記憶術を知れば、勉強の仕方が変わる!?

勉強でもっとも必要になる「技術」といえば、大切なことを「記憶すること」です。勉強だけでなく、社会人になったときに一度会った相手を忘れないことも覚えておくことが必要。あなたにベストな記憶術とは?

記憶術を知れば、勉強の仕方が変わる!?

 

「記憶」は人の人生そのものである

 

2015年度、英検の第1回検定が近づいてまいりました。皆さん、毎日覚えることの連続で辟易しているのではないでしょうか?

 

皆さんが普段使っておられるであろう「記憶術」は、紀元前500年ごろ、古代ギリシアの詩人シモニデスが元祖と言われており、人類は長い間「記憶術」を探求してきたといっても差し支えないと思います。中でも人の「記憶」は、「人間の脳の機能全体を支える重要な働きをして」いると言います。

 

人間は脳を使って、運動したり、感じたり、泣いたり笑ったりしています。そして、これからの生き方を考え、行動していきます。もしも「記憶」がなかったら、これらのどれもが不可能になってしまいます。

 

例えば、自転車に乗るときも旅行するときも、ここがどこで、何をどうすれば何ができるかは「記憶」に頼っています。何かを考えようにも、もとになる情報(記憶)がなければ、どうすることもできません。 私たちの脳には、そのようにしてためられていった記憶があって、その全体が脳の機能を支えています。

 

つまり英単語を「覚えるだけ」が記憶なのではなく、「記憶」の違いがその人の人格や人間らしさを作りあげており、「記憶」は人生そのもの、と言えるかもしれません。

 

記憶には頭で覚える「陳述的記憶」と、身体で覚える「手続き記憶」(技の記憶)の2種類があり、難しい漢字を覚えたり、計算の仕方を覚えたりするのが「陳述的記憶」であり、この記憶は一度覚えても、けっこう忘れてしまったりします。

 

「手続き記憶」は、自転車の乗り方や泳ぎ方などを覚える記憶で、一度しっかり覚えれば、なかなか忘れることはありません。10年間も自転車に乗らなくても体が覚えていて、ちゃんと乗ることができます。

 

つまりこちらの記事にもあるように、“記憶の定着率が下がってしまう前に復習をし、記憶を維持する”ことが大切で、毎日の積み重ねが重要ということになりますね。

皆さん、頑張りましょう!

 

 

 

試験前にピッタリな記憶術5選

 

そんな「記憶術」の中でも、すぐにできて、まさに試験前のあなたにピッタリかもな5選です。今なら間に合います、チャレンジしてみましょう。

 

 

繰り返し紙に書く

 

記憶術を知れば、勉強の仕方が変わる!?

 

だれもがトライする単純かつユニバーサルな方法ですが、学んだことをすぐに書くことによって、それらの知識が自分のものと変形し、記憶しやすくなるそう。ただし間違いを繰り返し覚えてしまわないように注意を。これに音読を加えることでさらに強固な記憶になるでしょう。

 

 

既知の事柄にリンクして覚える

 

記憶術を知れば、勉強の仕方が変わる!?

 

新しい事実を記憶する場合、既に知っていること、記憶していることと関連づけると覚えやすいそうです。「場所法」と言って、先述のシモニデスが試した由緒ある方法でもあり、「記憶の宮殿」とも呼ばれています。この方法で覚えた記憶は、その保持期間が他の記憶術と比較して著しく長いことが特徴とされています。

 

 

細かく小さく分ける

 

記憶術を知れば、勉強の仕方が変わる!?

 

一度に大きな塊として覚えるのではなく、小さな塊として記憶する方が記憶しやすいとされています。皆さんは電話番号を覚えるときに、000-0000-0000と小分けにして覚えているはず。チャンキングと言って、いくつかの事柄をグループ化するのが特徴で、語呂合わせもこれらの一部です。

 

 

酸素を取り入れる

 

記憶術を知れば、勉強の仕方が変わる!?

 

脳はエネルギーを大量に消費しており、心臓が1日140Kcal消費するのに対し、360Kcalのブドウ糖を消費し、酸素も大量に必要としています。脳が消費する酸素は、全身の20%を占めています。勉強前に深呼吸をしたり、時折軽い運動をするなどして、脳に酸素を行き渡らせましょう。

 

 

マルチタスクを避ける

 

記憶術を知れば、勉強の仕方が変わる!?

 

メールを見ながら、テレビを見ながら、幾つもの教科を同時に、勉強に取り組んでいる人も多いかもしれませんが、目の前の事柄を最優先でひとつずつ処理していく方が、脳の効率が良く、より短い時間で終えることができると言われています。

 

 

いかがでしょうか?あれもこれも覚えたい時期だと思いますが、効率のいい自分なりの記憶術を見つけて、よりよいスタディーライフを送りましょう。

 

 

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