が含まれていることがあるので注意して読みましょう。

 

How do you like ~?は「~はどうですか?」と、感想を尋ねる疑問文です。選択肢からこれに合った応答文を選びます。正解は4のThey're great.「とても素晴らしい」です。

 

選択肢1のI'll take them.は「それ(それら)を買います」、2のThat's kind of you.は「ご親切にありがとうございます」、3のI see them every day.は「私は毎日会います(見かけます)」の意味です。

 

shoes(靴)は2つあってその役割を果たすものなので、通常、複数形で用います。したがって、theyやthemに置き換えることに注意しましょう。

 

 

 

(3)

 

正解: 3

 

Grandson: Can I have a glass of milk, Grandma?

Grandmother: Of course, Michael. ( Help yourself. )

 

  1. That's right.
  2. Good luck.
  3. Help yourself.
  4. Me, neither.

 

 

【 訳 】

孫:「ミルクを1杯もらえますか、おばあちゃん?」

祖母:「もちろんよ、マイケル。自由にどうぞ」

 

【解説】

この問題は(1)の解説で述べた③の形式です。この形式では、会話の流れに沿って次に何を言うのが適切であるかを考えましょう。

 

孫がミルクを飲みたいと頼んでいるのに対し、祖母がOf course「もちろん」と言っています、この後にくる表現を選びましょう。正解は3のHelp yourself.「自由にどうぞ」です。Help yourself.は、自由に自分で取って食べたり飲んだりしてほしいときに用いられます。

 

選択肢1のThat's right.は「その通りです」、2のGood luck.は「うまくいきますように(ご幸運を)」、4のMe, neither.は「私も違います」の意味です。

 

Can I ~?は「~してもいいですか?」と相手に許可を求める 表現です。a glass of ~は「グラス一杯の~」の意味で、milkやwaterなどの冷たい飲み物に用います。

 

選択肢4のMe, neither.は相手が否定文を述べたときに、「私もです」と言うときに用います。相手が肯定文を述べたときにはMe, too.を用います。

 

(例)

A: I have a dog. 「私は犬を飼っています」(肯定文)

B: Me, too. 「私もです」(「私も犬を飼っています」の意味で用いる)

 

A: I don't have a dog. 「私は犬を飼っていません」(否定文)

B: Me, neither. 「私もです」(「私も犬を飼っていません」の意味で用いる)

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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