英検対策講座【4級】大問1: 短文の語句空所補充問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【4級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(5)までの(   )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。

[英検 2017年度 第3回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 3

 

A: Can you help me, Dad?

B: Sorry. I'm ( busy ) now.

 

  1. big
  2. nice
  3. busy
  4. young

 

 

【 訳 】

A: 私のことを手伝ってくれる、お父さん?

B: ごめん。今、忙しくて。

 

【解説】

選択肢はすべて形容詞です。形容詞は形状や状況を説明する際に用いられます。手伝ってほしいと頼まれたB(父親)がSorry.「ごめん」と断っています。その後にはその理由を述べる文が続くはずです。正解は3のbusy「忙しい」です。

 

選択肢1のbigは「大きい」、2のniceは「すてきな、良い」、4のyoungは「若い」の意味です。

 

形容詞を問う問題はよく出題されます。基本的な形容詞を覚えておきましょう。いくつか示しますので、意味が言えるか試してみましょう。

 

(1) simple (2) difficult (3) high (4) popular (5) famous (6) careful (7) different (8) soft (9) warm (10) important (11) sad (12) exciting (13) boring (14) glad (15) hungry (16) quiet (17) kind (18) heavy (19) fast (20) funny

 

<答え>

(1) 簡単な、質素な (2) 難しい (3) 高い (4) 人気のある (5) 有名な (6) 注意深い (7) 異なる (8) やわらかい (9) 暖かい (10) 重要な (11) 悲しい (12) 興奮する、わくわくする (13) 飽き飽きする、つまらない (14) うれしい (15) 空腹な (16) 静かな (17) 親切な (18) 重い (19) 速い (20) おかしい、こっけいな

 

 

 

(2)

 

正解: 4

 

A: One orange juice, please.

B: What ( size ) would you like?

A: Small, please.

 

  1. way
  2. hour
  3. sound
  4. size

 

 

【 訳 】

A: オレンジジュースを1つください。

B: どのサイズにしますか?

A: 小をお願いします。

 

【解説】

whatの後には名詞を置いて、「どんな~」「何~」と尋ねることができます。ジュースを買っていることから、店で注文している場面であることが分かります。Bの質問に対して、Small, please.「小をお願いします」と答えていることから、正解は4のsize「サイズ」です。

 

選択肢1のwayは「方法、道」、2のhourは「時間」、3のsoundは「音」の意味です。

 

would likeはwantと同じ「~が欲しい」の意味の熟語です。would likeはwantよりも丁寧な言い方になります。次のような使い方をするので、確認しましょう。

 

I'd like some coffee.

「コーヒーが欲しいです」

※I'dはI wouldの短縮形です。

= I want some coffee.

 

Would you like some coffee?

「コーヒーはいかがですか?」

= Do you want some coffee?

 

I'd like to live in Canada.

「私はカナダに住みたいです」

= I want to live in Canada.

 

 

 

(3)

 

正解: 3

 

A: Will it rain tomorrow, Dad?

B: I ( have ) no idea. Let's check the Internet.

 

  1. take
  2. find
  3. have
  4. put

 

 

【 訳 】

A: 明日は雨が降るかな、お父さん?

B: 分からないな。インターネットで確かめよう。

 

【解説】

選択肢はすべて動詞です。動詞の場合、その後の目的語との組み合わせを考えます。この問題の場合、no idea「考えがないこと」と組み合わせて適する動詞を選びます。正解は3のhaveで、I have no idea.で「分かりません」という意味になります。

 

選択肢1のtakeは「~を取る」、2のfindは「~を見つける」、4のputは「~を置く」の意味です。

 

I have no idea.の他に「分からない」という意味で用いる表現を示しますので、確認しましょう。

 

(例)

A: Is Tom coming to the party?

「トムはパーティーに来ますか?」

B: I'm not sure.

「分からない(確信がもてない)」

 

A: Is this the right answer?

「これは正しい答えかな?」

B: I don't know. Let's ask our teacher.

「分からない。先生に聞いてみよう」

 

 

 

(4)

 

正解: 1

 

A: Did you ( sleep ) well last night, Ellen?

