英検対策講座【5級】大問3: 日本文付き短文の語句整序問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【5級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(3)までの日本文の意味を表すように①から④までを並べかえなさい。そして、1番目と3番目にくるものの最も適切な組合せを1, 2, 3, 4の中から一つ選びなさい。 ※ただし、(   )の中では、文のはじめにくる語も小文字になっています。

[英検 2020年度 第3回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 3

 

【正しい語順】

あなたはテレビで何を見ますか。

 

( ① you  ② on  ③ watch  ④ do )

What ( do ) ( you ) ( watch ) ( on ) TV?

 

  1. ① ─ ②
  2. ③ ─ ①
  3. ④ ─ ③
  4. ② ─ ④

 

 

【解説】

「何」と尋ねるときはWhatを文頭に置きます。この問題でWhatは既に示されています。Whatの後は普通の疑問文(yesかnoの答えを求める文)の語順になります。したがって、この後には「あなたはテレビを見ますか」にあたる部分を組み立てます。

 

この文の主語はyou、動詞は一般動詞のwatchなので、you watchの前にdoを置くことで疑問文の形となります。「テレビで」はon TVです。既に文の最後にTVが示されているので、その前にonを置きます。したがって、What do you watch on TV?の文が完成します。

 

whatやwhenなどの疑問文で使う単語を疑問詞と呼びます。疑問詞の後は普通の疑問文の形(yesかnoのを求める疑問文の形)になります。文の中でbe動詞が使われている場合と一般動詞が使われている場合で普通の疑問文の形は異なります。それぞれの形を示しますので確認しましょう。

 

① be動詞が使われている場合 → be動詞を主語の前に置く

 

(例)

Who is that man?

「あの男の人はだれですか?」

(Who+is that man)

 

② 一般動詞が使われている場合 → do、does、did、canなどを[主語+動詞]の前に置く

 

(例)

When does your mother play tennis?

「あなたのお母さんはいつテニスをしますか?」

(When+does+your mother play tennis)

このタイプの疑問文の動詞は普通原形(sなどを付けていない元の形)を用います。

 

 

 

(2)

 

正解: 4

 

【正しい語順】

ここで写真をとりましょう。

 

( ① take  ② picture  ③ a  ④ let's )

( Let's ) ( take ) ( a ) ( picture ) here.

 

  1. ① ─ ②
  2. ① ─ ③
  3. ② ─ ③
  4. ④ ─ ③

 

 

【解説】

「~しましょう」と誘うときには文の最初にLet'sを置き、その後には動詞の原形を続けます。「写真を撮る」はtake a pictureと言います。したがって、Let's take a picture here.の文が完成します。

 

英文の最初には、[主語+動詞]を置きます。しかし、Let'sの文と命令文はこのルールに当てはまりません。これらの例を示しますので確認しましょう。

 

☆Let'sの文の場合 → 主語はなく、Let'sの後に動詞を置く

 

(例)

Let's play basketball after school.

「放課後、バスケットボールをしましょう」

 

☆命令文の場合 → 主語はなく、動詞の原形で文を始める

 

(例)

Open your textbooks.

「教科書を開きなさい」

 

Be quiet in the library.

「図書館の中では静かにしなさい」

 

 

 

(3)

 

正解: 3

 

【正しい語順】

ロジャースさんは、毎日朝食前に泳ぎます。

 

( ① swims  ② breakfast  ③ before  ④ Mr. Rogers )

( Mr. Rogers ) ( swims ) ( before ) ( breakfast ) every day.

 

  1. ② ─ ④
  2. ① ─ ③
  3. ④ ─ ③
  4. ③ ─ ①

 

 

【解説】

英文では、原則として[主語+動詞]を文の最初に置くことを覚えておきましょう。

 

この文の場合、「ロジャースさん」が主語、「泳ぎます」が動詞です。主語がMr. Rogers、動詞がswimsなので、Mr. Rogers swimsとなります。

 

次に「毎日朝食前に」の部分を考えます。「毎日」に当たるevery dayは既に示されているので、「朝食前に」を考えます。breakfastとbeforeがありますが、語順はbefore breakfastとなります。したがって、Mr. Rogers swims before breakfast every day.の文が完成します。

 

beforeは前置詞と呼んでいる単語です。よく見かける前置詞は、at、on、in、for、with、toなどです。前置詞は名詞や代名詞の前に置かれる単語です。例を示しますので確認しましょう。

 

(例)

at the station「駅のところで」

on the desk「机の上に」

in the room「部屋の中に」

for you「あなたのために」

with Tom「トムと一緒に」

to Tokyo「東京へ」

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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