英検対策講座【2級】大問1: 短文の語句空所補充問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【2級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(5)までの(   )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。

[英検 2020年度 第3回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 1

 

In Franklin City, water ( conservation ) has become a big concern. The city is asking people to use as little water as possible.

 

  1. conservation
  2. publication
  3. revolution
  4. ambition

 

 

【 訳 】

フランクリン市では、水の保全は大きな関心事になっている。市は人々に水の使用をできるだけ少なくするよう求めている。

 

【解説】

名詞の問題。2文目の「人々に水の使用をできるだけ少なくするよう求めている」状況で「何」が関心事なのでしょうか。正解は1. conservation「(水の)保全」です。

 

他の選択肢:2. publication「発表」、3. revolution「革命」、4. ambition「野心」

 

 

 

(2)

 

正解: 1

 

A : How much does it cost to travel to Dubai?

B : Well, the prices ( vary ). They are high over the new year holidays but much lower at other times of the year.

 

  1. vary
  2. navigate
  3. pause
  4. struggle

 

 

【 訳 】

A:ドバイまで旅行するのにいくらかかりますか?

B:そうですね。料金はいろいろです。お正月休み中は高いですが、その他の時期はずっと安いです。

 

【解説】

動詞の問題。Aの「ドバイまで旅行するのにいくらかかりますか?」を受けて、Bは空所を含む文に続けて「お正月休み中は高いが、その他の時期はずっと安い」と答えています。これをヒントにして空所を含む文は「料金はいろいろ」となるので、正解は1. vary「異なる」です。

 

他の選択肢:2. navigate「~を誘導する」、3. pause「休止する」、4. struggle「もがく」

 

 

 

(3)

 

正解: 3

 

It is difficult for many students to decide ( on ) a university to enter after high school.

 

  1. under
  2. in
  3. on
  4. beyond

 

 

【 訳 】

多くの学生にとって、高校卒業後に入る大学を決めることは難しい。

 

【解説】

熟語の問題。動詞decideは決定するものが名詞の場合、「O(事・物)に決定する」は decide on + Oなので、正解は3.  (decide) on「~に決定する」。

 

<decide on + Oを使った例文>

She decided on the blue hat.

「彼女はその青い帽子(を買うこと)に決めた」

 

他の選択肢:1. under「~の下」、2. in「~の中」、4. beyond「~を越えて」

 

 

(4)

 

正解: 4

 

Victor likes his new job because he is always ( on the go ). He uses taxis, trains, and airplanes every day to visit clients all around the country.

 

  1. above all else
  2. out of place
  3. at a distance
  4. on the go

 

 

【 訳 】

ビクターはいつも移動しているので、新しい仕事が気に入っている。彼は毎日タクシー、電車、飛行機で全国の顧客を訪問している。

 

【解説】

熟語の問題。2文目で「毎日タクシー、電車、飛行機で全国の顧客を訪問している」ことから、空所を含む文でビクターがいつも「どうしている」のか考えます。正解は4. on the go「移動している、旅行している」となります。

 

他の選択肢:1. above all else「とりわけ」、2. out of place「場違いの」、3. at a distance「離れて」

 

 

 

 

(5)

 

正解: 1

 

It is because the Bluestreet Girls sing and dance so well ( that ) they are so popular with teenagers.

 

  1. that
  2. if
  3. how
  4. why

 

 

【 訳 】

ブルーストリート・ガールズがティーンエイジャーにとても人気があるのは、歌と踊りがとても上手いからだ。

 

【解説】

文法の問題。「ブルーストリート・ガールズは歌と踊りがとても上手いからだ」の理由部分の副詞節を強調した強調構文です。強調したい語句をIt is [  ] that …の[  ]の位置に入れるので、空所に入るのは、1. thatが正解となります。

 

強調構文 It is [  ] that … の[  ]に入るのは、主語、目的語、補語になっている名詞や代名詞、または副詞の働きをする語句です。It…that構文と見分けにくいのですが、[  ]に場所・時間・理由などを表す副詞(句・節)がある場合は強調構文です。

 

他の選択肢:2. if「もしも」、3. how「どのように」、4. why「なぜ」

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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