かつて「英検」の試験結果は受験級の合否のみ伝えられていた。今ではそれに加えて「CSEスコア」という得点が算出され、入試に利用する大学が増えている。今回は入試での「英検」最新利用方法を紹介しよう。
英検ってどんなテスト?
ほとんどの大学の外検入試で利用することができる英検。受験生の皆さんも、受けたことがある人は多いだろう。ここであらためて英検の試験形式について見てみよう。
英検は初級から上級レベルまで7つの級に分かれている。各級で試験問題が異なるので、自分のレベルに合った級を選び、試験に挑むことになる。各級の出題内容とレベルをまとめたのが下の表だ。
大学入試で主に利用される級は準2~準1級。1次試験(筆記試験)で「読む・聞く・書く」、2次試験(面接)で「話す」の4技能が測定される。
■英検級別 測定される技能と試験レベル ※2018年度検定
読む | 聞く | 書く | 話す | 合格ライン (CSEスコア) | 試験レベル | |
---|---|---|---|---|---|---|
1級 | ○ | ○ | ○ | ○ | 2630 | 大学上級 |
準1級 | ○ | ○ | ○ | ○ | 2304 | 大学中級 |
2級 | ○ | ○ | ○ | ○ | 1980 | 高校卒業 |
準2級 | ○ | ○ | ○ | ○ | 1728 | 高校中級 |
3級 | ○ | ○ | ○ | ○ | 1456 | 中学卒業 |
4級 | ○ | ○ | - | ○ | 622 | 中学中級 |
5級 | ○ | ○ | - | ○ | 419 | 中学初級 |
大学入試で使われる英検のもうひとつの評価方法「CSEスコア」って?
英検の試験結果には合格・不合格に加えて、「CSEスコア」という、すべての級で共通の尺度に沿った得点が掲載される。2015年度から導入されたこのCSEスコア。はじめて聞く受験生もいるだろう。
ここで受験生Aくんと外検マンのCSEスコアについての会話を見てみよう。
この記事は「螢雪時代(2018年7月号)」より転載いたしました。
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