B: Yes, I did. I feel wonderful.

 

  1. sleep
  2. sleeps
  3. sleeping
  4. slept

 

 

【 訳 】

A: 昨夜はよく寝ましたか、エレン?

B: はい。素晴らしい気分です。

 

【解説】

選択肢の単語は、動詞sleepとその変化形です。したがって、意味の違いを考えるのではなく、文の中の(  )の位置に適する形を考えます。

 

Aの文は文頭がDidで始まっている疑問文です。didを用いる場合、動詞は原形(もとの形)を用います。したがって、正解は1のsleepです。

 

do、don't、does、doesn't、did、didn't、can、can't、will、won'tなどを疑問文や否定文で用いるとき、動詞は原形となることを覚えておきましょう。

 

動詞の形を問う問題では、次のことを確認しましょう。

 

① 文の流れが過去のことを述べている →過去形

(例) I went to the restaurant and ate two hamburgers.

「レストランに行ってハンバーガーを2つ食べた」

 

② 現在形の文で主語が三人称単数 →-(e)sの形

(例) My father sometimes eats sushi.

「父はときどき寿司を食べる」

 

③ 助動詞(canやwillなど)が直前にある →原形

(例) My son can't eat hot food.

「息子は辛い食べ物は食べられない」

 

④ 疑問文や否定文でdoesやdidが含まれる →原形

(例) I didn't eat breakfast today.

「今日は朝食を食べなかった」

 

⑤ be動詞が直前にあり、進行形 →-ing形

(例) My mother was eating something when I got home.

「ぼくが帰宅したとき母は何かを食べていた」

 

⑥ 前置詞の直後で、動名詞 →-ing形

(例) Thank you for coming to my party.

「パーティーに来てくれてありがとう」

 

 

 

(5)

 

正解: 3

 

Jack's wife cooked ( him ) a special dinner last night.

 

  1. his
  2. he
  3. him
  4. its

 

 

【 訳 】

ジャックの妻は昨夜、特別な夕食を彼のために料理しました。

 

【解説】

選択肢はすべて人称代名詞です。また、選択肢1, 2, 3はすべて男の人(単数)を表す人称代名詞です。したがって、意味の違いではなく、文の中の(  )の位置に適する形を考えます。(  )の位置が動詞の直後にあり、「彼に料理した」という意味の文となるので、正解は3のhimです。

 

人称代名詞は、自分と相手、話題に出てきた人やものなどの代わりに使われる語です。例えば、I、 you、he、she、it、we、him、us、our、they、them、theirなどが人称代名詞です。

 

動詞の直後の「~に」や「~を」に当たる語を目的語といいます。この文ではcookedの後に2つの目的語を「(人)に」と「(もの)を」の順番に置いています。give, make, teach, showなどの動詞は後に2つの目的語を置くことができます。

 

(例)

My father gave me his old guitar.

「父が私に彼の古いギターをくれました」

 

目的語として使用する人称代名詞は、me(自分)、you(単数または複数の相手)、 him(単数の男性)、her(単数の女性)、it(単数のもの)、them(複数の人やもの)、us(自分を含む複数)となります。

 

目的語は文の中の次の2カ所に置かれます。

① 動詞の直後

(例)

That is Ken's brother. I like him.

「あの人はケンのお兄[弟]さんです。私は彼が好きです」

 

② 前置詞(with, to, forなど)の直後

(例)

That is Ken's brother. I sometimes play tennis with him.

「あの人はケンのお兄[弟]さんです。私はときどき彼とテニスをします」

 

選択肢1のhisは後に名詞を置き、組み合わせて使います。

(例)

My brother plays tennis. This is his racket.

「私の兄[弟]はテニスをします。これは彼のラケットです」

 

選択肢2のheは文の主語として用います。

(例)

This is my brother. He likes music. He can play the guitar.

「この人は私の兄[弟]です。彼は音楽が好きです。彼はギターを弾くことができます」

 

選択肢4のitsは単数のものの代わりに用います。選択肢1と同じく、後に名詞を置き、組み合わせて用います。

(例)

I have a bird. This is its picture.

「私は鳥を飼っています。これがその写真です」

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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