英検対策講座【4級】大問3: 日本文付き短文の語句整序問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

解答・解説ページ

英検対策講座【4級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(3)までの日本文の意味を表すように①から⑤までを並べかえなさい。そして、2番目と4番目にくるものの最も適切な組合せを1, 2, 3, 4の中から一つ選びなさい。 ※ただし、(   )の中では、文のはじめにくる語も小文字になっています。

[英検 2020年度 第3回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 2

 

【正しい語順】

駅で私を待つ必要はありません。

 

( ① wait  ② have  ③ don't  ④ for  ⑤ to )

You ( don't ) ( have ) ( to ) ( wait ) ( for ) me at the station.

 

  1. ④ ─ ②
  2. ② ─ ①
  3. ⑤ ─ ④
  4. ① ─ ④

 

 

【解説】

英語の語順の基本は[主語+動詞]です。大問3の解答のコツは、[主語+動詞]の部分を初めに考えることです。この文の主語は日本文には書かれていませんが、英文にYouが示されています。したがって、動詞を最初に考えましょう。

 

日本文に「待つ必要はありません」とあることから、これに適する動詞の部分を組み立てます。「~する必要はありません」はdon't have toで、toの後には動詞の原形を置きます。waitのあとにはforを置き、誰を待っているかを示すことができます。したがって、正解はYou don't have to wait for me at the station.となります。

 

don't have to ~のdon'tの部分は主語によりdoesn'tにしたり、過去のことを述べる場合にはdidn'tにしたりします。例文を示しますので確認しましょう。

 

(例)

Tom doesn't have to go to the meeting.

「トムはそのミーティングに行く必要はありません」

 

I didn't have to go to school today.

「私は今日、学校に行く必要はありませんでした」

 

 

 

(2)

 

正解: 2

 

【正しい語順】

スタジアムへの道を教えていただけませんか。

 

( ① the way  ② to  ③ the stadium  ④ tell  ⑤ me )

Could you ( tell ) ( me ) ( the way) ( to ) ( the stadium ) , please?

 

  1. ⑤ ─ ①
  2. ⑤ ─ ②
  3. ① ─ ②
  4. ① ─ ③

 

 

【解説】

「~していただけませんか」と相手に頼む表現はいくつかあります。この文ではCould youが既に示されています。Could youの後は「教える」に当たるtellを置きます。

 

動詞tellは「…に~を」と目的語(動詞の直後に置く「~に」「~を」に当たる名詞)を2つ置くことができます。この文の場合でも「私に」「スタジアムへの道を」の2つの目的語を置きます。日本文に「私に」の記述はありませんが、英文にはmeがあることから判断できます。

 

2つの目的語を置く位置は、動詞の直後に「(人)に」、その後に「(物)を」となります。「スタジアムへの道」はthe way to the stadiumとなります。したがって、Could you tell me the way to the stadium, please?の文が完成します。

 

最後にpleaseを付けることで、人に頼むときの文がより丁寧になります。

 

人に物を頼むときの例を示しますので確認しましょう。

 

(例)

Can you open the door for me?

「(私のために)ドアを開けてくれない?」

Can you ~? は友達など親しい人に使う表現です。

 

Would you call me later?

「後で電話をください」

Would you ~? はやや丁寧な表現です。

 

Could you open the windows?

「窓を開けていただけませんか?」

この中で一番丁寧な表現です。目上の人や初対面の人にはこの表現を使いましょう。

 

 

 

(3)

 

正解: 2

 

【正しい語順】

私はその本の題名を思い出せません。

 

( ① the name  ② of  ③ can't  ④ remember  ⑤ the book )

I ( can't ) ( remember ) ( the name ) ( of ) ( the book ) .

 

  1. ④ ─ ③
  2. ④ ─ ②
  3. ① ─ ⑤
  4. ① ─ ②

 

 

【解説】

(1)で述べたように、英文の最初は[主語+動詞]なので、まずこの部分を考えましょう。主語は「私は」で、動詞は「思い出せません」なので、I don't rememberとなります。

 

動詞の直後には目的語(「~に」、「~を」に当たる名詞)を置くことがよくあります。この文でも「その本の題名」がrememberの目的語となります。「その本の題名」はthe name of the bookとなります。したがって、I don't remember the name of the book.の文が完成します。

 

「その本の題名」を英語にするときは、「題名(the name)」(何の?)「その本の(of the book)」の語順にします。別の例を示します。「壁に貼ってあるポスター」であれば、「ポスター」(どこの?)「壁の」と考え、a poster on the wallとなります。

 

 

スタディギア for EIKEN

スタディギア for EIKEN

無料で使える英検公式学習サービス

スタディギア for EIKENは、英検2~5級に対応した英検公式の英語学習サービスです。英語の基礎固めからテスト対策まで幅広く対応しており、皆さまの英語学習を幅広くサポートします。

スタディギア for EIKENの詳細を見る

 

前へ

  • 1
  • 2
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

合わせて読みたい

この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

おすすめ記事

英ナビ!会員登録されていない方

SIGN IN 新規会員登録(無料)

MY NOTEBOOK

マイ単語帳へ
英検って?
英検対策の新しいカタチ