英検対策講座【3級】大問2: 会話文の文空所補充問題

解答・解説ページ

 

Answers ～解答・解説～

 

次の(1)から(3)までの会話について、（　　　）に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。

[英検 2020年度 第2回検定問題より]

 

 

（1）

 

正解： 1

 

Salesclerk: Do you need any help, sir?

Customer: Yes. I love the color of this jacket. ( Can I try it on? )

Salesclerk: Of course. The mirror is over there.

 

1. Can I try it on?
2. Can I work here?
3. How much is this?
4. Where is the elevator?

 

 

【 訳 】

店員：ご用はありませんか、お客様？

客：はい。このジャケットの色がとてもいいですね。試着はできますか？

店員：もちろんです。鏡があちらにございます。

 

【解説】

大問2では、

① 質問文の意味を理解し、その応答文として適する文や語句を選択する問題

② 応答文の意味を理解し、その質問文として適する文や語句を選択する問題

③ 応答文に加える情報として適する文や語句を選択する問題

がよく出題されます。この問題は②の形式です。

 

選択肢はすべて疑問文です。疑問文を選ぶ問題では、答えの文をしっかりと確認しましょう。答えの文では、Salesclerk「店員」が「もちろんです。鏡があちらにございます」と言っています。このことからCustomer「客」が質問したことを推察しましょう。正解は1のCan I try it on?「試着はできますか？」です。

 

選択肢2のCan I work here?は「ここで働くことはできますか？」、3のHow much is this?は「これはいくらですか？」、4のWhere is the elevator?は「エレベーターはどこですか？」の意味です。

 

Do you need any help?は「ご用はありませんか？」「何かお手伝いしましょうか？」の意味で、お店でよく使われる表現です。他にも同様の意味でMay [Can] I help you?がよく使われます。選択肢1のtry ～ on「～を試着する」の熟語とともに覚えておきましょう。

 

 

 

（2）

 

正解： 1

 

Daughter: Dad, I'm going on a trip next weekend. Can I borrow your suitcase?

Father: Sorry, but ( it's broken. )

 

1. it's broken.
2. I'll be late.
3. I can't go.
4. I don't need it.

 

 

【 訳 】

娘：お父さん、次の週末に旅行に行く予定なの。お父さんのスーツケースを借りてもいい？

父親：すまないけど、壊れているんだよ。

 

【解説】

この問題は、(1)の解説で述べた③の形式です。

 

娘が旅行にいくために、スーツケースを借りることを父親に頼んでいます。ところが父親はSorry「すまない」と断っています。スーツケースを貸すことのできない理由がbutの後に続くと考えられます。したがって、正解は1のit's broken.「（それは）壊れている」です。itはスーツケースを指しています。

 

選択肢2は「私は遅れます」、3は「私は行けません」、4は「私はそれを必要としていません」の意味です。

 

go on a tripで「旅行に行く」の熟語です。Can I ～?は相手に許可を得るときに用いる表現です。

 

 

 

（3）

 

正解： 4

 

Son: I can't choose which T-shirt to buy, the white one or the blue one.

Mother: Well, ( please decide quickly. ) It's almost time to go home.

 

1. don't tell me.
2. look in your bedroom.
3. wash it tonight.
4. please decide quickly.

 

 

【 訳 】

息子：白と青のどっちのTシャツを買ったらいいか選べないよ。

母親：ええと、早く決めてちょうだい。もう家に帰らなければならない時間だから。

 

【解説】

息子が店でTシャツを選んでいる場面であることが、Son「息子」の言っている英文から分かります。それに対して母親が言うことを選ぶ問題です。このような問題では、（　　）の後の情報が重要となります。It's almost time to go home.「もう家に帰らなければならない時間だから」の文から、母親は帰宅を急いでいることが分かります。したがって、正解は4のplease decide quickly「早く決めてちょうだい」です。

 

選択肢1のdon't tell me.は「私に言わないで」、2のlook in your bedroom.「あなたの寝室を見なさい」、3のwash it tonight.は「今夜それを洗いなさい」の意味です。

 

I can't choose which T-shirt to buy,は、which T-shirtの後にto buyが続いています。［疑問詞＋to＋動詞の原形］の不定詞が使われています。whichの後に名詞（T-shirt）が置かれていることで、やや複雑になっています。以下に例文を示すので確認しましょう。

 

（例）

I don't know what to buy.

「私は何を買えばいいのか分かりません」

 

Please tell me how to use this machine.

「この機械の使い方を私に教えてください」

 

I can't decide what present to buy for her.

「彼女にどんなプレゼントを買うか決められません」

 

I can't decide which book to read.

「どちらの本を読むか決められません」

 

It's almost time to go home.にも不定詞［to＋動詞の原形］が使われています。to go homeがtimeを修飾しています。名詞を修飾する不定詞（形容詞的用法）の他の例を示しますので、確認してください。

 

（例）

I have a lot of things to do today.

「今日はやるべきことがたくさんある」

 

I want something to eat.

「何か食べるものがほしい」

 

I don't have time to do it now.

「今それをする時間がない」