英検対策講座【4級】大問3: 日本文付き短文の語句整序問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【4級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(3)までの日本文の意味を表すように①から⑤までを並べかえなさい。そして、2番目と4番目にくるものの最も適切な組合せを1、2、3、4の中から一つ選びなさい。 ※ただし、(  )の中では、文のはじめにくる語も小文字になっています。

[英検 2021年度 第1回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 2

 

【正しい語順】

あなたは英語を話すことが得意ですか。

 

( ① good  ② at  ③ English  ④ you  ⑤ speaking )

Are you ) ( good ) ( at ) ( speaking ) ( English ) ?

 

  1. ④ ─ ③
  2. ① ─ ⑤
  3. ② ─ ④
  4. ① ─ ②

 

 

【解説】

「あなたは~ですか?」という疑問文で、Areが文の最初にあります。be動詞が文の中にあるときの疑問文は[be動詞+主語~?]の語順となるので、Are youとなります。「~が得意です」はbe good at ~となります。atの後には「英語を話すこと」を置きます。したがって、Are you good at speaking English?の文が完成します。

 

be good atの後には名詞を置きます。例文を示しますので、確認しましょう。

 

(例)

Kelly is good at tennis.

「ケリーはテニスが得意です」

tennisは名詞です。

 

Kelly is good at drawing pictures.

「ケリーは絵を描くことが得意です」

drawing picturesは動名詞で「~すること」と名詞の働きになっています。

 

Kelly plays tennis. She is good at it.

「ケリーはテニスをします。彼女はそれが得意です」

itは代名詞です。代名詞は名詞の代わりに使う語です。

 

 

 

(2)

 

正解: 1

 

【正しい語順】

私は父が家に帰って来たとき、風呂に入っていました。

 

( ① was  ② a bath  ③ my father  ④ taking  ⑤ when )

I ( was ) ( taking ) ( a bath ) ( when ) ( my father ) came home.

 

  1. ④ ─ ⑤
  2. ④ ─ ③
  3. ① ─ ④
  4. ① ─ ②

 

 

【解説】

英語の語順の基本は[主語+動詞]です。大問3の解答のコツは、[主語+動詞]の部分を初めに考えることです。

 

この問題の主語はIで、すでに示されているので動詞を考えます。「私は風呂に入っていました」なので、「~していた」という過去進行形の文となりそうです。過去進行形は[was(were)+動詞のing形]なのでwas takingが続きます。「父が家に帰ってきたとき」は接続詞whenの後に[主語+動詞]を続け、when my father came homeとなります。したがって、I was taking a bath when my father came home.の文が完成します。

 

過去進行形は過去の時点に動作が続いていたことを表す文です。過去の時点を表すために、接続詞whenがよく使われます。

 

 

 

(3)

 

正解: 1

 

【正しい語順】

今日はだれが昼食を作るのですか。

 

( ① going  ② is  ③ to  ④ who  ⑤ make )

( Who ) ( is ) ( going ) ( to ) ( make ) lunch today?

 

  1. ② ─ ③
  2. ② ─ ⑤
  3. ④ ─ ①
  4. ④ ─ ⑤

 

 

【解説】

whoやwhatのような疑問詞は、疑問文では文の最初に置きます。この後には原則として普通の疑問文の形を続けます。普通の疑問文の形とは、areやdoなどで始めるyesかnoの答えを求める疑問文の形です。

 

しかし、この質問は「だれが、作るのですか」となっていて、「だれが」が文の主語、「作る」が文の動詞となっています。このような場合、Whoの後には動詞を続けます。「作るのですか」とこれからのことを尋ねているので、is going to makeを後に続け、Who is going to make lunch today?の文が完成します。

 

whoなどの疑問詞が主語となる例を示しますので、確認しましょう。

 

(例)

Who ate the banana on the table?

「テーブルの上のバナナをだれが食べたのですか?」

 

Which bus goes to the City Hall.

「どのバスが市役所に行きますか?」

現在形で主語が三人称単数の場合、動詞はsを付けた形にします。

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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