英検対策講座【3級】大問1: 短文の語句空所補充問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【3級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(5)までの(   )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。

[英検 2018年度 第1回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 3

 

When I went to the restaurant, it was closed. A ( sign ) on the door said it would open again tomorrow.

 

  1. couple
  2. hill
  3. sign
  4. goal

 

 

【 訳 】

私がそのレストランに行ったとき、閉まっていました。ドアの掲示には明日は再び開くと書いてありました。

 

【解説】

大問1では、文中の(  )の位置が解答するためのヒントになります。この問題では文頭に“A (  )”があり、その後に動詞のsaidが置かれています。英文では「主語+動詞」の部分を最初に置くことから、(  )は主語ということが分かります。on the doorは主語である(  )を修飾する語句になります。onは「接触している」ことを表すので、レストランのドアについているものや貼ってあるものを考えます。したがって、正解は3のsign「掲示」です。

 

選択肢1のcoupleは「二人連れ」、2のhillは「丘」、4のgoalは「ゴール、目標」の意味です。

 

動詞のsayは主語がsignやnewspaperなどであると「~と書いてある」の意味になります。

 

(例)

Today's newspaper says it is going to be rainy this evening.

「今日の新聞に、今晩は雨になると書いてあります」

 

 

 

(2)

 

正解: 1

 

A: Last Saturday, my cousins came to visit. We had a big dinner and enjoyed talking with each other.

B: That ( sounds ) like fun.

 

  1. sounds
  2. cries
  3. feels
  4. plans

 

 

【 訳 】

A: 先週の土曜日、私のいとこが訪ねてきました。私たちは夕食をたくさん食べ、互いに話をして楽しみました。

B: それは楽しそうだね。

 

【解説】

選択肢はすべて動詞です。したがって、その直前のThatは主語ということになります。Thatはすでに話したことの代わりに使われることがあります。よって、ThatはAが話した内容となります。Aの話を聞いての応答で、like fun「楽しそう」とあるので、正解は1のsoundsです。That sounds like fun.で「それは楽しそうだね」という意味です。これは、相手の言ったことに感想を述べたり相づちを打ったりする表現です。

 

選択肢2のcriesは「泣く、叫ぶ」、3のfeelsは「感じる」、4のplansは「計画する」の意味です。

 

動詞soundは[主語+動詞+補語]の文型で使える動詞です。この場合の補語とは主語を説明する役割を持っています。もう少し詳しく説明します。

 

Your story is interesting.

「あなたの話は面白いです」

 

この文は、your story「あなたの話」=interesting「面白い」というつくりになっています。

 

聞いたり読んだりしたことについて述べたいときにはisのところにsoundを置きます。

 

Your story sounds interesting.

「あなたの話は面白そう(聞いて面白そうに思う)」

 

soundsのあとにはinterestingやexcitingなどの形容詞を置きます。「あなたは(話し方が)先生みたい」のように名詞を使いたいときには、like「~のような」を名詞の前に置き、You sound like a teacher.とします。soundは聞いて感じることを述べる動詞ですが、見て感じることを述べるときにはlookを使います。

 

You look happy.

「あなたは幸せそう(幸せそうに見える)」

 

You look like my sister.

「あなたは私の妹に似ている」

 

 

 

(3)

 

正解: 1

 

I got this T-shirt for my birthday. At ( first ), I didn't like the color very much, but now it's my favorite. I wear it all the time.

 

  1. first
  2. front
  3. once
  4. then

 

 

【 訳 】

私は自分の誕生日にこのTシャツを買いました。最初は色があまり好きではなかったのですが、今は私の大のお気に入りです。しょっちゅうそれを着ています。

 

【解説】

大問1には、2語以上の語で1つの意味を表す熟語の問題が数問入っています。この問題も、At (  )で熟語になっていると考えられます。色が気に入らなかったが、後になってお気に入りになったとのことなので、正解は1のfirstです。At firstで「最初は」という意味になります。最初の考えが後で変わることを表すときに用いる表現です。

 

選択肢2のfrontは「前」、3のonceは「一度」、4のthenは「そのとき」の意味です。

 

2文目にvery muchが使われていますが、否定文(notのある文)で使うと、「あまり~ない」という意味になります。

 

(例)

I like swimming very much.

「私は水泳がとても好きです」

 

I don't like swimming very much.

「私は水泳があまり好きではありません」

 

all the timeは「しょっちゅう、ずっと、しばしば」という意味の熟語です。

 

at firstとfirstの使い方によく誤りが見られます。例文を示しますので確認しましょう。

 

(例)

I moved to Tokyo last year. At first, I didn't like Tokyo.

「昨年東京に引っ越しました。最初は東京が好きではありませんでした」

→後になって好きになることを表している。

 

I got up at six this morning. First, I washed my face.

「今朝は6時に起きました。最初に顔を洗いました」

→「最初に」と順番を表している。

 

 

 

(4)

 

正解: 4

 

A: When ( does ) your violin lesson start, Nancy?

B: At five, Dad.

 

  1. is
  2. are
  3. do
  4. does

 

 

【 訳 】

A: あなたのバイオリンのレッスンはいつ始まるの、ナンシー?

B: 5時よ、お父さん。

 

【解説】

whenを用いた疑問文は[When+ふつうの疑問文(yesかnoで答える形のもの)]です。ふつうの疑問文はdo, does, did, is, are, can, willなどで始めます。このうち、do, does, did, can, willは後に動詞を伴います。この文の場合、後にstart「始まる」という動詞があります。したがって、答えは選択肢3のdoか4のdoesのいずれかになります。主語であるyour violin lessonが単数のため、正解は4のdoesになります。

 

whenを用いた疑問文の例を示しますので、確認しましょう。

 

When is your birthday?

「あなたの誕生日はいつですか?」

 

When do you study?

「あなたはいつ勉強するのですか?」

 

 

 

(5)

 

正解: 1

 

My little brother lost my favorite CD again. He really makes ( me ) angry.

 

  1. me
  2. my
  3. we
  4. our

 

 

【 訳 】

弟が私のお気に入りのCDをまたしてもなくしてしまった。弟は本当に私を怒らせる。

 

【解説】

選択肢はすべて人称代名詞です。問題文を見ると、(  )の位置が動詞の直後となっています。この位置に入れる人称代名詞は、me, you, him, her, it, them, usとなります。したがって、正解は1のme「私を」になります。

 

2文目は[主語+動詞+目的語+補語]の文型となっています。この場合の補語とは目的語を説明する役割を持っています。makeはこの文型で使える動詞です。[make A B]で「AをB(の状態)にする」という意味になります。Bには主に名詞や形容詞が入ります。

 

(例)

The coach made Tom the captain of the team.

「コーチはトムをそのチームのキャプテンにしました」

 

The news made me sad.

「その知らせは私を悲しくさせました(そのニュースを聞いて悲しくなった)」

 

選択肢my, we, ourを用いた例文を示しますので、文中での位置を確認しましょう。

 

My school is big.

「私の学校は大きいです」

☆ myは後に名詞を置く。my schoolで1つの固まりと考える。

 

We like our school.

「私たちは私たちの学校が好きです」

☆ weは主語に使う。ourはmyの仲間で、この後に名詞を置く。

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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