英検対策講座【4級】大問3: 日本文付き短文の語句整序問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【4級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(3)までの日本文の意味を表すように①から⑤までを並べかえなさい。そして、2番目と4番目にくるものの最も適切な組合せを1, 2, 3, 4の中から一つ選びなさい。 ※ただし、(   )の中では、文のはじめにくる語も小文字になっています。

[英検 2019年度 第3回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 4

 

【正しい語順】

メリッサは箱の中から母親の黄色いドレスを見つけました。

 

( ① dress ② in ③ found ④ yellow ⑤ her mother's )

Melissa ( found ) ( her mother's ) ( yellow ) ( dress ) ( in ) a box.

 

  1. ① - ②
  2. ④ - ②
  3. ③ - ①
  4. ⑤ - ①

 

 

【解説】

英語の語順の基本は[主語+動詞]です。大問3の解答のコツは、[主語+動詞]の部分を初めに考えることです。

 

この文の主語は「メリッサは」で、動詞は「見つけました」なので、Melissaの直後はfoundになります。動詞の直後には「~を」にあたる目的語を置くことがあります。この問題の場合も、「母親の黄色いドレスを見つけました」となっているので、foundの直後には「母親の黄色いドレス」にあたる語句を置くことになります。「母親の黄色いドレス」に関わる語句は、dress, yellow, her mother'sです。「(誰々)の」に当たるmy、your、Tom'sや、aやtheなどは語句のかたまりの最初に置くので、her mother's yellow dressの語順になります。最後に「箱の中から」の場所を表すin a boxを置き、Melissa found her mother's yellow dress in a box.の文が完成します。

 

foundはfind「~を見つける」の過去形です。よく使われる動詞なので、覚えておきましょう。

 

 

 

(2)

 

正解: 4

 

【正しい語順】

ブラウンさんと彼女の息子は昨日歯医者にいました。

 

( ① at ② her son ③ and ④ were ⑤ Mrs. Brown )

( Mrs. Brown ) ( and ) ( her son ) ( were ) ( at ) the dentist yesterday.

 

  1. ① - ④
  2. ④ - ②
  3. ② - ③
  4. ③ - ④

 

 

【解説】

(1)で述べたように、英文の最初は[主語+動詞]なので、まずこの部分を考えましょう。主語は「ブラウンさんと彼女の息子は」です。「…と~」はandを使って接続するので、Mrs. Brown and her sonとなります。次に続くのは動詞の「いました」です。be動詞のwereはamやisの過去形で、be動詞には「~にいる」「~にある」の意味もあります。最後に「歯医者に」のthe dentistの前にatを置きます。したがって、Mrs. Brown and her son were at the dentist yesterday.の文が完成します。

 

主語の部分をandで結ぶにはいくつかルールがあります。

 

☆「トム」と「マイク」をつなげるときは、Tom and MikeでもMike and Tomのどちらでも構いません。

☆「私」と「トム」をつなげるときは、Tom and IのようにIを後に置きます。

☆「あなた」と「トム」をつなげるときは、You and Tomのようにyouを前に置きます。

☆「トム」と「彼の姉[妹]」をつなげるときは、Tom and his sisterとなります。His sister and Tomの言い方はできません。なぜなら、hisは既に話題に出てきた人を指す代名詞だからです。Tomと述べることで、その後のhisがTom'sを示すことが分かります。この理由から、Mrs. Brown and her sonもHer son and Mrs. Brownとすることはできません。

 

 

 

(3)

 

正解: 1

 

【正しい語順】

今夜は早くお風呂に入ったほうがいいですよ。

 

( ① bath ② you ③ a ④ should ⑤ take )

( you ) ( should ) ( take ) ( a ) ( bath ) early tonight.

 

  1. ④ - ③
  2. ② - ④
  3. ⑤ - ①
  4. ③ - ①

 

 

【解説】

まず[主語+動詞]の部分を考えましょう。主語は日本文には見当たりません。日本文ではIやyouなどの主語を表す「私は」や「あなた(あなたがた)は」はよく省略されます。この場合、「お風呂に入ったほうがいいですよ」と声を掛けられた人物は話し相手のyouです。動詞は「入る」ですが、「(入った)ほうがいいです」と意味が加えられています。このような場合、動詞の直前に語を加えます。動詞takeの前に「~したほうがいい」「~すべき」の意味のshouldを置き、You should takeの語順となります。「お風呂に入る」はtake a bathです。したがって、You should take a bath early tonight.の文が完成します。

 

動詞の前に入れて意味を加える語(句)を示しますので、確認しましょう。

(例)

I can play the piano.

「私はピアノを弾くことができる

 

I will play the piano at the school festival.

「私は文化祭でピアノを弾きます

 

I am going to play the piano this evening.

「私は今晩、ピアノを弾く予定です

 

You have to play the piano.

「あなたはピアノを弾かなければなりません

 

You don't have to play the piano.

「あなたはピアノを弾く必要はありません

 

You mustn't play the piano now.

「今、ピアノを弾いてはいけません

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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